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武器商人は大岡家4

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「どれも旨そうで選べへん~」トングを持ちながらバイキングの食材を次々と眺める奏。蘭はシーザーサラダ、コーンスープ、パンをチョイス。井上は「何?蘭。ダイエットでもしてるの?もっともりもり食べたら?」と言いながら、ドカッ、と美貌からは考えられない量のカレーライスを盛る。「え……」井上が盛った量に、蘭は少し引いてしまう。「太るぞ?」暫く黙った後、蘭から悪気なく発された言葉に井上は「動くから太りませ~ん。」と言ってテーブルに戻った。蘭もテーブルに戻ると、悩みに悩んで蘭と全く同じセットを選んできた奏が戻った。マイケルは、ピザを2枚セレクト。奏が「いただきまーす、」と微笑みながら手を合わせたあと、全員で手を合わせる。京都の夜景を眺めながら、モグモグと箸を進める四人。暫く時間が経ちたべおわったあと。蘭は「まだ少し休む時間があるな」と時計を眺めた。支払いを済ませ、各自、部屋へ戻る。蘭と奏が部屋に戻れば、「20時までまだ1時間ぐらいあるで」と奏は椅子を漕ぎながら呟く。「俺風呂浴びるから先に着替え出しといてくれ」蘭はそう言うと、奏が見る目の前で服を脱ぎ出した。「ちょお、絶対他ん人おるとこでそれやらんといてな」奏にそう言われては、「嫉妬か」と蘭は笑いながら問いかけた。「ちゃうもん、蘭くんは俺のだからやもん」と誤魔化しにすらなっていない奏に「図星だな」と続け、大事なところまでモロ出しになった蘭は、風呂場に消えていった。奏は蘭が風呂に入っている間、バスタオルと服を畳み、用意する。さらっと新品の下着も置いた。「…蘭くん俺の下着やと大きいかな」なんて最低な事を考えつつ、蘭が腰巻バスタオル姿で風呂を浴びれば、「上がった、御前入………」入れ、と言いかけるも下着を見ては、「…着用済み?」と問いかける。奏は「んなわけないやろアホ」とツッコみ、とりあえず風呂の中へ入る。蘭は椅子に座り、一億が入った小さなトランクを確認する。異常無し。武器商人から武器をどれだけ買えるかを着替えながら考える。銃は当然だが欲しい。ライフル、可能であればバズーカも必要だろうか。毒。何かあった時に都合がいい。奏が風呂から出ると同時に、井上から『先にロビー、いってるわね』とLINEが来る。奏に「服着たら出かける準備しろ」と指示を出し、蘭はショルダーバッグを身につけ、風呂から上がった奏を待つ。「ちょ、急やな、待ってや、」と言いながら着替える奏を、腕時計を眺めながら待っていた。
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