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子猫の雨月と男の子の雨月2
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総務の階だけしかエレベーターのボタンを押していなかったんだけど、総務部より上の階にある営業の階のボタンを押した渡辺さんがその階にエレベーターが止まってドアが開いた瞬間、柴田君の首根っこを捕まえて私からひっぺがしエレベーターの外へ蹴り出して即閉ボタンを押した。
その行動はたった五秒さえもなく、驚く間もないほど早業だった。
柴犬の遠吠えは微かに聞こえたけどね。
「渡辺さん。あ、ありがとうございます!お陰さまで助かりました!」
心の底から感謝しました。
ずーっと片手で阻止出来ていたのに……。
柴田君は時々きゃんきゃん吠えてるだけの無害柴犬だと思っていた私が甘かったです。
何度も「無理です!」って言っていたのに……その言葉、完全にスルーだったみたい。
「『うーちゃん』の大切なご主人様だからね!俺は『うーちゃん』のご主人様の星野も大切な存在になったんだから当たり前のことだよ」
な、なに?
渡辺さん……本当に何処か頭打ってない?
「すごーい!子猫の『うーちゃん』愛が葉月先輩愛にまで発展しちゃってるぅー」
もう、美樹ちゃんったら……。煽らないでよ。
「いやいや、それはないから。美樹ちゃん、茶化さないでくれる?渡辺さんもキャラ変わるのやめて下さい。好きなのは猫だけにして猫カフェに戻ってくれますか?『うーちゃん』は渡しません!」
「ん?なんのことかな?」
なんのことかな?ですって……?
あ、頭が痛くなってきた!
その行動はたった五秒さえもなく、驚く間もないほど早業だった。
柴犬の遠吠えは微かに聞こえたけどね。
「渡辺さん。あ、ありがとうございます!お陰さまで助かりました!」
心の底から感謝しました。
ずーっと片手で阻止出来ていたのに……。
柴田君は時々きゃんきゃん吠えてるだけの無害柴犬だと思っていた私が甘かったです。
何度も「無理です!」って言っていたのに……その言葉、完全にスルーだったみたい。
「『うーちゃん』の大切なご主人様だからね!俺は『うーちゃん』のご主人様の星野も大切な存在になったんだから当たり前のことだよ」
な、なに?
渡辺さん……本当に何処か頭打ってない?
「すごーい!子猫の『うーちゃん』愛が葉月先輩愛にまで発展しちゃってるぅー」
もう、美樹ちゃんったら……。煽らないでよ。
「いやいや、それはないから。美樹ちゃん、茶化さないでくれる?渡辺さんもキャラ変わるのやめて下さい。好きなのは猫だけにして猫カフェに戻ってくれますか?『うーちゃん』は渡しません!」
「ん?なんのことかな?」
なんのことかな?ですって……?
あ、頭が痛くなってきた!
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