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※第二部 建白書 心の内編
第三話 3 了
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山崎「俺みたいに剣術とか皆と共に闘えないのに、新撰組の隊士にしてくれたんです。恩があります。だから……何があっても俺は近藤さんについていきます。すみません…………」
(これが俺が決めた道なんだ。何があっても…そう、何があっても…揺らいではいけないことなんだ!)
永倉「そうじゃな……山崎、お主の考え方は間違ってはいまい。お主にはお主の正義がある。それでいい……」
(剣術は隊士としては並以上だが山崎としてはもっと上を目指したいところじゃが、筋が…そこそこ。本人も解って居るから監察方を受け入れたんじゃな。近藤殿に恩義を感ぜずともよかろうに…。律儀じゃのう)
山崎「なので……お話はしましたが……俺から聞いたって事は……誰にも言わないで下さい。じゃなかったら、俺……」
(これだけは…近藤さんたちに知られる訳にはいかない…もし、知られたら………俺はどうなるんだ?)
永倉「ああ……約束しよう。いいな、一」
(解ってるな?口外するなよ…)
齊藤「承知」
(護ってみせる。山崎も新撰組も永倉さんも…俺がすべて………)
山崎「それから……」
(念押しして怒鳴られないだろうか…?)
永倉「まだ何かあるのか?」
山崎「お、俺を巻き込まないで……。ただでさえ俺は皆と違う任務ばかりしているから……。頼んます」
永倉「ああ、お主を巻き込みはせん。だが、欲しい情報はわしは戴く。それでいいか?」
(頼んます…か。地が出るとは珍しい。余程肩身を狭くして居るのか…或いは…。まあ、本心じゃな)
齊藤(言葉が少しだけ変わったな…。切実な思いが手に取るようだ。まさか…お前もなのか?)
山崎「十分です。俺は……新撰組の隊士でずっと居たいだけですから……」
(気を抜いては…いけない。このままで済む筈がない!)
永倉「約束しよう。誰にもお主に手出しさせぬと」
(言質はとった。これだけは是非活用させてもらう。それだけで十分。この件は一と三南殿だけの秘密にする。安心しろ…山崎)
帰り際
永倉「旦那、今日は無理言ってすまなかったな!」
(次来た時には何か差し入れでもするかのう………)
主人「もうお帰りですかい?」
女房「いつもぼんがお世話になってますさかいに、それくらい何て事あらしまへん。また寄っておくれやす」
第三話 了
(これが俺が決めた道なんだ。何があっても…そう、何があっても…揺らいではいけないことなんだ!)
永倉「そうじゃな……山崎、お主の考え方は間違ってはいまい。お主にはお主の正義がある。それでいい……」
(剣術は隊士としては並以上だが山崎としてはもっと上を目指したいところじゃが、筋が…そこそこ。本人も解って居るから監察方を受け入れたんじゃな。近藤殿に恩義を感ぜずともよかろうに…。律儀じゃのう)
山崎「なので……お話はしましたが……俺から聞いたって事は……誰にも言わないで下さい。じゃなかったら、俺……」
(これだけは…近藤さんたちに知られる訳にはいかない…もし、知られたら………俺はどうなるんだ?)
永倉「ああ……約束しよう。いいな、一」
(解ってるな?口外するなよ…)
齊藤「承知」
(護ってみせる。山崎も新撰組も永倉さんも…俺がすべて………)
山崎「それから……」
(念押しして怒鳴られないだろうか…?)
永倉「まだ何かあるのか?」
山崎「お、俺を巻き込まないで……。ただでさえ俺は皆と違う任務ばかりしているから……。頼んます」
永倉「ああ、お主を巻き込みはせん。だが、欲しい情報はわしは戴く。それでいいか?」
(頼んます…か。地が出るとは珍しい。余程肩身を狭くして居るのか…或いは…。まあ、本心じゃな)
齊藤(言葉が少しだけ変わったな…。切実な思いが手に取るようだ。まさか…お前もなのか?)
山崎「十分です。俺は……新撰組の隊士でずっと居たいだけですから……」
(気を抜いては…いけない。このままで済む筈がない!)
永倉「約束しよう。誰にもお主に手出しさせぬと」
(言質はとった。これだけは是非活用させてもらう。それだけで十分。この件は一と三南殿だけの秘密にする。安心しろ…山崎)
帰り際
永倉「旦那、今日は無理言ってすまなかったな!」
(次来た時には何か差し入れでもするかのう………)
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第三話 了
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