なぁ どうせ知らないんだろう? 俺の初恋──それが、いつだったのかを
「君のおかげで俺は、今日まで、無事に、死に損ないだ」
ひとりぼっちの俺は
記憶をなくして路頭に迷う
ひとりの女の子に出会った。
君は…熱い飲み物が苦手で
車が嫌いで、木登りが好きだった。
俺は君のことが苦手で
周りの視線が嫌いで、孤独が好きだった。
……なぁ
どうせ知らないんだろう?
俺の初恋──それが、いつだったのかを。
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ちょっとだけ不思議で温かい物語でした。面白かったです。
彼女が安らかに眠れますように。
初恋をテーマに書いた今回のお話、読んでいただき嬉しいです。最期の二人を包む静寂が…幸せであったならと願います。ありがとうございました!
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