battlecode00-日本政府直属自衛軍-

対暴徒講習

日本政府直属自衛軍。東府中駅。自衛軍基地。「井上司令長、本日の新入隊士数名、お連れしました。」現場隊長、日野が新入隊士達を、一度に整列させる。「水原、長野、遠藤、田井中、田所、猫屋敷、黒濤。本日付けで入隊を許可する。」新入隊士の名前を井上が読み上げては、「仮に今日の出動があれば所謂チュートリアルだけど、気を抜かずに頑張って。今から対暴徒戦講習と隊士寮見学を交互にわけて行います。」と説明する。黒濤は、隣にいた白髪の女隊士に、「よ、よろしく…」と挨拶して、とりあえず近くにいたメガネの男も捕まえ、白髪の女の子と三人の組を作った。「組み分けは決まったようね、」井上が言っては、黒濤のチームの三人を、「じゃあ、君たちは日野に連れて行って貰って？」と送り出した。日野は、「わかりました。」と一礼し、「じゃあ、まずは暴徒戦講習を行います。皆それぞれ、自分の名前と能力言えるかな？」と新人隊士達に問いかけた。白髪の二つ結びの女隊士は、 「猫屋敷リカです。能力は毒､です。どうやら毒を自在に扱うことが出来るらしいです。よろしくお願いします。」頭を下げる猫屋敷に、メガネの男隊士は「可愛い…」と思わず声を上げる。黒濤は「そうか？」なんて失礼なことを不意に言ってしまうが、日野にも猫屋敷にも気づかれなかった。メガネの男隊士は、「田井中です。能力は、絶対防衛？だそうです、よろしくお願いします。」と頭を下げはけていく。そして、黒濤の番になっては、黒濤は、「黒濤です、能力は作成、？です、何でも生み出せるらしいです、よろしくお願いします」と頭を下げた。そして、全員の自己紹介が終われば、「俺は日野。現場隊長をしている、能力は炎。名の通り、炎を自在に扱える。よろしくお願いします。」と頭を下げた。田井中、猫屋敷、黒濤の自己紹介が終わっては、黒濤は「日野隊長、対暴徒講習って、何をするんですか？」と首をかしげながら、日野に問いかけた。日野は、「まずは能力の使い方に慣れてもらわないとね、」と説明し、「三人はもう自在に能力を扱える？」と問いかけた。三人は顔を見合せた後、『自信ないです…』と声を合わせて応える。「能力の発動条件は念じる事。能力は脳神経破壊がかんけいしているとされてる。だから、集中力を高めて念じたら…」ｽｩｰ､と息を整え、黒い紙に手を伸ばしては、黒紙から小さな煙が出て引火した。「ほら、火がついた。こんな感じで君たちの能力は発動される。やってみて。」三人は息を整える。猫屋敷は、周りに毒針を浮遊させ、田井中は、黄色のバリアを出現させ、黒濤は銃を手に出現させることに成功した。「ゆっくり上手くなっていこうか、じゃあこれは武器です。黒濤君はいま生み出したものをつかってもらって。いくら能力があっても、ものを言うのは武器。まずはあの的に当てることからはじめようか」と猫屋敷と田井中に、日野は銃を渡しながら、「暴徒は一定指数のダメージを与えないと厄介だけど消滅しない。」と説明し、三人が的の前に立ったのを見ては、「とにかく当たるように撃つ！！闇雲でいい、適当でいい、撃つ！当てる！殺す！」といいながら、三人が銃を撃つのを眺めた。「こんなの無理！！！！！」猫屋敷が反動に飛ばされそうになるが、日野はそれを後ろから支える。田井中はその様子にヤキモキしながら、しっかり抑えて的を狙い…「ヒット！！！！！！！」と嬉しそうに叫んだ。そして、「ぉお～！？？」と黒濤のプレイを見て、声を上げる。「まあこんなもんだな」黒濤は一切ド真ん中を外す事が無く、余裕そうに銃を回す。「サバゲーとかやってたのか！？」田井中に問いかけられては、黒濤は、「刑事だったんだよ、元々。」と誇らしげに応えた。