あみdan

わらいしなみだし

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『編み物男子部』?ができるまで。

88 土曜日デス! 6

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 俺は三階建ての賃貸マンションの三階に住んでいる。階段で降りていく神崎川を追って俺も歩いていく。俺は今日の行動が気になり神崎川に話しかけた。

「神崎川、今日はどうして迎えに来てくれたの?」

 嬉しいけど……何か、気になるんだよね。

「ああ、まぁ、今日だけだし……」

 軽くはぐらかされる。

「えっ?」

「来週から部活の朝練行くことにしたから。自由参加だから行かなかったけど……俺、レギュラー獲ることにした」

「そ、そうなの?」

 うわぁあ!
 なんか俺の事じゃないのに嬉しい!
 神崎川が本気で部活するところが見られるだなんて!

「ああ。土曜日の部活を休ませてもらう代わりにも朝練はしないとな!」

「えっ?土曜日?」

「ああ、俺……剣道辞めてないから。ちょっと休んでただけだし」

「えっ?」

 剣道?もしかして……また観られるの?
 じょうちゃんの試合……。

「通ってた道場、暫く休んでたけど……土日だけ通うことにしたから」

 道場通ってただなんて……全然知らなかった。
 部活だけだと思ってたんだよね。

「観に来てくれるか?試合も出る」

「神崎川?いいの?」

 う、うそー!
 そ、それって……めちゃくちゃ嬉しいんだけど。

 中学時代隠れて観に行ってたけど、じょうちゃんに誘われるとは思ってなかった。




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