正義を履き違えた悪魔

ラスボスにご用心5

「とりあえず入りや」白雲は扉を開けては中に入っていく。その部屋に窓はなく防音室のようで机と椅子が向き合って置かれており、机にはスピーカーが配置されていて。「………本人いるんじゃないのか、！？話が違う！」と白雲の胸ぐらを掴みかかっては、白雲は両手を上げ苦笑しながら、「警戒心強い人なんよ、！話せるだけでもラッキーなんやぞ！」と説明した。「………姿を見せないなんて卑怯だな」堂々と自分は姿を出せば、カメラが繋がっているのか、「…………美海野、か｡探偵が殺し屋としてこの場にいるなんて面白い光景だな」と荒朱は驚く。「いずれ殺しに行く前に、御前に聞きたいことがある」と問いかけては、荒朱は「応えられる範囲で応えてやろう」と偉そうな態度で受け入れた。「…御前、奏とどういう関係だ」昼間、荒朱の顔を見た途端、奏の表情が曇ったことを気にしては、嫉妬を含んだような表情で問いを続けた。「奏は俺の所有物さ、会社では有能な仕事が出来る社員、だが俺の前ではただのサンドバッグに過ぎない」サンドバッグ、と言われてはさすがに苛立つのか、ｯﾁ…と舌打ちをする蘭。「そうだ、以前腹を蹴り飛ばしたが御前は傷を見ていなかったのか？あの時期にはもう君達は付き合っていたはずだ。」そう言われては、蘭は目を見開く。知らなかった。悔しさのあまり、握り拳をする。殺意と狂気に満ち溢れた笑みを荒朱に向けては、「そんな事をされてたんですか～大層ご立派ですね。」とニコニコしながら目の前のゴミ虫と認識した声の主、荒朱京を煽っていく。「俺はもう挿入種付け【伏字】まで済ませましたが。そちらは？？？わぁー、出来てないんだぁ、可哀想…触らせてくれないんですねぇ、俺、の、奏、だ、か、ら」偉そうに強調しながらタラタラタラタラと言葉を続ける。「あれーおじさんさっき所有物って言ってたよな、奏は俺の所有物好き好んでやってくれているし股も開いてくれるけど、お、じ、さ、ん、はぁ～？」明らかに冷静さを欠き、煽り続けるクソ生意気な蘭に対し、荒朱は冷静さを欠くことは無かった。