あみdan

わらいしなみだし

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女人禁制の☆あみだん☆開始!

11 ★俺は想いに応えたい! 2

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 俺は翔琉から声援を送られた事は小学生の頃だけだ。
 中学時代は俺が出場する剣道の試合を隠れて観に来ていたのは知っている。
 俺の対戦を観に来てくれていたのかと喜んだ事もあったのだが、俺が決勝で対戦する頃にはその場からいつも何処の場所にもいなくなっていた。

 俺の勇姿を観に来ていると……そう疑うことなんかなかったのに! 
 何度も目線がこっちにあった気がしていたのに!

 だから会場から消えてった翔琉が誰の試合を観に来ているかなんてわからなかった。
 部活の大会の試合だと俺が三年の時は弟が剣道部に在籍しているから弟の試合を観に来たのかとも思えたのだが、翔琉は最初っから観に来ていたのだ。一番遠くから。
 人が豆粒にしかわからない存在でも俺は翔琉を見つけ出す事が出来たのだから。
 誰と恋愛していても想いは翔琉だけだったのだから……

 そう……想いを忘れることなんて、出来やしなかったのだ!

 それにもっと早く気づきさえしていれば……

 あんな事になんて……なかった筈なんだ!



 俺は翔琉との部活を諦めなければいけないのなら、せめて心からの声援が欲しいと思った。

 一度も叶わなかった俺だけに見せてくれる声援を……

 そのためなら……FWでもGKでもなんでもよかった。
 翔琉が観たいと思うのなら……なんでもよかったんだ。



 俺の目の前にいる男、村瀬キャプテンは考えるようなポーズをしてなにか思いを巡らせているようだった。

「神崎川……ほぼ初心者のお前がドリブルがイマイチでもパスの判断力や豪快なシュートが魅力的でこっちとしては手放したくはない。
 でも、本人がやりたくないポジションを押し付ける訳にもいかないのはわかっている。
 適材適所で活躍するのが部活だと僕は思っている。
 本人の希望が叶うことなんか、少ないと言ってもいい。
 最初の希望ポジションがFWだったし、僕はそれに異論はない。
 今はGKがしたいというのなら、僕を納得させる根拠を示してくれないかい?」

「俺……村瀬キャプテンと一緒に戦うより、村瀬キャプテンのシュートを止めたいと思うようになったんです。意味……村瀬キャプテンならわかるでしょ?」

 村瀬キャプテンの目の色が変わる。
 驚いた表情を見せながら、俺に問うてくる。

 わかってるくせに!

「もしかして……翔琉の事かい?」
「それ以外に何があるって言うんですか?」

 俺は挑発的な笑みを浮かべた。

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