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ごぉ

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なんかあったかい場所みたい。
けむりみたいなのがもこもこしてるの。
おねーさんがちゃんとみえなくて
いやなんだけど。

でも抱きしめられてるから
うれしいんだ!

だって
抱きしめられてるんだよ?

人のぬくもりって
こんなにもあったかいものなの?

これはおねーさんだからなの?

ボクがちっちゃいから
そうおもっちゃうの?

てへへら~ってなっていたボク。
突然ボクのあしにあったかい水がかかったの!

ボクはビックリして
おねーさんから逃げ出そうと
暴れちゃったの!

だって、だってだって
だってボク……
あったかい水ハジメテだったんだ!

こわかったんだよ!
だって……知らないものってこわいんだもん。

おねーさんがボクになにかを話してくれている

『大丈夫。怖くないよ。怖くないからね。安心して。大丈夫だからね』

ボクはおねーさんの言葉がわかんない。
何を言っているのだろう?
意味もわかんない。

知りたいのに……!
どうしてもそれは叶わないんだ。

でも、おねーさんにぎゅっとされると
ここちよくなって
ホッとするんだ。



これって……しあわせって……いうんだよね?



おねーさんのお手々……傷つけちゃったみたい。

ごめんね。

おねーさん。。。



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