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子猫の雨月と男の子の雨月2
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「渡辺さん、私一時間残業なんでさっさと帰って下さいね」
「大丈夫だって!俺、『うーちゃん』見ながら待ってても平気だし」
「私の仕事が終わったら……渡辺さん、どうする気なんですか?」
「飯おごるから、『うーちゃん』といたい。家まで送るし。俺、車だし」
……う、嘘ですよね?
なに考えてるんですか?
「私は一人で帰って家でごはん食べますから。お断りします」
「じゃあ、仕事終わるまでここで『うーちゃん』眺めてるね!なにもしないから、ね?それならいいでしょ?ご主人様」
あ……
完全に子猫の雨月に参っちゃってるわ、渡辺さん。
「開けないで下さいね。そこから見てるだけにして下さいね」
「うん、言うこと聞くからね!ご主人様」
私、あなたのご主人様じゃないんですってば!
「渡辺さん、いい加減にその『ご主人様』やめてもらえませんか?迷惑です」
「『うーちゃん』のご主人様は俺にとっても『ご主人様』だし。全然問題ないから、そこんとこは完全にスルーでいいじゃん、な?星野」
だ、誰がそんなこと聞き入れるんですか!
私より先輩なんですよ?あなたは!
……今はいいもん。放置だわ!
残業だし、さっさと打ち込もう……。
私は諦めて仕事を再開させた。
隣の席では鼻唄を歌いながら子猫の雨月を上から眺めている渡辺さんがいる。
子猫の雨月のことは気になるけど、眺めているだけなら問題はないけど……。
これが毎日続くのはさすがに困ります。
どうすれば子猫の雨月熱から冷めてもらえるの?
あーダメダメ!
なにも考えずに仕事に集中しなきゃ!
今日のノルマが終わんない!
私は気持ちを引き締めてパソコンに向かった。
子猫の雨月はまだ眠ったまま……。
「大丈夫だって!俺、『うーちゃん』見ながら待ってても平気だし」
「私の仕事が終わったら……渡辺さん、どうする気なんですか?」
「飯おごるから、『うーちゃん』といたい。家まで送るし。俺、車だし」
……う、嘘ですよね?
なに考えてるんですか?
「私は一人で帰って家でごはん食べますから。お断りします」
「じゃあ、仕事終わるまでここで『うーちゃん』眺めてるね!なにもしないから、ね?それならいいでしょ?ご主人様」
あ……
完全に子猫の雨月に参っちゃってるわ、渡辺さん。
「開けないで下さいね。そこから見てるだけにして下さいね」
「うん、言うこと聞くからね!ご主人様」
私、あなたのご主人様じゃないんですってば!
「渡辺さん、いい加減にその『ご主人様』やめてもらえませんか?迷惑です」
「『うーちゃん』のご主人様は俺にとっても『ご主人様』だし。全然問題ないから、そこんとこは完全にスルーでいいじゃん、な?星野」
だ、誰がそんなこと聞き入れるんですか!
私より先輩なんですよ?あなたは!
……今はいいもん。放置だわ!
残業だし、さっさと打ち込もう……。
私は諦めて仕事を再開させた。
隣の席では鼻唄を歌いながら子猫の雨月を上から眺めている渡辺さんがいる。
子猫の雨月のことは気になるけど、眺めているだけなら問題はないけど……。
これが毎日続くのはさすがに困ります。
どうすれば子猫の雨月熱から冷めてもらえるの?
あーダメダメ!
なにも考えずに仕事に集中しなきゃ!
今日のノルマが終わんない!
私は気持ちを引き締めてパソコンに向かった。
子猫の雨月はまだ眠ったまま……。
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