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男の子?の雨月はイチャイチャしたがる
156 とことんなついちゃてます
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社長と夏川上司が楽しそうにおさない雨月をめぐってやりとりをしていたのも束の間、夏川上司に時間を窘められ諦めて社長は第三会議室をあとにした。
「雨月君、また会おうね!」
なんて不穏な言葉を残して……。
いやいや、来なくていいですから!
「うん。ちゃちょうちゃ、ばいばい!」
おさない雨月も元気いっぱいの返事をして喜んで手を振っちゃうんだから、困る。
職場で社長になんか、会いたくないじゃない?
会社では雲の上の人なんだし。
おさない雨月といる私は完全にプライベートなんだもん。
あ……会社に連れてきてるんだから文句は言えない立場でした……。
おさない雨月は完全に夏川上司に懐いちゃって……
このあとのお着替えも難なく進められたのは夏川上司のお陰だった。
雨月に合う下着と靴下、靴まで買ってきてくれた陽愛さん。
陽愛さんがおさない雨月を着替えさせようとしたんだけど……雨月ったらなぜか大泣きしちゃって。それも夏川上司の胸の中で顔を埋めてなんだから……。私が参っちゃうわ。陽愛さんはしょげちゃうし……。
なのに、なのになのに!
あんなに嫌がっていたパンツは夏川上司が「履きなさい」って言ったた素直に「うん」って言って夏川上司に下着のパンツを履かせてもらってたし。男の子用のTシャツだっておさない雨月が自分で脱いで夏川家から持ってきて貰った自分の大きさに合うTシャツを夏川上司に着せ替えてもらってたし。靴下も靴も全部夏川上司がおさない雨月に履かせてあげていた。
陽愛さんは自分がしたかったらしいのだけど、おさない雨月があまりにも夏川上司から離れなくっておずおずと引き下がることにしたみたいです。
おさない雨月は夏川上司が部署に戻ろうとしても離れたがらなかった。
ピトッと必死にくっついてお着替えが終わってからも夏川上司の膝の上にちょこんと座っていたのだから。
たった数分でおさない雨月のハートを掴んじゃった夏川上司。
おさない雨月と何を話していたのか皆目見当がつかないんだけど、私以外にも心を開いてくれる存在が出来たことは喜ばしいことでもあったから私は素直に夏川上司に心から感謝した。
夏川上司が味方だと、何があっても大丈夫!
そんな気がしちゃうんだもの。
男の子の雨月とはまた違う接し方になると思ってたし、私自身おさない子供を相手にしたことなんかほとんどなかった……見栄でした、全然なかったので味方という協力者が出来るというのは本当にありがたかったの。
でも……夏川上司は私より多忙で総務課にいなければ困るのです。
総務課に半日夏川上司がいないだけで仕事の回り方やさばき方が違ってどうしても遅れが生じてしまうのだから。夏川上司がそこにいる……それだけで指示を出さなくても総務課でのやる気度合いの空気感が違う。そう、いるといないとでは雲泥の差なのです。
それほど総務課にはなくてはならない存在……だからここにいてもらってはあとで同僚に睨まれちゃう!
私は雨月の側まで行って屈んで目線を合わせた。
「雨月ー私と一緒にいようね!私の膝に座って、ね?」
「や!なーちゃのほうがいい!」
……雨月。その言葉、聞き捨てならないんだけど?
おさない雨月は本当に夏川上司をめちゃくちゃ気に入っちゃったみたいです。
……始業時間、過ぎちゃいました。
私、どうしたらいいのですか?
夏川上司は座ったままの状態で軽々とおさない雨月をからだごと抱き上げて自分の方へ向き合わせた。
おさない雨月は好奇心いっぱいのきらんきらんした目で夏川上司を見つめている。軽く握っている両手は嬉しそうに揺らしていて期待に溢れていた。
私……おさない雨月と向かい合って顔を見合わせる夏川上司の微笑みが……怖くて仕方ないんですけど?
「雨月君、また会おうね!」
なんて不穏な言葉を残して……。
いやいや、来なくていいですから!
「うん。ちゃちょうちゃ、ばいばい!」
おさない雨月も元気いっぱいの返事をして喜んで手を振っちゃうんだから、困る。
職場で社長になんか、会いたくないじゃない?
会社では雲の上の人なんだし。
おさない雨月といる私は完全にプライベートなんだもん。
あ……会社に連れてきてるんだから文句は言えない立場でした……。
おさない雨月は完全に夏川上司に懐いちゃって……
このあとのお着替えも難なく進められたのは夏川上司のお陰だった。
雨月に合う下着と靴下、靴まで買ってきてくれた陽愛さん。
陽愛さんがおさない雨月を着替えさせようとしたんだけど……雨月ったらなぜか大泣きしちゃって。それも夏川上司の胸の中で顔を埋めてなんだから……。私が参っちゃうわ。陽愛さんはしょげちゃうし……。
なのに、なのになのに!
あんなに嫌がっていたパンツは夏川上司が「履きなさい」って言ったた素直に「うん」って言って夏川上司に下着のパンツを履かせてもらってたし。男の子用のTシャツだっておさない雨月が自分で脱いで夏川家から持ってきて貰った自分の大きさに合うTシャツを夏川上司に着せ替えてもらってたし。靴下も靴も全部夏川上司がおさない雨月に履かせてあげていた。
陽愛さんは自分がしたかったらしいのだけど、おさない雨月があまりにも夏川上司から離れなくっておずおずと引き下がることにしたみたいです。
おさない雨月は夏川上司が部署に戻ろうとしても離れたがらなかった。
ピトッと必死にくっついてお着替えが終わってからも夏川上司の膝の上にちょこんと座っていたのだから。
たった数分でおさない雨月のハートを掴んじゃった夏川上司。
おさない雨月と何を話していたのか皆目見当がつかないんだけど、私以外にも心を開いてくれる存在が出来たことは喜ばしいことでもあったから私は素直に夏川上司に心から感謝した。
夏川上司が味方だと、何があっても大丈夫!
そんな気がしちゃうんだもの。
男の子の雨月とはまた違う接し方になると思ってたし、私自身おさない子供を相手にしたことなんかほとんどなかった……見栄でした、全然なかったので味方という協力者が出来るというのは本当にありがたかったの。
でも……夏川上司は私より多忙で総務課にいなければ困るのです。
総務課に半日夏川上司がいないだけで仕事の回り方やさばき方が違ってどうしても遅れが生じてしまうのだから。夏川上司がそこにいる……それだけで指示を出さなくても総務課でのやる気度合いの空気感が違う。そう、いるといないとでは雲泥の差なのです。
それほど総務課にはなくてはならない存在……だからここにいてもらってはあとで同僚に睨まれちゃう!
私は雨月の側まで行って屈んで目線を合わせた。
「雨月ー私と一緒にいようね!私の膝に座って、ね?」
「や!なーちゃのほうがいい!」
……雨月。その言葉、聞き捨てならないんだけど?
おさない雨月は本当に夏川上司をめちゃくちゃ気に入っちゃったみたいです。
……始業時間、過ぎちゃいました。
私、どうしたらいいのですか?
夏川上司は座ったままの状態で軽々とおさない雨月をからだごと抱き上げて自分の方へ向き合わせた。
おさない雨月は好奇心いっぱいのきらんきらんした目で夏川上司を見つめている。軽く握っている両手は嬉しそうに揺らしていて期待に溢れていた。
私……おさない雨月と向かい合って顔を見合わせる夏川上司の微笑みが……怖くて仕方ないんですけど?
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