私が拾ったのは子猫なんですけど！そして私は男じゃない！

子猫の雨月と男の子の雨月

☆５

いっぱいいっぱい

しらないひとの声がする。

でも、おにーさんの声が聞こえるから

安心できるの。

おにーさんの名前、

ほしの、っていうのかな？

はづきせんぱい、っていうのかな？

はづきさん、っていうのかな？

おにーさんには

いっぱいおなまえがあるのかな？

ぼくも、いつかはおにーさんのなまえ

よびたいな。

よべると、いいな。



ぼく、早く起きたいのに

起きられなくなっちゃった……

わるいことしてないのに。



おにーさんだって

ぼくにいっぱい

すきってしてくれたのに

おきられなくなっちゃったの。



いつになったら

起きられるようになるのかな？



こわいよ、

おにーさん、こわいよ。

このまま起きられなくなったら

おにーさんのぬくもり

わかんなくなっちゃうもん。



すきっ！すきっ！

おにーさん、大好きっ！

こわいの、やっ。

さみしいの、やっ。



声だけでもいいなんて

もう、思えないもん。

もっとそばにいたい。

くっついていたい。



おにーさんのぬくもりが

恋しいの。

恋しいんだって……ね。

ぬくもりとおにーさん、

ぼく恋しいの。



おにーさん。

また、こえが……

聞こえなくなっちゃってきた……


やっ…！



やっ、やっ！





や……なの……




な、






の。。。