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序章~学校へ行く準備をしよう!~
第2話~制服ファッションショー!?~
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ラビーには外で待っていてもらい俺とエレナは服飾店に入る。建物は黒茶色をメインにし、入り口や窓の縁などを白色にしたモダンでおしゃれな外観だ。建物自体も大きく色々な物が揃っていそうではある。
中も落ち着いた雰囲気で、服やその他装飾品が所狭しと置かれているというレイアウトではなく、しっかりと1つ1つの商品が見えやすい、良いお値段のする服飾店という印象を受ける内装だった。
制服を受け取るために俺とエレナはカウンターの方へ行く。どうやら先客が居るようだ。漏れ聞こえる声から察するに前の子も学校の制服を受け取りに来たようだ。そしてその先客がこちらに気づいて振り向いた。
「はやぁ~。ファンデンくん。久しぶりだねぇ。」
「あ、アリアさん!?」
「横の子はどなたかなぁ?」
「うん?ああこちらはエレナ・ノーンさん。俺たちと同じシェーベリー戦闘大学校に通うんだ。こっちに来る途中、たまたま知り合ってね。エレナさん、こちらはアリア・クラルティさん。同じリール・ア・リーフ初等学校に通ってた友人でね。」
「そ、そうなんですね。え、エレナ・ノーンです。よろしくお願いします……。」
「エレナちゃんって言うんだねぇ。あたしはアリア・クラルティだよぉ。よろしくねぇ。」
先客は初等学校が同じで、そして中等部からも同じシェーベリー戦闘大学校のアリア。間延びしたおっとりとした口調が特徴的な子だ。俺はアリアとエレナに互いのことを紹介して店員に自分たちの制服を取りに来たことを伝える。すると「少々お待ちください。」の言葉と共に裏へ制服を取りに行った。
「お待たせ致しました。アリア・クラルティ様はこちらの制服でございます。」
「お待たせ致しました。エレナ・ノーン様はこちらの制服でございます。」
「あ、あれ?俺は……?」
先に受付をしていたアリアは1番最初、次にエレナの制服が出てきたが、俺の制服がまだ出てこない。店員曰く今探している最中らしい。まあ特に急ぐことも無いのでゆっくり待つとした。
一方制服が来た2人はサイズがしっかりと合っているか試着するらしい。今合ってなくてもえらい事だが、確認せずに当日になってサイズが合っていないと気づいた日にはもうどうしようもないため必ず店側で試着してもらって確かめるようにしているらしい。
「ファンデンく~ん。」
「なに~?」
「制服しっかり合ってるか見てもらえるかなぁ?」
「構わないよ。」
するとアリアが制服を着たまま出てきた。俺が元居た世界ではワイシャツと呼ばれていた白いシャツ、ひざの少し下までの暗い灰色のスカート。そしてローブ。こちらも暗い灰色だ。裏地や服の縁には赤色があしらわれている。こちらは後で聞いた話だがこの縁の色で学年やどのコースの生徒か見分けるものらしい。つまり1年生はコース分けがないので皆赤色だ。
「ど、どうかなぁ?」
「ピッタリだと思うよ。それに似合ってる。」
「ほんとぉ?うふふ。」
制服がちゃんと合っているかどうか尋ねるアリア。俺はアリアの制服姿を上からしたまで見る。アリアの身長は160センメラーほどあり、この世界のこの年代の女子としてはかなり長身な方。
服も彼女の採寸にほぼピッタリ作られているようで、初等部の頃は意識していなかった彼女の胸元がしっかりと主張していることに気づいた。思わず目が止まりそうになったがそれを回避してアリアにぴったりで、それに似合っていると伝えた。
アリアはそれに喜んでくるりと一回転して見せた。一緒にローブやスカートの裾、そして長くウェーブが掛かった栗色の髪がサラサラと綺麗に回る。多分これは初等部から受けているダンスの授業のたまものだろう。
「エレナちゃ~ん。ファンデンくんに見てもらわなくてもいいの~?」
「わ、私はいいです……。多分ぴったりですし……。」
「いいからいいから。」
アリアがエレナの試着室に入って行った。別に俺に見てもらわなくてもアリアが見ればいいのではと思ったが、2人で出てきた。
エレナはアリアより15センメラーほど小さいとはいってもこの年代位なら少し小さいくらい。もちろんエレナもアリアと同じ制服を着ている。
「あ、あんまり……見ないで、ください……。」
「お?ああ……。でもまあピッタリだし似合ってると思うよ。」
元々別に見てもらわなくても良いと言っていたエレナなのであまり見ないでと言われてしまったが、俺は同じく彼女の姿を見る。黒色のショートヘアーで素朴な顔立ちなエレナ。少し自信なさげに立ってモジモジとしているがサイズはぴったりと合っているようだ。俺は同じく似合っていると言うとうつむいてそれ以来何も答えなくなってしまった。
「ファンデン・ロートリース様、お待たせ致して申し訳ございません。やっと見つかりました。こちらが制服です。」
