銀狼【R18】

弓月

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禁忌の果実を貪レ

禁忌の果実を貪レ_4

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 既に限界のセレナだが、" 全て " を味わうまで男の舌が止まる訳がない。

 片脚を持ち上げ、内腿に唇を寄せた後……、ローは彼女の汗ばんだ脚をさらに大きく開かせると、ドレスを腰までたくしあげた。

「──…ッ?……ロー!? 何して…!? 」

「こちらの方が随分と旨そうだな…。お前の流す塩辛い涙より」

 彼の顔が開かされた脚の付け根に近づき、困惑を隠せないセレナ。

「…あ…//…そんなトコロ…見ないで…」

「お前の此処が私を誘うのだから仕方がない……。そう、セリュスにも負けぬ艶猥さでな…!! 」

「……え!?……だめだめっ、駄目よ…!! 
 何するっ……気!?…──ンあああっ…!! 」

 紅く染まり、肉厚に腫れ、男を誘う花弁。

 其処から溢れ出る蜜をローは躊躇なく舐めとった。

 それにセレナは悲鳴で応えた。

「…はあ……ぁぁ……っ‥‥ウソ で、しょ…!? ……そんな…っ 汚いわ…!」

 付け根に埋まるローの頭を引き剥がそうにも、その指は雨で濡れた彼の銀髪を滑るだけ。

 この行為は覚えている。あの月夜の晩──狼達に全身をいたぶられた時の事だ。

 あの時も彼女の抵抗は何の意味も持たず狼の毛皮をすくだけだった。


──しかし、今のこの愛撫は…


「……ふあ…っ‥‥アっアっ‥ぁ あ‥ン‥‥!! …‥‥ハァっ……ハァ……ロゥ、ロー…!! ……あ…」

グチュ・・・・ レロ…、レロ…

「…あ‥‥ハァァ、ふ、ン─…ッ‥アっアっ‥ア!……‥ハァ……ハァっあ…あ、‥‥ぁぁ」

 尖らせた舌先でワレ目を何度も擽りながら蜜を舐めあげるその芸当は、獣の其れとはまるで違った。

 繊細で……それでいて激しい。厭らしい。

 セレナが思わず腰をクネらすも彼の舌は離れない。

 柔らかく濡れたその舌がセレナの秘口を丹念にほぐしてゆく。

 襞の浅い部分をなぞり──硬く尖らすと深みをえぐった。

「蜜で私を誘った後…待ち受けるは紅い蕾か…っ」

「…‥‥ハァ…」

「──花開くのを助けてやろう…」

 そう言ったローの舌が、目の前で突き出た肉芽をひと舐めした。

 大きく跳ねたと同時に逃げようとする腰を押さえつけ、硬くなった其れをほころばせようと唇で包み込む。

 愛液で粘りを増した口内で、ねっとりとした陵辱が施された。

「‥‥‥ふ‥ぁぁッ‥…あぁ…あぁんっ……!!…アっ‥‥ロー‥!!‥‥ああ‥‥っ‥!! 」

 それは耐えられるような快感ではなかった。

「…ロゥッ‥‥… ハァ、ロー!!……ああ…っ」

「……っ…ハァ…」

 思考の停止する寸前で、セレナは彼の名を叫び続ける。

 肉芽への愛撫は始まって間もないのに、早くも腰の痙攣が止まらない。

「わかりやすい弱点だな……」

「‥‥‥あッはあ‥‥!‥助けて‥‥っ」

「……助ける?」

 銀髪を掻きむしる彼女の手を捕まえると、ローはそれを強く握った。

「獲物を逃がす狼などいるものか…!! 」

 セレナも彼の指を握り返す。

 今にも弾けようとする快感に怯えながら……そうする事しかできなかった。

 セレナの小さく柔らかな……まるで絹のハンカチのような手を、頼りないそれを強く包む男の手──。

 細長く美しい彼の指をセレナは必死に握り返した。


「‥ハァっ‥…ハァっ…!! ああーッ‥ぅ」


 来る…!! 荒波が

 防波堤を越えて

 そして二度と戻らぬようにその壁を荒々しく壊してしまう…


 彼女は喉を仰け反らせ上擦った声を一際高くあげる。

 小さな肉芽から与えられる快楽を一身に受けとめ、焚き上がる熱を声と共に出すしかなかった。

 鼓動が早まる──。

 呼吸が徐々に、上手くできなくなる。

 含んだ突起を舌で軽く擽られ、セレナはついに限界を超えた。


「はぁぁっ‥」

「…勝手に休むな」

「──…んッ」


 しかし彼の舌は休みなかった。


 彼女の熱が冷めるまで猶予を与える気もなかった。

 充血した突起を唇で挟み、意地悪く笑うその顔はまさに人外の美しさ──。

 美神の寵愛を一身に受けたかのような風貌に妖艶さをゆらめかせる。

「不思議だな。ほぐしてやろうと思ったのに…硬くなるばかりじゃないかこの蕾は……」

「……っふぁ‥‥アー‥あッ‥…ハァ…」

「開いたのは此方の花だったか」

 彼が弄ぶ肉芽の下で、蕩けて広がった秘口からトロトロと蜜が溢れている。

ヌチュ、トロ‥・・・

 肉芽を唇で挟んだまま、彼の指はナカに差し込まれた。

 中の肉ヒダを引っ掻いた後……今度はゆっくりと出し入れする。

 蕾の皮は器用に剥かれ少し強めに吸引されながら益々充血していき、円を描いて捏ねたかと思えば上下に小刻みに弾かれた。

「…はぁっ‥ひぃ‥ッ…」

 出し入れされる指に掻き出される粘りのある愛液。──グチャグチャと淫らな音が途切れない。

「‥‥‥ハァぁ‥‥…と…止まって……!! 」

 セレナは首を振り乱す。

 じっくりと味見をやめない美しい肉食獣に向けて、仰け反らせた喉から出せる限りの声を張り上げた。

「ハァハァっ…おねが‥お願いぃ‥」

「…お前の望みは、っ…聞いてやれない」

「…‥も、‥‥アッ‥もう 無理なの……!! 」


 ローが怖い

 自分が怖い

 こんなの…堪えられない…!!


「──……気持ち、よすぎて…っ……!! …ハァ‥‥ハァ…‥‥、おかしくなりそう……!! 」

「……」

「だからやめて……!」


 セレナは手の甲で自らの顔を隠した。

 こんな事を口走る自分が信じられない。

 でも本当の事だ──。

 これ以上、自分に嘘が付けない。


「‥‥こんなにッ‥‥…ぁぁ……ッッ………気持ちいいの‥知らない…!! …だか ら…!! 」


 だから止めて

 お願い、お願いだから…!!


「…っ……ロー…」

「お前は……」


 ローは目を閉じ、頬を緩ませた。



“ 愚かだなセレナ ”



 何故そうやって……私を乱す言葉を繰り返す?



「…ハァ‥ハァ、…おねが…い…!」

「──…お前は何も理解できていない」



 いい加減、私という獣の本性を理解できても良い頃だろう



 さもなければ……

 ──身の破滅を招くぞ



 ローは身体を起こした。

 自らの衣に手をかけて、バサリと勢いよく脱ぎ捨てる。

「…ロー…ッ?」

 そしてセレナの上に再び被さると、彼女の虚ろな瞳を覗き込んだ。

 何の言葉もないままに彼女の腰を持ち上げ、その身体を沈めていく──。

「───…ぁ…っ」

 受け入れたセレナの身体が一瞬強ばり、大きく目が見開かれたかと思えば……すぐに切なく細まった。


「…はぁーー…ッ……、あ」

「痛いのか──」

「…ん…ッぁ、……い、いぇ…」


 痛みは少なかった。

 それはセリュスの媚薬の力なのか

 痛みはない……けれど……

「…ァ…、…んっ、ん…!! 」

 身動きがとれない。

 重みのある圧迫感と、胸が詰まるような充足感が、彼女を支配した。


「ロー……!」

「…っ」


 誘惑したのは、どちらだろうか。

 繋がった二人は舌を絡める。

 愛を貪る獣の如く──。






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