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後日談:君でいっぱい
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自分が本当は嫉妬深いという自覚が百樹にはあった。そんな自分が、誰かと本気で付き合ったら、んもう毎日いろんなことが気になっちゃって気になっちゃって、大変なことになるんじゃないかと。
しかしてその本気で付き合うことになった相手と、ただいま絶賛遠距離恋愛中である。
――っても龍介さんてほんとにまめにLINEくれるし、おれがへこんでるなって思うとすぐ通話に切り替えてくるし、心配とか思ったことないんだけどさ。
だけどさ、と思いつつ、久し振りに訪れた梓で、百樹はかすかな異変を感じ取っていた。
まず、空港まで迎えに来てくれたとき。
いつもなら百樹が駆け寄るより先にこちらの姿に気がついて、端正な顔に笑みを浮かべてくれる。もちろん龍介は百樹より七つも年上だから、大はしゃぎはしない。それだけにその表情から一瞬大人の皮が剥がれて、代わりに喜びが広がっていくさまを見るのが百樹は好きだった。おれのことを、待ちわびていてくれる、愛しいひと。
でも今回はいつもとちょっと様子が違った。百樹がロビーに出たとき、龍介はスマホの画面を見ていたのだ。
その眉間にちょっと皺を寄せて。
龍介はしばらくスマホ画面を見つめたあと、画面をタップしてそれをしまった。顔を上げた瞬間に百樹と目が合う。
「おかえり」
――なんていうから、百樹はさっき感じたかすかな違和感なんてすぐ忘れてしまった。
のだが。
宿に向かうまでに寄り道したカフェで。
参拝した神社で。
龍介はなんだかずっとスマホをちらちら見ていた。「もものほうが忙しいんだから」と龍介はいつも自分に予定を合わせてくれるけれど、本当はなにか仕事の連絡でも入ってるんだろうか。
こんなとき「仕事だいじょぶ?」とさらっと訊けたらいいのだろう。でも仮面をかぶっていないときの自分は、声に責める響きが乗ってしまいそうで、百樹はそれをためらった。
――それに。
「仕事?」って訊いて、そのあと妙な間があったりしたら俺、堪えられない……!!!!!
付き合い始めて数か月。今まで喧嘩らしい喧嘩もせずに順調にやってきた。お互い浮気なんかする暇ないくらい忙しいし。それでも毎日連絡してるし。隙あらばクリームソーダの画像送り合ってるし。
とは思うが、実際に体は数百キロも離れている。
なにをしているか、知らない時間のほうが多いのだ。
「――喰わないのか?」
いつのまにか黙りこくっていたらしい。カフェで頼んだクリームソーダのアイスもすっかりとけてしまっていた。
「大きな仕事が終わったばかりだから、疲れてるんだろ」
カフェを出ると、龍介はそう言ってすぐ宿に向かってくれた。
「あんまり疲れすぎてるときは温泉は逆に良くないんだったか……今日は内湯にして、大浴場は明日の朝様子見てから行くか?」
かいがいしくあれこれ世話を焼いてくれる様子は、いつもとなにも変わらない。それでも百樹は龍介のスマホが気になってしかたなかった。
だって今までだったらクリームソーダの写真撮ったらすぐしまってたし……!
仕事の連絡だったら、龍介ならひとこと断ってからすぐに連絡しにいく気がする。
もしかして、聞かれたらまずい誰かと連絡とってる、とか――?
