あみdan

わらいしなみだし

文字の大きさ
上 下
46 / 339
『編み物男子部』?ができるまで。

☆ターゲットは鳴海 3

しおりを挟む
 今日はいつもと違って真剣な……?
 ひっそり行われてる秘密の会合。

「何でまた増えてるんだ?」
「俺、誰にも言ってない」
「俺も」「無実だ!」
「三人……増えたよね?」
「ま、いいんじゃね?楽しみは分け合っても」
「ま、鳴海が減るわけじゃないじゃん」
「そうだけよな!」
「エロさは分け合える!」
「今日は……その話じゃねーだろ?」
「そうそう!マジ話じゃん!」
「マジマジだよな!」
「な、講堂の部のポスター見たよな?」
「見た!」
「めっちゃチェック入れた!」
「俺、自分の目疑ったぜ」
「だって……一年が部の代表名だし」
「それも……編み物部だって」
「ちゃんと一年A組だって書いてあったし」
「あのポスター、鳴海が書いたとか?」
「鳴海が書いたんなら盗もっかな?」
「それは……したくてもダメだろ!」
「却下だな」「却下!」「論外だね」
「でも、欲しいよな!鳴海のもん」
「な、なぁ……」
「なんだ?」
「俺……入部しよっかな?」
「ええ?」
「俺、まだ部活入ってねーし」
「俺とっくにバスケ入ってる」
「俺も部活入ってるし」
「新歓までに入部した生徒結構いたもんな」
「この中で部活に入ってないのは?」
「はい!俺」
「俺もだけど……」
「二人しかいないのかよ……」
「俺、勉強ついてくのに必死だから……部活は無理!」
「やっぱり、俺しか居ねえんじゃね?」
「……」
「……お前だけは」
「嫌だな……」
「ええぇぇ?な、何でだよ?」
「チャラいし……」
「ベタベタ触りそうだし」
「鳴海が穢れる……」
「お、お前ら、言い過ぎだろー?」
「冗談だって!お前、B組だから少しでも傍にいたいっていう気持ちは……わからなくもないが」
「だろだろー?」
「で、自分から『編み物部に入部します……』って言えるのか?鳴海に」
「俺たち、声さえ掛けれないんだぜ?」
「『皇帝様』怖さに誰一人出来ないことをお前、出来るのかよ」
「チャレンジャーだな」
「ソンケーするわ、マジで」
「テンション下がるじゃねーかよ!応援しろよ!」
「無理」「絶対嫌!」
「お前だけが美味しい目を見るんだとか……背信行為だろ!」
「そうだ!お前一人で美味しいじゃねーか!」
「狡いぞ!」
「羨ましい!」
「でもよ、俺たちの知らない鳴海を知るいい機会じゃね?」
「……それは、そうかも」
「そう考えるとな……」
「でも、羨ましいことには変わりねぇって!」
「だよなー」
「ま、どっちにしろ『皇帝様』を掻い潜って声を掛けられるかが問題だな」
「や、やめろよ……目茶苦茶こえーじゃん」
「ま、『皇帝様』で玉砕したら……」
「「俺たちが慰めてやっからよ!」」
「体の隅から隅まで」
「可愛がってやるからよ」
「皆で」
「キモい!だ、誰が……!そんなの要らねーし!」
「は?バカか」「冗談に決まってるだろ?」
「体の隅から隅までだったら鳴海しかいねーよ」
「俺たちが興味あるのは鳴海のからだだし」
「ま、からだ以外もだけどな!」
「それ以外の男の体になんか」
「興味ねーって!」
「お前もだろ?それぐらい解れよな」
「び、ビックリしたぁ!マジでヤられそうかと……」
「……。」「お前。ホントに馬鹿だな」
「大体此処は『鳴海をめっちゃ愛でる会』だろ?お前を愛でてどうするんだっての!」
「そうだろ!」
「わ、わかってるって……」
「でさ……。お前本気で入部する気あるのか?」
「マジ……」
「じゃあ聞くけどよ……。お前編み物出来んの?」
「……全然」
「だよな……」
「おい、どうするんだよ?」
「チャ、チャレンジ?」
「ま、まずは入部だな」
「『皇帝様』がガードしてるのに入部出来たら奇跡だよな」
「やっぱ、厳しいか……」
「ま、頑張れ」
「まずはそこからだな」


 エロ話は一切ない、珍しく真面目な真面目ーーなお話。
 羨ましいという嫉妬と知らない姿を知りたいという好奇心。

 この想いに苛まれながら……
 あたたかく?彼を後押し?するのやら否や。

 此処は……女人禁制の『鳴海LOVEの会』でありました。






 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

性的イジメ

ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。 作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。 全二話 毎週日曜日正午にUPされます。

兄弟愛

まい
BL
4人兄弟の末っ子 冬馬が3人の兄に溺愛されています。※BL、無理矢理、監禁、近親相姦あります。 苦手な方はお気をつけください。

高校生の僕は、大学生のお兄さんに捕まって責められる

天災
BL
 高校生の僕は、大学生のお兄さんに捕まって責められる。

尻で卵育てて産む

高久 千(たかひさ せん)
BL
異世界転移、前立腺フルボッコ。 スパダリが快楽に負けるお。♡、濁点、汚喘ぎ。

僕が玩具になった理由

Me-ya
BL
🈲R指定🈯 「俺のペットにしてやるよ」 眞司は僕を見下ろしながらそう言った。 🈲R指定🔞 ※この作品はフィクションです。 実在の人物、団体等とは一切関係ありません。 ※この小説は他の場所で書いていましたが、携帯が壊れてスマホに替えた時、小説を書いていた場所が分からなくなってしまいました😨 ので、ここで新しく書き直します…。 (他の場所でも、1カ所書いていますが…)

部室強制監獄

裕光
BL
 夜8時に毎日更新します!  高校2年生サッカー部所属の祐介。  先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。  ある日の夜。  剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう  気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた  現れたのは蓮ともう1人。  1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。  そして大野は裕介に向かって言った。  大野「お前も肉便器に改造してやる」  大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…  

[R18] ヤンデレ彼氏のお仕置き

ねねこ
BL
優しいと思って付き合った彼氏が実はヤンデレで、お仕置きされています。

おねしょ癖のせいで恋人のお泊まりを避け続けて不信感持たれて喧嘩しちゃう話

こじらせた処女
BL
 網谷凛(あみやりん)には付き合って半年の恋人がいるにもかかわらず、一度もお泊まりをしたことがない。それは彼自身の悩み、おねしょをしてしまうことだった。  ある日の会社帰り、急な大雨で網谷の乗る電車が止まり、帰れなくなってしまう。どうしようかと悩んでいたところに、彼氏である市川由希(いちかわゆき)に鉢合わせる。泊まって行くことを強く勧められてしまい…?

処理中です...