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子猫の雨月と男の子の雨月

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 いつもより一時間早く起きたのは私的にはありがたかった。そうじゃなきゃ、絶対遅刻だもん。まだ、この雨月らしい男の子……をどうすればいいのか考えあぐねている。

 グリルで鮭を焼き、小鍋に水を入れてから煮干し粉を入れて豆腐を賽の目に切って乾燥ワカメと一緒に投入。一煮立ちしたら火を止めて味噌を溶く。
 卵二個で玉子焼きを作る。レタスは三枚ちぎってサラダ小鉢に入れて煮豆を一匙ずつとツナ缶を開けてそれも一匙ずつ。作り置きしていた茄子とししとうの揚げ浸しを小皿に入れた。

 昨夜子猫のご飯にツナ缶ならいいんじゃないかと思ったのに……完全にNGでした。スマホでちゃんと検索しておいてよかったと心底思いましたわよ。

 朝からちょっと豪華にした。昨日、ちゃんと食べてなかったもんね。私は毎日しっかり食事は取る方なの。痩せたいと思ったこともあるけど、痩せると体調が悪くなっちゃうからたぶん今の標準体型?……(なのかどうかは怪しいんだけど)が私のベストだと思うことにしている。

 テーブルに朝食を乗せている途中、ここではあの男の子は食べにくいことに気がついてTVの前にあるローテーブルに朝食を置き直した。全部並べ終わると隣の部屋にいる雨月らしい男の子に

「ご飯出来たよー!」

 声を掛けた。

 ……。

 無言だ。

「雨月?」

 隣の部屋のベッドの方へ行ってみると……。

「雨月……何してるの?」

 そこには……ベッドの上で丸まってる全裸の男の子……雨月がスヤスヤ眠ってた。着せていた筈のTシャツを脱いでそのTシャツをぎゅっと抱き締めて……。

 あ、あの……。

 おしりが丸見えなんですけど……。
 ぷりぷりつやつやのおしり……。
 な、なんて羨ましい肌つや!
 またしても……ガン見してしまった……!
 わ、私としたことが。

 せめて……隠してくれないかな?
 その……可愛いおしり。

 Tシャツ、脱がれるとは思わなかった。
 服を着るのが嫌だったら、どうしよう?
 ……めっちゃ困るんだけど。

 ダメだ。
 いろいろと頭痛くなってきた。

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