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名刑事 黒濤琢也 VS 殺し屋 M 時計台殺人大作戦3
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いきなり出された指示に困惑してる間に、電話が切られてしまう。奏と井上が待機する報道エリア。「んもう、!いつもこれや」と奏は頬を膨らました。一方の黒濤は、北嶋をどう守り抜くか考えていた。北嶋は、「ワシをここから出せ!」の一点張りで、脱走させかねない。「今だけいっそ身体拘束でも……」と黒濤は日暮に言うが、ビンタされてしまう。「政治家とも繋がりが盛んな国の資産家にそんな扱いが出来るはずがないだろう、!」と黒濤を睨む日暮。ホテルの廊下でガヤガヤする二人に、蘭は微笑みながら話しかける。「時間も迫って来た事ですし、ここは俺に護衛させてください。警部達は入り口でも守ってたらどうですか?」黒濤に対しては権限が無い、といった日暮だったが、日暮は蘭の案に「蘭くんが居てくれるなら安心だな、黒濤、正面入り口を守りにいけ。ワシは廊下前で蘭くんに何かあった時にすぐ駆け付けられるように待機しておる」と黒濤だけを入り口に行かせた。「……俺はそんなに迷惑者かよ、!!!!」吐き捨てながら立ち去って行く黒濤。黒濤は、入り口の方に行けば、報道陣達から雰囲気があまりにかけ離れた美男美女の二人を見つけ、近づく。「…少しお話を伺いたいのですが」とってつけたような報道会社の名札が気になり、黒濤が話しかけると、「……なんや?刑事さんか…」と奏と井上は顔を見合せた。「以前の事件で、報道陣に容疑者の協力者が混ざっている事があったので、一応…名札見せて頂いても」黒濤の問いに、井上と奏はチラッ、とカードを見せた。特に変哲はない。黒濤は、タレントのキャスターさんとかならあまり合わないのも普通か、と判断し、「疑うような事をしてしまい申し訳ないです、」と頭を下げた。奏は「ええんやで、刑事さん、ところで、探偵の蘭くん、合わんかったか?取材したいねんけど……」と黒濤に話を吹っかけた。「彼なら今は北嶋さんと二人で。警部も一緒なので取材は出来ないと思います、」と言った後、黒濤は入り口の警備に戻った。井上は、黒濤が戻った後、「Mとマイケルが心配だわ…」と奏に顔を向けながら言った。「せやな、マイケルさんは武器がたくさんあるから余程の事がない限りええとして、蘭くん…大丈夫やろか、捕まらんといてな…」と奏は祈るように呟いた。
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