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『編み物男子部』?ができるまで。
109 土曜日デス!続き 4
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「うん。ないよ。でもね、わかり合いたいんだ。智さんを。出来れば……一緒にいることをわかって欲しいんだ」
「どうして?おかしいよ!つきあってもないのに……どうして一緒にいなきゃいけないの?」
「……どうしてなんだろうね?」
笑顔で答えるしかなかった。
今、このひとを放置してはいけない……。
心がそう言ってるんだから。俺はそれに従うのみ。
あれを流さないのなら一緒に……というのはお互いが言い出したことだ。
智さんは金曜日を。
俺は昼休みを。
智さんは決して害はないと、俺は理解しているから……。
「たぶん、理解できないかもしれないけど、これは俺が選んだんだ。だから、黙って見守って欲しいんだ。このひと、今は放っておけないから……」
「どうしてそこまで鳴海君がしなきゃいけないの?放っておけないってどういうことなの?付き合ってないんだよね?」
朔田君が食い下がらず俺に問うてくる。
俺にだって朔田君には言えない秘密がある。
神崎川にだけは見られたくない画像。
そのためなら……どんな手だって使えるんだよ……。
俺は……卑怯なんだ。
ごめんね、朔田君……。
「一緒にいる、傍にいる行為がつきあってると言われたら……どうしようもない。例えるのなら、俺が神崎川の傍にいるのは『ダチ』だからでつきあっていない。それと一緒のことだよ」
「そ、そんなぁ……」
「どうして?おかしいよ!つきあってもないのに……どうして一緒にいなきゃいけないの?」
「……どうしてなんだろうね?」
笑顔で答えるしかなかった。
今、このひとを放置してはいけない……。
心がそう言ってるんだから。俺はそれに従うのみ。
あれを流さないのなら一緒に……というのはお互いが言い出したことだ。
智さんは金曜日を。
俺は昼休みを。
智さんは決して害はないと、俺は理解しているから……。
「たぶん、理解できないかもしれないけど、これは俺が選んだんだ。だから、黙って見守って欲しいんだ。このひと、今は放っておけないから……」
「どうしてそこまで鳴海君がしなきゃいけないの?放っておけないってどういうことなの?付き合ってないんだよね?」
朔田君が食い下がらず俺に問うてくる。
俺にだって朔田君には言えない秘密がある。
神崎川にだけは見られたくない画像。
そのためなら……どんな手だって使えるんだよ……。
俺は……卑怯なんだ。
ごめんね、朔田君……。
「一緒にいる、傍にいる行為がつきあってると言われたら……どうしようもない。例えるのなら、俺が神崎川の傍にいるのは『ダチ』だからでつきあっていない。それと一緒のことだよ」
「そ、そんなぁ……」
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