猫日和

あお

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吾輩は猫である

野良のすゝめ②

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いやいや
話がだいぶ逸れてしまった。
年寄りは思い出語りが多いと言うが、トータルの人生いや、猫生は、人間の年寄りより遥かに長いのだ。
許してくれ。

さて、野良として生きていく術
重要なのは、『場所』と『人』だ。
さっきも言った通り
今の世の中は、生きづらい。
俺のような野良猫にとっては、危険がいっぱいだ。
なので、なるべく危険の少なく猫を可愛がる人間がいる場所。
ここを本拠地とする必要がある。
つまり、車通りが少なく、野鳥カラスに襲われる事がない。
且つ、人間が食料をくれる場所。
この条件に当てはまる場所がどこか分かるだろうか?

答えは『観光地』もしくは、『商店街』だ。
この2つは
車の侵入を制限している所が多いし、露店や居酒屋など飲食店も多く、おこぼれに預かれる機会も多い。
カラスなんかは大抵厄介者として、嫌われているから、襲われる事も少ない。
そして、近年の猫ブームもあってか、猫は風景の一部として認められており、観光地や商店街で堂々と寝ていようと誰も咎める者はいない。
むしろ、映えるという理由で人が寄ってくる。
何がカワイイのか分からんくらいに
何にでも『カワイイ』を連呼する女子に写真を撮られ、撫で回されるのさえ我慢すれば生活には不自由しない。
まさにwin-winの関係性だ。

そういう理由で俺が住んでいるのも商店街だ。
中々に住み心地いい商店街で気に入っているので、キミらが野良になった時のために紹介しておこう。
猫ノ谷町商店街ねこのやまちしょうてんがい
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