私が拾ったのは子猫なんですけど！そして私は男じゃない！

子猫の雨月と男の子の雨月

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「おはよー、雨月。私も大好きだからね……」

　大好きの意味は、親愛だよねー！
　……なんて思いつつ。

　雨月の顔を見て優しく言っちゃう。
　頭もいっぱい撫でて抱きしめちゃう！

　昨日の夢は……埋めてしまうのです。
　何事もなかったかのように、お互い抱きついちゃいます！

　えへへっ。
　朝からイチャイチャスキンシップ？

　……。

　朝から、なんとも言えないような。
　嬉しいような？
　恥ずかしいような？
　照れるような？
　もどかしいような？

　どう表現すればいいのかな？

　これが……所謂『母と子のスキンシップ』？

　うーん。
　わかんない。
　わかんなくても……今はいいや。

　私と雨月は母と子の関係じゃないんだもんね。
　
　男の子の雨月は嬉しそうに私の頬に自分の頬を擦りつけながら

「おにーさん、すきっ。すきっ。いっしょ。いっしょ。すきっ。すきっ！」

　ピタッっと抱きつきながら言うのでした。

『おにーさん』じゃないの。『おねーさん』なの！

　……どうやってわかってもらおうかな？
　と、思案中の私。



　そこだけは、全然叶わないのでした。