あみdan

わらいしなみだし

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『編み物男子部』?ができるまで。

190 その頃二人は…… ☆3ー2

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「坂口君の顔を見てお話ししたかったんだ。だって文字だけだとわからないこともあるでしょ?」

 気持ちはわかるけど……。彼女と別れるまで待つ?普通……。

「僕は……はじめましてだよね?同じ小学校だったけどクラスは一緒になったことないから」

「うん、そうだよね。よろしくね!やっぱり聞きたいことって鳴海君だよね?」と僕は聞いた。

 僕の目の前に二人が座っている状態だ。
 右側が知っている方で左側が知らない方だ。

「うん。中学時代は誰も近寄れなかったのに高校に入ってから坂口君だけが本当の状況を知っているんだもん」

「大半のファンクラブの皆は、同じ高校狙ってたのに……まさか学区内で一番難関な県立高校を受験するって思わなかったし」

「うん、僕も願書提出した時も知らなかったよ。受験会場ではじめて知ったもん」

 受験会場で鳴海君の姿を見つけた時の驚きは計り知れなかったんだもん。

「皆ショック受けてたよね……」

「うん。流石に最下位ランクの学校は受験しないと思っていたから真ん中より下かな?って辺りをつけてたんだけど……」

「僕はこの高校かな?って。だから親衛隊の女子もここの学校多いよ」

「そうだったの?僕全然知らなかった!」

 僕は呟いた。
 皆、鳴海君と同じ高校に行きたくて色々考えてたんだなーって。
 きっと僕はラッキーだったんだと思う。
 同じ高校だったことも。
 毎日顔を会わせる仲になれたことも……。

「坂口君の彼女だってここだろ?理由だってきっとそうだよ」

「ええー!!!」

 僕は想像もしてないことを知らされて思わず叫んでしまった。

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感想 1

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