その時ちょうど俺の制服も見つかったらしい。俺も試着しなければならないが、アリアが妙に目を輝かせている。
「ファンデンくん。あたしにも見せてねぇ。確かめてあげる。」
結局俺はアリアとエレナに制服を見てもらってから服飾店を出た。
中も落ち着いた雰囲気で、服やその他装飾品が所狭しと置かれているというレイアウトではなく、しっかりと1つ1つの商品が見えやすい、良いお値段のする服飾店という印象を受ける内装だった。
制服を受け取るために俺とエレナはカウンターの方へ行く。どうやら先客が居るようだ。漏れ聞こえる声から察するに前の子も学校の制服を受け取りに来たようだ。そしてその先客がこちらに気づいて振り向いた。
「はやぁ~。ファンデンくん。久しぶりだねぇ。」
「あ、アリアさん!?」
「横の子はどなたかなぁ?」
「うん?ああこちらはエレナ・ノーンさん。俺たちと同じシェーベリー戦闘大学校に通うんだ。こっちに来る途中、たまたま知り合ってね。エレナさん、こちらはアリア・クラルティさん。同じリール・ア・リーフ初等学校に通ってた友人でね。」
「そ、そうなんですね。え、エレナ・ノーンです。よろしくお願いします……。」
「エレナちゃんって言うんだねぇ。あたしはアリア・クラルティだよぉ。よろしくねぇ。」
先客は初等学校が同じで、そして中等部からも同じシェーベリー戦闘大学校のアリア。間延びしたおっとりとした口調が特徴的な子だ。俺はアリアとエレナに互いのことを紹介して店員に自分たちの制服を取りに来たことを伝える。すると「少々お待ちください。」の言葉と共に裏へ制服を取りに行った。
「お待たせ致しました。アリア・クラルティ様はこちらの制服でございます。」
「お待たせ致しました。エレナ・ノーン様はこちらの制服でございます。」
「あ、あれ?俺は……?」
先に受付をしていたアリアは1番最初、次にエレナの制服が出てきたが、俺の制服がまだ出てこない。店員曰く今探している最中らしい。まあ特に急ぐことも無いのでゆっくり待つとした。
一方制服が来た2人はサイズがしっかりと合っているか試着するらしい。今合ってなくてもえらい事だが、確認せずに当日になってサイズが合っていないと気づいた日にはもうどうしようもないため必ず店側で試着してもらって確かめるようにしているらしい。
「ファンデンく~ん。」
「なに~?」
「制服しっかり合ってるか見てもらえるかなぁ?」
「構わないよ。」
するとアリアが制服を着たまま出てきた。俺が元居た世界ではワイシャツと呼ばれていた白いシャツ、ひざの少し下までの暗い灰色のスカート。そしてローブ。こちらも暗い灰色だ。裏地や服の縁には赤色があしらわれている。こちらは後で聞いた話だがこの縁の色で学年やどのコースの生徒か見分けるものらしい。つまり1年生はコース分けがないので皆赤色だ。
「ど、どうかなぁ?」
「ピッタリだと思うよ。それに似合ってる。」
「ほんとぉ?うふふ。」
制服がちゃんと合っているかどうか尋ねるアリア。俺はアリアの制服姿を上からしたまで見る。アリアの身長は160センメラーほどあり、この世界のこの年代の女子としてはかなり長身な方。
服も彼女の採寸にほぼピッタリ作られているようで、初等部の頃は意識していなかった彼女の胸元がしっかりと主張していることに気づいた。思わず目が止まりそうになったがそれを回避してアリアにぴったりで、それに似合っていると伝えた。
アリアはそれに喜んでくるりと一回転して見せた。一緒にローブやスカートの裾、そして長くウェーブが掛かった栗色の髪がサラサラと綺麗に回る。多分これは初等部から受けているダンスの授業のたまものだろう。
「エレナちゃ~ん。ファンデンくんに見てもらわなくてもいいの~?」
「わ、私はいいです……。多分ぴったりですし……。」
「いいからいいから。」
アリアがエレナの試着室に入って行った。別に俺に見てもらわなくてもアリアが見ればいいのではと思ったが、2人で出てきた。
エレナはアリアより15センメラーほど小さいとはいってもこの年代位なら少し小さいくらい。もちろんエレナもアリアと同じ制服を着ている。
「あ、あんまり……見ないで、ください……。」
「お?ああ……。でもまあピッタリだし似合ってると思うよ。」
元々別に見てもらわなくても良いと言っていたエレナなのであまり見ないでと言われてしまったが、俺は同じく彼女の姿を見る。黒色のショートヘアーで素朴な顔立ちなエレナ。少し自信なさげに立ってモジモジとしているがサイズはぴったりと合っているようだ。俺は同じく似合っていると言うとうつむいてそれ以来何も答えなくなってしまった。
「ファンデン・ロートリース様、お待たせ致して申し訳ございません。やっと見つかりました。こちらが制服です。」
その時ちょうど俺の制服も見つかったらしい。俺も試着しなければならないが、アリアが妙に目を輝かせている。
「ファンデンくん。あたしにも見せてねぇ。確かめてあげる。」
結局俺はアリアとエレナに制服を見てもらってから服飾店を出た。
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