なにしろ龍介の仕事は「イケメン船頭さん」なのだ。女の子と接する機会は普通のサラリーマンより、なんなら「芸能人」という壁に守られている自分より多い。
そしてこの容姿、さらにいい体。隅田川のほとりで別れを決意したときに告げた「岡さんならこっちの世界でもモテる」という気持ちは嘘じゃない。
つまり女も男もおれにとっては敵だらけ――
この考えはいけない。なんだか背後から黒い靄がわいて、その中にすっぽり取り込まれてしまいそうだ。
龍介はそんな百樹の顔を心配げに覗き込むと「やっぱり内風呂にお湯張って来るな」と頭をぽん、とひとつ叩くと立ち上がった。――片手にスマホを持って。
部屋の一角に設けられたバスルームから、お湯の流れ出る音がする。
「ぬるめにしておくからな」
流れ出たお湯がバスタブの底を打つ音に混ざって、龍介のくぐもった声が届く。百樹はふらりと立ち上がって、そこを覗き込んだ。
お湯のたまり具合を気にしながら、スマホ画面を凝視している龍介の横顔に、堪えていた不安が瓦解して、一気にあふれ出した。
「龍介さんのばか……っ!!!」
「――、もも?」
龍介がめったにしない驚いた顔でスマホをかばうようにするから、百樹はむきになってその画面を覗き込んだ。
「ばかばかば……か……?」
てっきりそこには誰かとのLINEのやりとりが並んでいるものだと思っていた。
しかし実際並んでいたのは――ゲームのキャラクターだ。
昨日までの舞台で百樹が演じていた。
原作付きの役をもらったとき、百樹もかならずそれに目を通す。
漫画だったら全巻自腹で購入するし、ゲームならやってみる。キャラクターの誕生日が公演期間中だったりしたら、ケーキ画像をSNSに投稿もする。
ファンが喜ぶから、というのももちろんあるが、自分に居場所を与えてくれた彼らに心の底から敬意を払っている。2.5次元以外の舞台に挑戦するようになった今でも、その気持ちは変わらない。
でも龍介まで、自分の演じた役を気にして、あまつさえゲームにまで手を出してくれるなんて。
以前話したとき、龍介の時代はまだ高校野球の強豪校はテレビもゲームも禁じられていたと聞いた。だから今までその類には無縁だと。
そんな彼がだ。
「龍介さん……ごめ、おれ……」
思い切り浮気を疑っていた自分を恥じる気持ちと、感動とで、声が震える。そして気づいた。
「……龍介さん」
「――?」
「……その子はおれじゃないから、消してもだいじょうぶだよ?」
舞台化するようなゲームは、だいたいキャラクターが大量に出てくる。
人気キャラは確率的に出にくくなっているから、毎日のクエストをこなすと、ランクの低いキャラばかりがたまっていくことになる。
百樹に回って来るのはだいたいそういうキャラで、龍介のゲーム内には彼がいっぱいにたまっているのだった。画面の上から下まで。
龍介が終始渋い顔でスマホを見ていたのは、クエストを進めなければ百樹の演じたキャラのレベルや衣装が変わらないが、それには沢山たまった彼を消さなければならないから――だろう。
龍介は一旦風呂の蛇口をひねってお湯を止めると、バスタブに腰掛け、ふう、と息を吐いた。ばつが悪そうに長い前髪をかき上げる。
「わかってるんだが、つい、な」
「龍介さん、ひよことかかえるまんじゅうも顔から食べられない人だ」
「……………………」
龍介は無言で顔を背ける。じょじょに赤く染まっていくその耳介に、百樹はそっと口づける。
龍介の足の間に座って背中を預けた。わずかな逡巡のあと、たくましい腕が背中から回り込み、胸の中にすっぽり包まれる。背中に感じていた黒い靄が、溶けるように消えていく。
「ありがとう。おれも、おれの全部も、いつも愛してくれて」
俺の中も、おんなじくらい龍介さんでいっぱいだよ。
〈了〉
20210503
しかしてその本気で付き合うことになった相手と、ただいま絶賛遠距離恋愛中である。
――っても龍介さんてほんとにまめにLINEくれるし、おれがへこんでるなって思うとすぐ通話に切り替えてくるし、心配とか思ったことないんだけどさ。
だけどさ、と思いつつ、久し振りに訪れた梓で、百樹はかすかな異変を感じ取っていた。
まず、空港まで迎えに来てくれたとき。
いつもなら百樹が駆け寄るより先にこちらの姿に気がついて、端正な顔に笑みを浮かべてくれる。もちろん龍介は百樹より七つも年上だから、大はしゃぎはしない。それだけにその表情から一瞬大人の皮が剥がれて、代わりに喜びが広がっていくさまを見るのが百樹は好きだった。おれのことを、待ちわびていてくれる、愛しいひと。
でも今回はいつもとちょっと様子が違った。百樹がロビーに出たとき、龍介はスマホの画面を見ていたのだ。
その眉間にちょっと皺を寄せて。
龍介はしばらくスマホ画面を見つめたあと、画面をタップしてそれをしまった。顔を上げた瞬間に百樹と目が合う。
「おかえり」
――なんていうから、百樹はさっき感じたかすかな違和感なんてすぐ忘れてしまった。
のだが。
宿に向かうまでに寄り道したカフェで。
参拝した神社で。
龍介はなんだかずっとスマホをちらちら見ていた。「もものほうが忙しいんだから」と龍介はいつも自分に予定を合わせてくれるけれど、本当はなにか仕事の連絡でも入ってるんだろうか。
こんなとき「仕事だいじょぶ?」とさらっと訊けたらいいのだろう。でも仮面をかぶっていないときの自分は、声に責める響きが乗ってしまいそうで、百樹はそれをためらった。
――それに。
「仕事?」って訊いて、そのあと妙な間があったりしたら俺、堪えられない……!!!!!
