80 / 101
第2章~2回目の小学生~
第13話~パーティーのパートナーは誰?~
しおりを挟む
卒業式まであと1週間を切ったある日、ヨーゼフが何かソワソワとした様子で俺に話しかけてきた。
「な、なあファンデン。お前って誰とペイツに行くんだ?」
「何だっけソレ。」
「何で忘れてんだよ!ペイツってのは卒業式後のパーティーの事だろ!それで女子のパートナーと組まなきゃならないのに!今から探すのか?!」
ヨーゼフに卒業式後のパーティーのパートナーは誰にするのかと聞かれたのだが、俺はペイツ自体に聞き覚えがなく、そう答えるとヨーゼフに半分怒ったようにツッコミを入れられた。
それを聞いて俺もようやくそのような催しがあることを思い出した。しかし存在自体を忘れていたのだ。パートナーなど決まってるはずもない。
「ど、どうしよ……。」
「俺は知らないぞ。」
「じゃあ何で聞いたんだ?」
「そ、それは……って俺のことはいいだろ!」
まあヨーゼフが何で俺にパーティーのパートナーのことを聞いてきたかは容易に想像はつくので少しからかってみた。
ヨーゼフは顔を真っ赤にしている。怒ってるのか恥ずかしがってるのか、ともかく顔を真っ赤にプリプリ怒る。
ヨーゼフは俺たちの中でも小柄なままで140センメラーぐらい。それが怒っているとまるで弟のようだ。
「んー。じゃあアメリアさんを誘ってみるかな?」
「ちょっちょっと待て!」
「おぉどうした?」
「な、何でもない!と、とにかく早く誰か誘えよファンデン!」
ヨーゼフはコロコロと顔色を変えるのでついからかってしまう。さっきまで真っ赤な顔をしていたのに、アメリアを誘おうかなと言ってみると、すぐに血の気が引いた真っ青な顔になった。本当に分かりやすい奴だ。
ヨーゼフはおそらく自分もパートナーが居ないだろうに早く誰かを誘えと言ってこの場を去って行ってしまった。少しからかいが過ぎたらしい。
問題はペイツのパートナー探しだ。いつその話を聞いたのかは全く覚えていないが、もう期限が1週間に迫っている。おそらく大抵のクラスメイトはパートナーは決まっているだろうと考えられる。
この後にこういったことに特に詳しそうなルークに聞いてみたが、ペイツは別に同級生でなくても良いらしい。まあそう言われても下級生なんかもっと縁がない。
結局困った挙句に俺はあの4人に助けを求めることになる。共に調べ物をした仲のアメリア、アリア、マリアの3人と、たまたまそこに居たペティだ。
ヨーゼフはどう考えているか分からないが、アメリアもアリアもマリアも、そしてペティももうパートナーは決まっていそうだが、彼女らなら友達も多いように思ったので誰か空いている人を紹介してくれるかもしれない。
俺はそんな一縷の望みを持って4人に声を掛けた。
「な、なあファンデン。お前って誰とペイツに行くんだ?」
「何だっけソレ。」
「何で忘れてんだよ!ペイツってのは卒業式後のパーティーの事だろ!それで女子のパートナーと組まなきゃならないのに!今から探すのか?!」
ヨーゼフに卒業式後のパーティーのパートナーは誰にするのかと聞かれたのだが、俺はペイツ自体に聞き覚えがなく、そう答えるとヨーゼフに半分怒ったようにツッコミを入れられた。
それを聞いて俺もようやくそのような催しがあることを思い出した。しかし存在自体を忘れていたのだ。パートナーなど決まってるはずもない。
「ど、どうしよ……。」
「俺は知らないぞ。」
「じゃあ何で聞いたんだ?」
「そ、それは……って俺のことはいいだろ!」
まあヨーゼフが何で俺にパーティーのパートナーのことを聞いてきたかは容易に想像はつくので少しからかってみた。
ヨーゼフは顔を真っ赤にしている。怒ってるのか恥ずかしがってるのか、ともかく顔を真っ赤にプリプリ怒る。
ヨーゼフは俺たちの中でも小柄なままで140センメラーぐらい。それが怒っているとまるで弟のようだ。
「んー。じゃあアメリアさんを誘ってみるかな?」
「ちょっちょっと待て!」
「おぉどうした?」
「な、何でもない!と、とにかく早く誰か誘えよファンデン!」
ヨーゼフはコロコロと顔色を変えるのでついからかってしまう。さっきまで真っ赤な顔をしていたのに、アメリアを誘おうかなと言ってみると、すぐに血の気が引いた真っ青な顔になった。本当に分かりやすい奴だ。
ヨーゼフはおそらく自分もパートナーが居ないだろうに早く誰かを誘えと言ってこの場を去って行ってしまった。少しからかいが過ぎたらしい。
問題はペイツのパートナー探しだ。いつその話を聞いたのかは全く覚えていないが、もう期限が1週間に迫っている。おそらく大抵のクラスメイトはパートナーは決まっているだろうと考えられる。
この後にこういったことに特に詳しそうなルークに聞いてみたが、ペイツは別に同級生でなくても良いらしい。まあそう言われても下級生なんかもっと縁がない。
結局困った挙句に俺はあの4人に助けを求めることになる。共に調べ物をした仲のアメリア、アリア、マリアの3人と、たまたまそこに居たペティだ。
ヨーゼフはどう考えているか分からないが、アメリアもアリアもマリアも、そしてペティももうパートナーは決まっていそうだが、彼女らなら友達も多いように思ったので誰か空いている人を紹介してくれるかもしれない。
俺はそんな一縷の望みを持って4人に声を掛けた。
0
お気に入りに追加
101
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる