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禁忌の果実を貪レ
禁忌の果実を貪レ_3
しおりを挟む彼女の両手首を捕らえていた手を離し、ローの指は腰のくぼみをなぞりながら下りていく。
「此方は素直に濡れてきている」
「……ぁ‥ッ…ロー‥‥そっちは…!! 」
「──…ん?」
ドレスの下から滑り込み、セレナの熱の芯に届いた。
花弁をひと撫でした指が迷い無くナカに入ってくる。
セレナは小さく悲鳴をあげて彼の腕を掴んだ。
クチャ・・・・
美しく長い指がゆっくりと埋まり見えなくなる。
「……ハァっ‥‥ロー‥‥!! 」
緊張した入り口がきゅうっと閉まった。其処をローがほぐしていった。
左の手が熱い蜜を掻き出し
右の手は乳房を寄せて揉みしだく。
握って尖らせたところで、乳輪を舌先が擽る。
──そうして散々に焦らした後、硬く勃った突起に厭らしく絡めるのだ。
セレナの閉じた目尻からじわり溢れた涙の意味をローは再び疑問に思い…‥そして、愛おしそうに見つめていた。
その視線を横にやれば、半分が潰れた赤紫の妖しげな果実が湖の畔に転がっていた。
「──…セリュスの実…か」
崖の上から落ちてきたのか。
昼間は可愛らしい色でセレナを騙したその果実も、夜の訪れと共に隠しきれない魔力がその妖色に表れていた。
いや寧ろ──
危険な香りがさらに見た者を惹き付ける。
「狂うには最高の美酒だ……」
「ふあ…ッ…!! 」
蜜壺に沈めていた指をゆっくりと引き抜き、ローはセリュスの実に手を伸ばした。
実の潰れていないトコロへ、彼の鋭い牙が突き立てられる。
──つい先程まで、噛み裂いた人肉の血に満たされていた彼の口内
滝の冷水で浄められたのち、セレナの舌を絡め、受け入れた舌の上に、危険な果汁が染み渡った。
そしてローは無防備に開いたセレナの口を再び塞いだ。
彼女の頭を掴み、動けぬように固定すると、押し付けた唇から甘い果肉を流し込む。
「‥‥ふッ‥つ‥ン」
苦しげに呻いたセレナを気に止めず、ローの舌は柔らかな果肉を彼女の口内で潰し始めた。
ローは器用に自身の口の中で果皮を剥き、渋味の無くなったものだけを彼女に喰わせるのだ。
──解毒作用をもつ果皮
其れを除いて喰らうならば、セリュスの実は強力な媚薬へと姿を変える……。
「‥ン‥ん、……ッ─‥‥んん…」
鼻腔に抜けた濃厚な香り。
割り入る舌の圧迫感と口いっぱいに広がる甘さに困惑し動揺しながら、セレナは頭を掴む彼の腕に手を添えた。
「…ん‥ん‥‥‥んん…‥‥!!」
口に広がる甘さはセリュスの実のせいなのか、彼の舌のせいなのか……既に思考が麻痺してきた。
視界が霞み始めたのは、上手く呼吸ができないせいだろうか……。
その判断すらつかない彼女の胸に、ローの首にさがる紺青色の宝石がピタリと当たる。
身体中の血が沸騰したように熱く駆け巡る彼女には、その石の冷たさが心地よかった。
「…‥ッぷはっ………ハァ……ハァ‥‥あつい、‥はぁ…‥熱い‥わ…!!……ロー…っ」
「…ふっ…、私もだ、セレナ…」
「──んン…!! ……アっああ…」
「死ぬほどの量は喰わせていないから安心しろ…」
唇を離したローは皮を吐き出し、その舌が彼女の全身を味わい……這い尽くす。
それはまるで甘い果汁を彼女に塗り込み、全てを覆うかのような念入りさ。
「……ぁ‥ああ‥…ッ─ハァっ‥‥‥‥ああ‥」
栗立つ肌がざらつく舌と摩擦し合う。
自分の喘ぎと心臓の音が、耳に五月蝿い。
どこを這っても感じてしまう……
セレナはヨガり悶えていた。
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