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『編み物男子部』?ができるまで。
101 『俺』が『僕』になる時… 2
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「わ、わかった……」
席に座ってクラスメイトと話をしていたらしい智さんは、嬉しそうに僕の方へ来た。
一限目が終了後の休憩時間。昼休みとは違う。
時間がない。
教室から出た廊下で智さんと向き合い、すぐ話を切り出した。
「智さん、僕の教室で僕が登校するまでの間にいったい何をしてたの?」
智さんは顔を背けて嫌そうに呟く。
「あ、あのちんちくりん……」
「彼は何も言ってないよ。いつも綺麗にしている彼の制服が汚れていたから気がついたの。ね、智さん。彼に何したの?」
「だって、この前、翔琉にくっついていたから……」
僕を見つめながら拗ねた口調で弁解する智さん。
やっぱり!
あれを見ていて、この人は……。
僕たちの回りには野次馬が集まり始めていた。
「智さん、彼、朔田君が僕を抱きしめていたのは彼なりに僕を守っている行為なの。智さんのせいで休み時間になると冷やかしが凄くて、小さい彼が僕を守るために必死になってる行動なの。それを、何も知らずになんてことをするの?」
「あ、いや……その……」
「僕の大切な部員に手を出すのなら、僕は二度と智さんと会わないから」
僕は智さんを睨み付ける。
智さんは待ってたとでもいうような顔をする。
僕の本気を知らない智さんはあの話を切り出した。
「そんなこと言っていいの?翔琉。あの動画、流してもいいんだね?」
僕は、その言葉を待っていたんだよ……智さん。
思わずほくそ笑んでしまった。
席に座ってクラスメイトと話をしていたらしい智さんは、嬉しそうに僕の方へ来た。
一限目が終了後の休憩時間。昼休みとは違う。
時間がない。
教室から出た廊下で智さんと向き合い、すぐ話を切り出した。
「智さん、僕の教室で僕が登校するまでの間にいったい何をしてたの?」
智さんは顔を背けて嫌そうに呟く。
「あ、あのちんちくりん……」
「彼は何も言ってないよ。いつも綺麗にしている彼の制服が汚れていたから気がついたの。ね、智さん。彼に何したの?」
「だって、この前、翔琉にくっついていたから……」
僕を見つめながら拗ねた口調で弁解する智さん。
やっぱり!
あれを見ていて、この人は……。
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「智さん、彼、朔田君が僕を抱きしめていたのは彼なりに僕を守っている行為なの。智さんのせいで休み時間になると冷やかしが凄くて、小さい彼が僕を守るために必死になってる行動なの。それを、何も知らずになんてことをするの?」
「あ、いや……その……」
「僕の大切な部員に手を出すのなら、僕は二度と智さんと会わないから」
僕は智さんを睨み付ける。
智さんは待ってたとでもいうような顔をする。
僕の本気を知らない智さんはあの話を切り出した。
「そんなこと言っていいの?翔琉。あの動画、流してもいいんだね?」
僕は、その言葉を待っていたんだよ……智さん。
思わずほくそ笑んでしまった。
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