付き合い始めて数か月。今まで喧嘩らしい喧嘩もせずに順調にやってきた。お互い浮気なんかする暇ないくらい忙しいし。それでも毎日連絡してるし。隙あらばクリームソーダの画像送り合ってるし。
とは思うが、実際に体は数百キロも離れている。
なにをしているか、知らない時間のほうが多いのだ。
「――喰わないのか?」
いつのまにか黙りこくっていたらしい。カフェで頼んだクリームソーダのアイスもすっかりとけてしまっていた。
「大きな仕事が終わったばかりだから、疲れてるんだろ」
カフェを出ると、龍介はそう言ってすぐ宿に向かってくれた。
「あんまり疲れすぎてるときは温泉は逆に良くないんだったか……今日は内湯にして、大浴場は明日の朝様子見てから行くか?」
かいがいしくあれこれ世話を焼いてくれる様子は、いつもとなにも変わらない。それでも百樹は龍介のスマホが気になってしかたなかった。
だって今までだったらクリームソーダの写真撮ったらすぐしまってたし……!
仕事の連絡だったら、龍介ならひとこと断ってからすぐに連絡しにいく気がする。
もしかして、聞かれたらまずい誰かと連絡とってる、とか――?
なにしろ龍介の仕事は「イケメン船頭さん」なのだ。女の子と接する機会は普通のサラリーマンより、なんなら「芸能人」という壁に守られている自分より多い。
そしてこの容姿、さらにいい体。隅田川のほとりで別れを決意したときに告げた「岡さんならこっちの世界でもモテる」という気持ちは嘘じゃない。
つまり女も男もおれにとっては敵だらけ――
この考えはいけない。なんだか背後から黒い靄がわいて、その中にすっぽり取り込まれてしまいそうだ。
龍介はそんな百樹の顔を心配げに覗き込むと「やっぱり内風呂にお湯張って来るな」と頭をぽん、とひとつ叩くと立ち上がった。――片手にスマホを持って。
部屋の一角に設けられたバスルームから、お湯の流れ出る音がする。
「ぬるめにしておくからな」
流れ出たお湯がバスタブの底を打つ音に混ざって、龍介のくぐもった声が届く。百樹はふらりと立ち上がって、そこを覗き込んだ。
お湯のたまり具合を気にしながら、スマホ画面を凝視している龍介の横顔に、堪えていた不安が瓦解して、一気にあふれ出した。
「龍介さんのばか……っ!!!」
「――、もも?」
龍介がめったにしない驚いた顔でスマホをかばうようにするから、百樹はむきになってその画面を覗き込んだ。
「ばかばかば……か……?」
てっきりそこには誰かとのLINEのやりとりが並んでいるものだと思っていた。
しかし実際並んでいたのは――ゲームのキャラクターだ。
昨日までの舞台で百樹が演じていた。
原作付きの役をもらったとき、百樹もかならずそれに目を通す。
漫画だったら全巻自腹で購入するし、ゲームならやってみる。キャラクターの誕生日が公演期間中だったりしたら、ケーキ画像をSNSに投稿もする。
ファンが喜ぶから、というのももちろんあるが、自分に居場所を与えてくれた彼らに心の底から敬意を払っている。2.5次元以外の舞台に挑戦するようになった今でも、その気持ちは変わらない。
でも龍介まで、自分の演じた役を気にして、あまつさえゲームにまで手を出してくれるなんて。
以前話したとき、龍介の時代はまだ高校野球の強豪校はテレビもゲームも禁じられていたと聞いた。だから今までその類には無縁だと。
そんな彼がだ。
「龍介さん……ごめ、おれ……」
思い切り浮気を疑っていた自分を恥じる気持ちと、感動とで、声が震える。そして気づいた。
「……龍介さん」
「――?」
「……その子はおれじゃないから、消してもだいじょうぶだよ?」
舞台化するようなゲームは、だいたいキャラクターが大量に出てくる。
人気キャラは確率的に出にくくなっているから、毎日のクエストをこなすと、ランクの低いキャラばかりがたまっていくことになる。
百樹に回って来るのはだいたいそういうキャラで、龍介のゲーム内には彼がいっぱいにたまっているのだった。画面の上から下まで。
龍介が終始渋い顔でスマホを見ていたのは、クエストを進めなければ百樹の演じたキャラのレベルや衣装が変わらないが、それには沢山たまった彼を消さなければならないから――だろう。
龍介は一旦風呂の蛇口をひねってお湯を止めると、バスタブに腰掛け、ふう、と息を吐いた。ばつが悪そうに長い前髪をかき上げる。
「わかってるんだが、つい、な」
「龍介さん、ひよことかかえるまんじゅうも顔から食べられない人だ」
「……………………」
龍介は無言で顔を背ける。じょじょに赤く染まっていくその耳介に、百樹はそっと口づける。
龍介の足の間に座って背中を預けた。わずかな逡巡のあと、たくましい腕が背中から回り込み、胸の中にすっぽり包まれる。背中に感じていた黒い靄が、溶けるように消えていく。
「ありがとう。おれも、おれの全部も、いつも愛してくれて」
俺の中も、おんなじくらい龍介さんでいっぱいだよ。
〈了〉
20210503
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