6 / 7
公園にて
しおりを挟む
イタリアンレストランの件から数日。龍太郎は公休なことと約束をしていたこともあり、家族と一緒に公園にきていた。
妻の由恵、長男の晧、長女の沙希、次男の克幸の一家五人で公園に来ている。由恵は龍太郎と同い年、晧を筆頭に子どもたちは四歳、二歳の双子となっていて、三人ともフランスに来てからできた子だった。
結婚直後にフランスに来たのだから、仕方がないのかもしれないが。
ただし、いずれ日本に戻るだろうし日本国籍がほしいこともあり、どうしても日本で産みたいからと龍太郎だけをフランスに残したまま帰国。双子のときに至っては、晧を連れて帰国し産んだという、ある意味強者な女性である。
そんな女性と知り合ったきっかけは、龍太郎がまだ制服組という、いわゆる交番にいるお巡りさんをしているときだった。それから三年交際し結婚、一度は国際警察官として働いてみたいと龍太郎の懇願により、由恵の許可を得て国際警察官になった。
なんだかんだとフランスに来てそろそろ五年近くになるわけだが、そろそろ日本に帰りたいと龍太郎も由恵も考えていて、そのことを上司に相談及びお願いしているにも関わらず、一向にその許可が下りないのが現状だった。
そんな彼らの事情はともかく、今は家族団欒が優先だ。
レジャーシートと、家族みんなでなにかしらの手伝いをしてお昼用にお弁当を作ったのだが、それを持ってピクニックをしにきた若槻一家。お昼まではみんな一緒に遊び回り、木陰にレジャーシートを敷いていざご飯。
「手洗いうがいをしたあと、手を拭いたかー?」
「「「「はーい」」」」
「よし。では、いただきます」
「「「「「いただきます!」」」」
由恵と二人でシートの真ん中にお弁当を広げると、おにぎりやサンドイッチとおかず、飲み物も一緒に並べられる。あれとって、それが食べたいと、子どもたちがはしゃぐ。それを受けて龍太郎と由恵は子どもたちの世話をしつつ、自分も食べたいものを取り分け、食べ始める。
そこでふと、由恵が翔馬のことを思い出した。
「そういえば、犬養さんを呼、……」
「……」
呼ばなくていいのかといいかけ、途中で黙る。なにか、途轍もなく嫌な予感が過ったのだ。それは龍太郎も同じで、由恵と顔を見合わせたあと。
「「嫌な予感がするから、呼ぶのはやめよう」」
そう結論づけた。
つまり、トラブルメーカーは翔馬であり、なにかしらのトラブルを引き寄せるのも翔馬なのである。……困ったことに、本人は無自覚だが。
それは龍太郎だけではなく、他にバディとして組んだ人間の誰しもが経験することだ。その中でもバディとして一番長続きしているのが、龍太郎だった。
龍太郎としてはそろそろ翔馬から離れたいところなのだが、国際警察官でいる限り、ずっと翔馬と組まされそうな予感がひしひしとしている。
そんな翔馬の裏事情はともかく、今は公園でのピクニックだ。
ご飯を食べ、日本から取り寄せた緑茶を飲んでまったりしていると、鳩が寄って来る。サンドイッチから出たパンくずを撒く子どもたちを見てほっこりする龍太郎と由恵であるが、突然。そう、突然嫌な予感に襲われる。
すると、そこにひょっこりと翔馬が顔を出した。
「あ、いた! こんにちは!」
「「……」」
「え、だんまり?」
「「こんにちは」」
「なんでそんな嫌そうな顔で挨拶?」
不思議そうな顔をした翔馬だが、龍太郎と由恵にしてみれば、迷惑極まりない。大人たちだけならばまだいいが、今日は幼い子どもが三人もいるのだ。
もしなにかあった場合、巻き込まれて怪我でもしたら大変なのだから、二人にしてみればは微妙な、そして諦めたような複雑な顔になるのも仕方がない。
