アファルト・アトランティス〜アシスタントパートナーはドジな件〜

たか虎

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VRの新時代 「アファルト アトランティス」

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「さ、さぶ~い!!」
11月の冬。あたり一面は雪で埋もれている。

「あいず、いずになっだらズズッぐるんだぁ~」

僕の名前は神楽かぐら神都しんと
僕の名前に神がつきすぎなのは今になっても何故だかわからない高校2年生である。
僕は今、なぜかゲームショップの目の前で待ち合わせをされている!
なのに誘った本人はは予定から30分すぎてるというのにこない!!
何をしてるんだ!!あいつは!
と、噂をしていたらやっときた。

「ごめんごめん~遅れちゃった」

「・・・・。はよ中入れ。」

ゲームショップの中はとても暖かく、会員限定の無料のカフェテリアもあるそうだ。

「で、また買い物の付き合いか?」

カフェモカを飲みながら聞いてみた。

「いや、今日は違うんだ。」

「買い物以外だなんて珍しいな。」

「お前、VRゲームやってみないか?」

「は?やんないよ。僕は2Dで十分だし。」

拓也は大のVRファンであり、ゲーマーでもある。僕もゲーマーだったから、昔からゲーム友達だった。
僕はVRのゲームには興味がない。だって2Dと比べたら2Dのゲームの方が面白いゲームがあるしね。

「そんなこと言わずにさ~ほら、あるだろ家に。俺があげたvrが。」

「あるけどさ、、どうせつまんないシューティングゲームでしょ。」

「よくぞ聞いてくれましたお兄さん!今回発売されたゲームはものすごいんだよ!」

「ふ~ん」
全然興味ないから。言っとくけど。

「世界初のRPGゲームなんだよ!しかもNPCがいなくてモンスター以外、全員会社のプレーヤーがやるんだよ!
すごくねーか!だから絶対やったほうがいいよ!」


「・・・・。ほんとに?ほんとにRPGなのか?」

「あぁ!だから買ってみろよ。タピオカ奢るから。な★」

「・・・・。わかったよ。」
タピオカは俺の大好物である。またつられてしまった、、、、。
ゲームの名前は「アファルト・アトランティス」略して「アファアト」
税込みで5000はした。最近のゲームは高いな、、、、。
ま、あいつがあそこまで進めるんだ。買う価値はあるかもしれない。
ゲームショップを出た後、拓也と別れて、拓也に言われた抹茶ケーキ、エナジーバー10本、コーヒー2缶、タピオカ3本を買った。タピオカがあるからいいが何に使うんだ、、これ。
家に帰り、早速VRを起動させた。
「アファルト・アトランティス」とはゲーム内にある神殿を調査し、神殿の謎を地道に解き明かすのがゲームの目的らしい。そのほか、ゲーム内を自由に探索してもよし、フレンドと茶をしてもよし、ギルドの依頼を受けてもよしと、自由度の高いゲーみたいだ。
早速VRゴーグルをかぶってみた。

「お、おおぉぉ!」
興味ないのはゲームだけであってVRの凄さは自分でも十分理解していた。
やはり実際見てみると、迫力が違う。とてもリアル感がすごい。
突然周りは草原みたいな背景に変わり設定画面が開いた。

「まずは名前、職業、ステータスを設定してください。」

名前か、、ゲームの名前からとってアトラでいいや。
職業はどうしようか。賢者もいいけど魔法使いもいいな。
WIKIで検索したら、賢者は魔法使いの機能も備わっているそうだ。
じゃあ賢者の方が得ってことか。じゃあ賢者だな。
ステータスは決まって攻撃量とスピードを強化。
どのゲームでもそうしている。

「次はアバター設定をしよう!」
キャラ設定か、、めんどいから統一の赤髪の黄色の瞳のアバターにしよう。
服装はいかにも賢者っぽいネクタイとコート。
これで終わりなのか?

「お疲れ様!最後に、「アシスタントパートナー」は導入されますか?」
アシスタントパートナー?なにそれ。
説明書を確認したところ、アシスタントパートナーはその名の通りゲームのアシスタントをしてくれるパートナーらしい。だが月額200円か、、。
VRには慣れてないから導入するか。
「設定は終了しました!ようこそ「アファルト・アトランティス」へ!」
また場所は変わり、町についた
するとガイドメニューが開き、音声で説明してくれた。

「まずはギルドに行って登録をしてください。アシスタントパートナーを導入した人もそこに行ってください。」
なるほど。まずはギルドに行けばいいのか。
ガイドの言う通り、僕はギルドに向かった。
ギルドの中はゴツい冒険者がいるのかと思ったらそうでもなかった。皆笑ったり飲んだりしていて明るい雰囲気だった。
受付の人がいたのでとりあえず話してみた。

「あの、、アシスタントパートナーを導入したんですけど、、」

「わかりました!今お呼びしますね!」
10分後、呼んだみたいだがまだ来ていない。
遅いな、、
「まだですか、、?」

「もうそろそろ来るはずなんだけど、、どうしたのかしら?」
さらに十分待ったらやっときた。

「おおお~~い」

「あ、やっときた。」

「遅くなってごめんね!君が今日からの新人!?」
・・・・。なんで僕じゃなくて目の前にいる人なの

「いや僕なんですが、、?」

「え?」
この人初っぱなからやらかしてんな。大丈夫なのか、、?

「ウフフ、、」
受付の人は思わず笑ってしまっている。

「す、すみません//////]

「ま、まあ気を取り直して遅くなってごめんね!君が今日からの新人!?」
さっき聞きました。そのセリフ。ただ言いたいだけじゃないのか、、?

「あ、はい、、。アトラです。どうも」

「私、ギルド捜査部門のアカネ!まあ他の人と比べたら素人だけど、、君が一人前の冒険者になれるように、サポートするからね!」

「はい。よろしくお願いします、、?」
なんか正直頼れない感じだなあ、、
本当に大丈夫なのか?

「まずはギルドで登録をしておかないと。じゃないと遺跡に入ることができないからね。そういうことでお願いしまーす!」

「わかりました~」
うけつの人はニコニコしながら答えた。

「なんか張り切りすぎません?」

「そんなことないよっ!私はいつも通りだからね!」

「はあ、、、」
いやけっこー張り切ってないか?
まあいいんだけどね。別に。

「ではここに名前、職業、年齢を書いてください。」

「わかりました」
・・(ジロッ)
・・・・(じろじろ)
・・・・・・(ジーーー)
「さっきから後ろからじろじろ見てるのバレてますよ。」

「うわ!気づいちゃったか♪」

「何が気になるんですか、、」

「いやー何歳なのかなーって」

「16です。別に隠してません。」

「16!私と同じだね!」

「同じって、、じゃあ敬語話す必要なかったじゃん!」

「え、もしかして先輩だと思ってたの?」

「だってアシスタントパートナーって仕事じゃないの?僕ら高校生はアルバイトしかできないじゃん。」

「なんとバイト募集してたんだよね~」

「そうなのか。あ、はい。できました。」

「ありがとうございます!名乗り遅れましたが、私は受付の「アルナ」と申します。以後お見知り置きを。」

「はい。よろしくお願いします。アルナさん。」

「私のことはあかねって呼んでね!」

「いや何も聞いてないんだけど、、」
VR とかには興味なかったけど、あいつの言う通りちょっと面白いかもな。
これからはどんな展開が待っているんだろうか。
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