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女人禁制の☆あみだん☆開始!
22 初顔合わせ 4
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「じゃあ、皆好きな場所に座ってって……どうしようかな?」
俺は座る場所に悩んでしまった。
ここは所謂理科室と呼んではいるけど実際は理科実験室。
動かせない机が前に三、後ろに三。机一つに椅子は両サイド三脚ずつ。
五人だと問題なくひとつの机で一緒に編み物が出来る。
わざわざひとつの机で作らなくてもいいんだけど、今日は顔見せの場だから皆の顔が見える方がいい。
椅子をひとつ持ってきたら問題はなくないんだけど……
ちょっと狭苦しい。というか、それ以前に相沢君と戸神さんと田岡さんの上級生二人を相沢君に近づけたくない。
名塚君によって離されたはしたものの、まだ噛みつきそうな勢いで二人を睨んでいる相沢君。
相沢君に抱きついて止めていた二人……朔田君と坂口君も離れてはいるものの相沢君の側にいて(これはたぶんなにかあったら直ぐに相沢君を止める為なんだろうけど)、その二人も相沢君と同じように上級生を睨んでいたりするんだよね……。相沢君みたいな迫力はないけど。
ひとつの机に置いてある鞄の状態を目にした戸神さんが座る位置を決めたように
「じゃあ僕達は皆の後ろの机に座ることにするよ」
教壇の前列中央の机の後ろの机を指差してその机の手前にある椅子三つの真ん中に座った。田岡さんはそれを見て戸神さんの真向かいに座る。
きっと俺が思案しているものに戸神さんは気がついたんだろう。
さすが『生徒会会長』だよね。
皆もそれぞれ座っていた場所の席に座る。
俺は近くの席である戸神さんの隣に座ろうとしたら
「鳴海君は教壇だよ」
名塚君が笑顔で教壇の方を指す。
「へっ?」
間抜けな声が出てしまったけどそれは仕方ないと思う。
な、なななな、なんで?俺が教壇?
俺の気持ちを見抜くように、だけど容赦ない言葉が戸神さんから聞こえてきた。
「鳴海君が此処、『あ・み・だ・ん』の発起人だからね!同好会の部長も必然的に君だよ。だから君が教壇に立つのは必然なのさ。さ、さ、部員達の前に立って話を始めてくれるかな?まずは……自己紹介だよね?僕も実光も部員皆の事知らないんだよね。もちろん君の事もだよ。あ、知ってることと言えば……『アイツのイロ』って事ぐらいかな?」
「て、てめぇーーー!」
大声を出し眉間にシワを寄せてガタンと立ち上がったのはまたしても相沢君だった。
俺は座る場所に悩んでしまった。
ここは所謂理科室と呼んではいるけど実際は理科実験室。
動かせない机が前に三、後ろに三。机一つに椅子は両サイド三脚ずつ。
五人だと問題なくひとつの机で一緒に編み物が出来る。
わざわざひとつの机で作らなくてもいいんだけど、今日は顔見せの場だから皆の顔が見える方がいい。
椅子をひとつ持ってきたら問題はなくないんだけど……
ちょっと狭苦しい。というか、それ以前に相沢君と戸神さんと田岡さんの上級生二人を相沢君に近づけたくない。
名塚君によって離されたはしたものの、まだ噛みつきそうな勢いで二人を睨んでいる相沢君。
相沢君に抱きついて止めていた二人……朔田君と坂口君も離れてはいるものの相沢君の側にいて(これはたぶんなにかあったら直ぐに相沢君を止める為なんだろうけど)、その二人も相沢君と同じように上級生を睨んでいたりするんだよね……。相沢君みたいな迫力はないけど。
ひとつの机に置いてある鞄の状態を目にした戸神さんが座る位置を決めたように
「じゃあ僕達は皆の後ろの机に座ることにするよ」
教壇の前列中央の机の後ろの机を指差してその机の手前にある椅子三つの真ん中に座った。田岡さんはそれを見て戸神さんの真向かいに座る。
きっと俺が思案しているものに戸神さんは気がついたんだろう。
さすが『生徒会会長』だよね。
皆もそれぞれ座っていた場所の席に座る。
俺は近くの席である戸神さんの隣に座ろうとしたら
「鳴海君は教壇だよ」
名塚君が笑顔で教壇の方を指す。
「へっ?」
間抜けな声が出てしまったけどそれは仕方ないと思う。
な、なななな、なんで?俺が教壇?
俺の気持ちを見抜くように、だけど容赦ない言葉が戸神さんから聞こえてきた。
「鳴海君が此処、『あ・み・だ・ん』の発起人だからね!同好会の部長も必然的に君だよ。だから君が教壇に立つのは必然なのさ。さ、さ、部員達の前に立って話を始めてくれるかな?まずは……自己紹介だよね?僕も実光も部員皆の事知らないんだよね。もちろん君の事もだよ。あ、知ってることと言えば……『アイツのイロ』って事ぐらいかな?」
「て、てめぇーーー!」
大声を出し眉間にシワを寄せてガタンと立ち上がったのはまたしても相沢君だった。
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