異世界チート(初等部編)~底辺で怠惰な俺が能力チート貰って転生してもやる気ないのは変わんない。でもみんな無駄に俺を頼ってくる件

三浦ウィリアム

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第1章~本当に異世界転生ってあるんですね~

第2話~貴族ってこんな事するんですか?~

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俺はそのまますくすくと成長していく。
言語の習得はかなり苦労したが、父や母、乳母のナニーといった者たちとのコミュニケーションを通して習得していった。
しかし単語の習得はまだ良いが、接続詞や語順には特に苦労した。

思わず日本語を話していた頃の癖で喋り、逆の意味で伝わってしまい場を凍り付かせてしまった事もあった。
父が戦で功績を上げたことを記念したパーティで、語順を間違えて相手側が父に勝利したと言ってしまった。
言葉を覚えたばかりだからと笑い話で終わったのだが。

立ち上がる方に関しては同年代の子弟より明らかに早かったようだ。
立ち方を知っているのだから当然といえば当然だと思うが、身体の成長も早く立つことができる筋力に達すれば特に苦労せず立つことができた。

更に成長すれば、幾人もの家庭教師が付けられて様々な勉強をさせられた。
ロートリース家は最上流の家というわけではないようだがそこそこ大きい家のようで、更に父は武に優れた人らしく更に家を大きくしたらしい。
そして俺はその嫡男である。その為こうなってしまった。

「まだやんの?」
「次は魔術の訓練ですぞ。お庭にお急ぎくだされ。」
『爺のバカヤロー。』
「何か言いましたかな?」

この世界は魔術というものが存在している世界だった。
この魔術ができるのとできないのとでは大きな差があるらしく、魔術がある程度できないと相手から侮られるらしい。
それ故に剣より魔術の指導に力が入っていて、俺にお付きの執事セバスティアンに早く庭へ行けと急かされた。
俺はボソッと日本語で罵ったが、この爺さんやたら耳がいいようで何か言ったかと聞かれて驚いた。
俺は「なんでもない。」と答えて庭に向かうことにした。

貴族ってもっと楽なもんなのかと考えていたのだが、まさかこんなに勉強させられるとは思っていなかった。
東亜の両親はそこまで勉強しろとは言わなかった為、授業はそこそこ真面目に聞いてはいた。
しかし家ではノートを開くことも無く、学校も勉強しなくても特に困らない学校ばかり選んでいた。
そんなツケがまさか転生してから払わされるとは全く思いもよらなかった。
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