明治鬼恋慕 ~ 其の執愛は 美しく歪む ~ 【R18】




 そこに跪いて僕の物になるって言うなら

 許してあげなくもないよ?


◇◇◇


 幕末──そして明治。かつての日本国には「鬼」と呼ばれる美しい生き物がいた。

 鬼の青年、焔来(ホムラ)とリュウは、「鬼狩り」の風習から逃れるために二人きりで村を出た。

 人々から忌み嫌われ恐れられる存在──それでも彼等は互いを信頼して、助け合って生きていく。

 何故なら愛していたから。
 これからの永遠を共にすごすと決めたから。




 それなのに──

 ドウシテ気付いてしまったの?




 リュウが焔来に向ける愛情は……一途すぎるが故に、とても美しく、歪んでいたのだ。




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