なので、そろそろ本人に自覚してもらおうと由恵が口火を切る。
「犬養さんが来ると、いつもトラブルに見舞われるからでしょう?」
「え? そうだっけ?」
「そうよ。よーく考えてみて? 私たちだけじゃなく、ご自分だけのときはどうなのかを」
「……? あ~、そういえば、僕だけのときでもトラブルに遭うね……」
「でしょう?」
由恵に指摘されてよーーく思い出した翔馬は、トラブルに遭うときはいつも自分だなと思う。そして誰かがいるときは、いつも相手が迷惑を被っていることも。
それが原因でバディを解消されたことは何度もあったことさえも思い出してしまい、「僕が原因だったのか……」と、ようやく自分がトラブルメーカーであることを自覚した。
「この体質って、お祓いでなんとかなったりする?」
「さあ? ただ、縁切りの神様を祀っているところなら、なんとかなるかも」
「縁切り! たとえば?」
「そうねぇ……三狐稲荷神社や、豊川稲荷かしら」
「お稲荷さん」
「そう」
どこの地域に祀られているのか翔馬に教える由恵に、彼は「なるほど」と頷く。
ただし、豊川稲荷は稲荷と名がついてはいるが、お祀りしている神様は豊川ダ枳尼眞天というのだと由真は言う。なにが違うのかさっぱりわからない翔馬は、神社の名前だけ覚えておき、日本に帰ったらお祓いしてもうらおうと考え、スマホにメモを残す。
その後、子どもたちに遊ぼうとせがまれた翔馬は、「はいはい」と返事をしつつも子どもたちと遊び、疲れた三人が眠気を訴えたことでお開きとなった。
「は~、子どもの体力ってどうなってんの」
「すごいわよね」
「無尽蔵だよね~」
由恵に手渡された緑茶を一口啜り、懐かしいと言って目を細めた翔馬。飲み切ると立ち上がる。
「お茶、ありがとう。子どもたちがいるし、僕は帰るよ」
「なにか話があったんじゃないのか?」
「いや? 散歩に出たら偶然りょーちゃんたちを発見したから、寄っただけ」
「そうか」
じゃあね、と手を挙げて去っていく翔馬を見送る、龍太郎と由恵。
嫌な予感を覚えたものの、珍しくトラブルに巻き込まれることなく穏やかに過ごし、子どもたちが起きたので自宅へと帰宅した。
その様子を見守っていた翔馬はといえば。
「自覚はしてるんだけど、こればっかりはしょうがないようねぇ……」
自宅方向へと歩き始めるものの、途中で誰もいないヤブの前にしゃがみ込み、童顔とは思えないほど表情が抜け落ちた冷たい顔と目をヤブの中へと向ける。そこには縄でぐるぐる巻きにされ猿轡を嵌められた男が二人、横たわっている。
どちらも手錠をかけられたうえで転がされているのだから、見た人は驚くだろう。まあ、ここには誰もいないが。
こいつらをどうしようかと思案していると、すぐに勤務中の上司と同僚が二人、翔馬近づいてくることに気づいた翔馬は、うしろを見ずに片手を挙げる。
『お疲れさん。ドラゴンを狙っていたって?』
『正確には、りょーちゃんの子どもだね』
『……下種が!』
全員が怒りを表し、同僚が手荒く二人の男を立たせる。
『あ、ボスー、こいつら殴っていい?』
『……俺はなにも見てない』
『俺も知らないなあ』
『僕もー』
『ありがとー♪』
襲撃犯が逃げないようにしつつもそっぽを向く三人に、翔馬は童顔を表に出してにっこりと笑う。
次の瞬間その表情が抜け落ち、男たちの鳩尾を殴る翔馬。その衝撃と痛みに、男たちは意識を刈り取られた。
「長期間の相棒は、りょーちゃんが初めてなんだ」
彼を怒らせるようなことはしたくないんだよね、と呟いた翔馬は、三人にお礼を言ったあと、皆が知っている翔馬に戻るのだった。
