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第2章~2回目の小学生~
第8話~打ち上げパーティーに誘われました~
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リール山の戦いでの主要な人物をそれぞれ調べた俺たちは、それをまとめてみんなの前で発表した。
このリール山の戦いについての発表会は毎年行われているものなので、先生たちからすればあまり代わり映えのないものかもしれないが、俺たちの発表は特によく調べられているとお褒めの言葉を貰った。みんな自分で調べたいと言った人物だったのでたしかによく調べられていたと思う。
しかし俺に限ってはホルト・ローズについて元から知っていたので、その知っている部分をまとめて楽をしようと思って彼を選んだのだが、授業の中でアメリアと行った図書館のお陰で更に知ることができた。
だから俺の部分の半分以上はアメリアのお陰と言える。
「打ち上げパーティー?」
「うん。ペティちゃんのグループでパーティーをするんだけど、私たちもどうって。」
「おっ!いいじゃん!」
「右に同じ。」
発表が終わった次の日にアメリアから打ち上げパーティーの誘いを受けた。
アメリアたちの友達でリール・ア・リーフ屈指の豪商、フィオーニ家の娘ペティ・フィオーニの家で行われるらしく、アメリアたちのグループ、つまり俺たちにも誘いがあったらしい。
セリオスとフリオは異存は無いようで参加すると返答した。まあ俺も特に断る理由も無いので了解の返事をした。
ペティのグループにはルーク、ヨーゼフ、ダニーが参加していたはずなので、いつもの6人組が集合するようだ。
「アメリアさん……。」
「な、なに?」
「ダニーはよく食べるよとだけペティさんに伝えておいて。」
「言われなくても知ってると思うぞ。」
「みんな知ってるよ!」
俺は思い出したように「あっ。」と声を上げて真剣な表情をアメリアに向けながら彼女の名前を呼ぶ。アメリアは何かあったのかと困惑の声で俺に聞き返す。
そして真剣な表情のままでダニーは大食漢であることを主催のペティに伝えてほしいと伝えるとすかさずフリオとセリオスからツッコミが飛んだ。
俺はそのツッコミを受けて「たしかに。」とシリアスな表情を見せながら答えた後に「フフッ。」と堪え切れずに笑う。
アメリアも笑顔を見せながら「うん。ちゃんと伝えておくね。」と言ってペティの席の方へと歩いて行った。
「俺のしょうもないボケを笑顔で聞いてくれるアメリアさんはやっぱり良い子だな。」
「なあファンデン、お前結構オッサン臭いときあるよな。」
「気のせいだ。」
しみじみとアメリアは良い子だと言って大きく頷きながら「うんうん。」と言っている俺に対してセリオスの純粋な感想が飛んでくる。
東亜時代を含めると御年40歳!うん、立派なオッサンである。図星を突かれた俺は少し慌てながら気のせいだと返事をした。
このリール山の戦いについての発表会は毎年行われているものなので、先生たちからすればあまり代わり映えのないものかもしれないが、俺たちの発表は特によく調べられているとお褒めの言葉を貰った。みんな自分で調べたいと言った人物だったのでたしかによく調べられていたと思う。
しかし俺に限ってはホルト・ローズについて元から知っていたので、その知っている部分をまとめて楽をしようと思って彼を選んだのだが、授業の中でアメリアと行った図書館のお陰で更に知ることができた。
だから俺の部分の半分以上はアメリアのお陰と言える。
「打ち上げパーティー?」
「うん。ペティちゃんのグループでパーティーをするんだけど、私たちもどうって。」
「おっ!いいじゃん!」
「右に同じ。」
発表が終わった次の日にアメリアから打ち上げパーティーの誘いを受けた。
アメリアたちの友達でリール・ア・リーフ屈指の豪商、フィオーニ家の娘ペティ・フィオーニの家で行われるらしく、アメリアたちのグループ、つまり俺たちにも誘いがあったらしい。
セリオスとフリオは異存は無いようで参加すると返答した。まあ俺も特に断る理由も無いので了解の返事をした。
ペティのグループにはルーク、ヨーゼフ、ダニーが参加していたはずなので、いつもの6人組が集合するようだ。
「アメリアさん……。」
「な、なに?」
「ダニーはよく食べるよとだけペティさんに伝えておいて。」
「言われなくても知ってると思うぞ。」
「みんな知ってるよ!」
俺は思い出したように「あっ。」と声を上げて真剣な表情をアメリアに向けながら彼女の名前を呼ぶ。アメリアは何かあったのかと困惑の声で俺に聞き返す。
そして真剣な表情のままでダニーは大食漢であることを主催のペティに伝えてほしいと伝えるとすかさずフリオとセリオスからツッコミが飛んだ。
俺はそのツッコミを受けて「たしかに。」とシリアスな表情を見せながら答えた後に「フフッ。」と堪え切れずに笑う。
アメリアも笑顔を見せながら「うん。ちゃんと伝えておくね。」と言ってペティの席の方へと歩いて行った。
「俺のしょうもないボケを笑顔で聞いてくれるアメリアさんはやっぱり良い子だな。」
「なあファンデン、お前結構オッサン臭いときあるよな。」
「気のせいだ。」
しみじみとアメリアは良い子だと言って大きく頷きながら「うんうん。」と言っている俺に対してセリオスの純粋な感想が飛んでくる。
東亜時代を含めると御年40歳!うん、立派なオッサンである。図星を突かれた俺は少し慌てながら気のせいだと返事をした。
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