あみdan

わらいしなみだし

文字の大きさ
上 下
146 / 339
『編み物男子部』?ができるまで。

119 土曜日デス!続き ★神崎川side2

しおりを挟む
神崎川side


 どうやら朔田は翔琉に相沢を引き留めておくように頼まれたみたいだ。

 俺と別れて真っ先に翔琉は相沢と話をしてくる筈だったのに、それを成し得なかったと思った方が正しいだろう。

 すべて、あいつのせいか…。

 何があったのかわからないが、鳴海の

「智さん、よくできました」

 という言葉の意味を察すれば、きっと村瀬キャプテンは朔田に謝ったと考えて間違いないだろう。

 今朝朔田を見た時に制服が薄汚れていたのはあいつがやったってことだよな?
 そうでなければ朔田に謝罪なんかしないだろう。
 まず、朔田に謝罪なんかしたくなかった筈だ。
 翔琉があいつの心が折れることでも言ったに違いない。
 どんな相手でも怯まないのが本来の翔琉だから。

 邪魔されたか……。

 俺が部室に行っている間に相沢と話をしてくると翔琉は言っていたのだ。
 それを蔑ろにする翔琉ではない。



 そんなことを想像しながら俺と朔田と坂口の三人でB組に向かった。

 教室の中を覗くとまだ帰宅していない相沢はクラスの数人とお喋りを楽しんでいたようだった。

 聞こえてくる話では、これからカラオケに行くかバッティングセンターに行くかみたいな話だった。

「相沢!」

 俺が扉から身体を乗り出して声をかけた。

 突然の俺の声に教室中の生徒が一瞬驚いたようだ。

「こ、皇帝?やっぱり、『様』つけたほうがいいのかな?」

 周囲の友達らしき連中に話を振るけど誰も首を振って相手にはしない。

 B組の連中は皆俺に乳首を舐められているのだ。それだけで終わっていない奴も数人いる筈だし。

「あ、相沢、じゃあ……」
「またな!がんばれ……」
「俺たち先に帰るからな!じゃあ……」

 そう言ってさっさとその場から逃げるように奴等は立ち去った。

「『様』なんかつけたら蹴り飛ばすっからな!」

「や、やっぱり?」

 相沢は俺を見ながら俺の他に二人いることに気がついた。

 


  
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

性的イジメ

ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。 作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。 全二話 毎週日曜日正午にUPされます。

高校生の僕は、大学生のお兄さんに捕まって責められる

天災
BL
 高校生の僕は、大学生のお兄さんに捕まって責められる。

兄弟愛

まい
BL
4人兄弟の末っ子 冬馬が3人の兄に溺愛されています。※BL、無理矢理、監禁、近親相姦あります。 苦手な方はお気をつけください。

尻で卵育てて産む

高久 千(たかひさ せん)
BL
異世界転移、前立腺フルボッコ。 スパダリが快楽に負けるお。♡、濁点、汚喘ぎ。

僕が玩具になった理由

Me-ya
BL
🈲R指定🈯 「俺のペットにしてやるよ」 眞司は僕を見下ろしながらそう言った。 🈲R指定🔞 ※この作品はフィクションです。 実在の人物、団体等とは一切関係ありません。 ※この小説は他の場所で書いていましたが、携帯が壊れてスマホに替えた時、小説を書いていた場所が分からなくなってしまいました😨 ので、ここで新しく書き直します…。 (他の場所でも、1カ所書いていますが…)

風邪をひいてフラフラの大学生がトイレ行きたくなる話

こじらせた処女
BL
 風邪でフラフラの大学生がトイレに行きたくなるけど、体が思い通りに動かない話

3人の弟に逆らえない

ポメ
BL
優秀な3つ子に調教される兄の話です。 主人公:高校2年生の瑠璃 長男の嵐は活発な性格で運動神経抜群のワイルド男子。 次男の健二は大人しい性格で勉学が得意の清楚系王子。 三男の翔斗は無口だが機械に強く、研究オタクっぽい。黒髪で少し地味だがメガネを取ると意外とかっこいい? 3人とも高身長でルックスが良いと学校ではモテまくっている。 しかし、同時に超がつくブラコンとも言われているとか? そんな3つ子に溺愛される瑠璃の話。 調教・お仕置き・近親相姦が苦手な方はご注意くださいm(_ _)m

おねしょ癖のせいで恋人のお泊まりを避け続けて不信感持たれて喧嘩しちゃう話

こじらせた処女
BL
 網谷凛(あみやりん)には付き合って半年の恋人がいるにもかかわらず、一度もお泊まりをしたことがない。それは彼自身の悩み、おねしょをしてしまうことだった。  ある日の会社帰り、急な大雨で網谷の乗る電車が止まり、帰れなくなってしまう。どうしようかと悩んでいたところに、彼氏である市川由希(いちかわゆき)に鉢合わせる。泊まって行くことを強く勧められてしまい…?

処理中です...