その後、襲撃犯は翔馬と龍太郎が初めてバディとして組んだときに関わった残党だとわかり、翔馬も、事情を聞いた龍太郎も、激怒することになる。
*****
豊川ダ枳尼眞天は仏法守護の善神。 豊川ダ枳尼眞天が稲穂を荷い、白い狐に跨っておられることからいつしか「豐川稲荷」が通称として広まり、現在に至っているそうです。
つまり、豊川稲荷はお寺さんです。
妻の由恵、長男の晧、長女の沙希、次男の克幸の一家五人で公園に来ている。由恵は龍太郎と同い年、晧を筆頭に子どもたちは四歳、二歳の双子となっていて、三人ともフランスに来てからできた子だった。
結婚直後にフランスに来たのだから、仕方がないのかもしれないが。
ただし、いずれ日本に戻るだろうし日本国籍がほしいこともあり、どうしても日本で産みたいからと龍太郎だけをフランスに残したまま帰国。双子のときに至っては、晧を連れて帰国し産んだという、ある意味強者な女性である。
そんな女性と知り合ったきっかけは、龍太郎がまだ制服組という、いわゆる交番にいるお巡りさんをしているときだった。それから三年交際し結婚、一度は国際警察官として働いてみたいと龍太郎の懇願により、由恵の許可を得て国際警察官になった。
なんだかんだとフランスに来てそろそろ五年近くになるわけだが、そろそろ日本に帰りたいと龍太郎も由恵も考えていて、そのことを上司に相談及びお願いしているにも関わらず、一向にその許可が下りないのが現状だった。
そんな彼らの事情はともかく、今は家族団欒が優先だ。
レジャーシートと、家族みんなでなにかしらの手伝いをしてお昼用にお弁当を作ったのだが、それを持ってピクニックをしにきた若槻一家。お昼まではみんな一緒に遊び回り、木陰にレジャーシートを敷いていざご飯。
「手洗いうがいをしたあと、手を拭いたかー?」
「「「「はーい」」」」
「よし。では、いただきます」
「「「「「いただきます!」」」」
由恵と二人でシートの真ん中にお弁当を広げると、おにぎりやサンドイッチとおかず、飲み物も一緒に並べられる。あれとって、それが食べたいと、子どもたちがはしゃぐ。それを受けて龍太郎と由恵は子どもたちの世話をしつつ、自分も食べたいものを取り分け、食べ始める。
そこでふと、由恵が翔馬のことを思い出した。
「そういえば、犬養さんを呼、……」
「……」
呼ばなくていいのかといいかけ、途中で黙る。なにか、途轍もなく嫌な予感が過ったのだ。それは龍太郎も同じで、由恵と顔を見合わせたあと。
「「嫌な予感がするから、呼ぶのはやめよう」」
そう結論づけた。
つまり、トラブルメーカーは翔馬であり、なにかしらのトラブルを引き寄せるのも翔馬なのである。……困ったことに、本人は無自覚だが。
それは龍太郎だけではなく、他にバディとして組んだ人間の誰しもが経験することだ。その中でもバディとして一番長続きしているのが、龍太郎だった。
龍太郎としてはそろそろ翔馬から離れたいところなのだが、国際警察官でいる限り、ずっと翔馬と組まされそうな予感がひしひしとしている。
そんな翔馬の裏事情はともかく、今は公園でのピクニックだ。
ご飯を食べ、日本から取り寄せた緑茶を飲んでまったりしていると、鳩が寄って来る。サンドイッチから出たパンくずを撒く子どもたちを見てほっこりする龍太郎と由恵であるが、突然。そう、突然嫌な予感に襲われる。
すると、そこにひょっこりと翔馬が顔を出した。
「あ、いた! こんにちは!」
「「……」」
「え、だんまり?」
「「こんにちは」」
「なんでそんな嫌そうな顔で挨拶?」
