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『編み物男子部』?ができるまで。
70 決戦は金曜日? 8 鳴海side1
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駅から降りてすぐの徒歩2分のマンションに智さんは住んでいた。
最上階から一つ下の場所だ。
これほど高いと眼下から見える町並みはとても小さく見える。
滅多に見ることのない高さの初めての景色が広がっていた。
「お邪魔します」
俺はそう言いながら靴を脱いで家の中に一歩入った。
後から智さんが続く。玄関が閉まる音を間近で聞きながら、とうとう此処に来たんだと実感した。
「ここに来て」
俺は智さんの言われるがまま、その部屋に入った。
廊下側の部屋で物が余り置いていない。
TV画面だけが異様に大きく感じられる。
智さんが換気するみたいに窓を半分開けていた。
もちろん俺は智さんの意図を知らない。
カーテンが少し揺れている。
風が少し入ってきてちょっと心地いい。
のんびりしているうちに智さんがTV画面にあの映像を流し始めた。
「な、何するんですか?」
「いいでしょ?この大画面」
あの日の映像と俺の喘ぎ声が聞こえてくる。
俺はのんびりした気分が一瞬で凍りついたのを感じ取った。
そう、俺は穏やかに智さんと過ごすわけではなかったんだということに、軽くショックを覚えた。
俺は自分の行為の甘さを実感するしかない。
そういう時間になりつつあった。
智さんがボリュームを少しあげている。
自分が気に入った音量にしているようである。
そして……不意に抱きつかれた。
俺は一瞬驚いた。
「や、やめ……」
抵抗しようとしたが、抵抗してこれ以上酷いことをされないように耐えることを俺は選んだ。
身体を正面に反転させ、智さんは嬉しそうに微笑む。
最上階から一つ下の場所だ。
これほど高いと眼下から見える町並みはとても小さく見える。
滅多に見ることのない高さの初めての景色が広がっていた。
「お邪魔します」
俺はそう言いながら靴を脱いで家の中に一歩入った。
後から智さんが続く。玄関が閉まる音を間近で聞きながら、とうとう此処に来たんだと実感した。
「ここに来て」
俺は智さんの言われるがまま、その部屋に入った。
廊下側の部屋で物が余り置いていない。
TV画面だけが異様に大きく感じられる。
智さんが換気するみたいに窓を半分開けていた。
もちろん俺は智さんの意図を知らない。
カーテンが少し揺れている。
風が少し入ってきてちょっと心地いい。
のんびりしているうちに智さんがTV画面にあの映像を流し始めた。
「な、何するんですか?」
「いいでしょ?この大画面」
あの日の映像と俺の喘ぎ声が聞こえてくる。
俺はのんびりした気分が一瞬で凍りついたのを感じ取った。
そう、俺は穏やかに智さんと過ごすわけではなかったんだということに、軽くショックを覚えた。
俺は自分の行為の甘さを実感するしかない。
そういう時間になりつつあった。
智さんがボリュームを少しあげている。
自分が気に入った音量にしているようである。
そして……不意に抱きつかれた。
俺は一瞬驚いた。
「や、やめ……」
抵抗しようとしたが、抵抗してこれ以上酷いことをされないように耐えることを俺は選んだ。
身体を正面に反転させ、智さんは嬉しそうに微笑む。
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