不思議そうな顔をした翔馬だが、龍太郎と由恵にしてみれば、迷惑極まりない。大人たちだけならばまだいいが、今日は幼い子どもが三人もいるのだ。
もしなにかあった場合、巻き込まれて怪我でもしたら大変なのだから、二人にしてみればは微妙な、そして諦めたような複雑な顔になるのも仕方がない。
なので、そろそろ本人に自覚してもらおうと由恵が口火を切る。
「犬養さんが来ると、いつもトラブルに見舞われるからでしょう?」
「え? そうだっけ?」
「そうよ。よーく考えてみて? 私たちだけじゃなく、ご自分だけのときはどうなのかを」
「……? あ~、そういえば、僕だけのときでもトラブルに遭うね……」
「でしょう?」
由恵に指摘されてよーーく思い出した翔馬は、トラブルに遭うときはいつも自分だなと思う。そして誰かがいるときは、いつも相手が迷惑を被っていることも。
それが原因でバディを解消されたことは何度もあったことさえも思い出してしまい、「僕が原因だったのか……」と、ようやく自分がトラブルメーカーであることを自覚した。
「この体質って、お祓いでなんとかなったりする?」
「さあ? ただ、縁切りの神様を祀っているところなら、なんとかなるかも」
「縁切り! たとえば?」
「そうねぇ……三狐稲荷神社や、豊川稲荷かしら」
「お稲荷さん」
「そう」
どこの地域に祀られているのか翔馬に教える由恵に、彼は「なるほど」と頷く。
ただし、豊川稲荷は稲荷と名がついてはいるが、お祀りしている神様は豊川ダ枳尼眞天というのだと由真は言う。なにが違うのかさっぱりわからない翔馬は、神社の名前だけ覚えておき、日本に帰ったらお祓いしてもうらおうと考え、スマホにメモを残す。
その後、子どもたちに遊ぼうとせがまれた翔馬は、「はいはい」と返事をしつつも子どもたちと遊び、疲れた三人が眠気を訴えたことでお開きとなった。
「は~、子どもの体力ってどうなってんの」
「すごいわよね」
「無尽蔵だよね~」
由恵に手渡された緑茶を一口啜り、懐かしいと言って目を細めた翔馬。飲み切ると立ち上がる。
「お茶、ありがとう。子どもたちがいるし、僕は帰るよ」
「なにか話があったんじゃないのか?」
「いや? 散歩に出たら偶然りょーちゃんたちを発見したから、寄っただけ」
「そうか」
じゃあね、と手を挙げて去っていく翔馬を見送る、龍太郎と由恵。
嫌な予感を覚えたものの、珍しくトラブルに巻き込まれることなく穏やかに過ごし、子どもたちが起きたので自宅へと帰宅した。
その様子を見守っていた翔馬はといえば。
「自覚はしてるんだけど、こればっかりはしょうがないようねぇ……」
自宅方向へと歩き始めるものの、途中で誰もいないヤブの前にしゃがみ込み、童顔とは思えないほど表情が抜け落ちた冷たい顔と目をヤブの中へと向ける。そこには縄でぐるぐる巻きにされ猿轡を嵌められた男が二人、横たわっている。
どちらも手錠をかけられたうえで転がされているのだから、見た人は驚くだろう。まあ、ここには誰もいないが。
こいつらをどうしようかと思案していると、すぐに勤務中の上司と同僚が二人、翔馬近づいてくることに気づいた翔馬は、うしろを見ずに片手を挙げる。
『お疲れさん。ドラゴンを狙っていたって?』
『正確には、りょーちゃんの子どもだね』
『……下種が!』
全員が怒りを表し、同僚が手荒く二人の男を立たせる。
『あ、ボスー、こいつら殴っていい?』
『……俺はなにも見てない』
『俺も知らないなあ』
『僕もー』
『ありがとー♪』
襲撃犯が逃げないようにしつつもそっぽを向く三人に、翔馬は童顔を表に出してにっこりと笑う。
次の瞬間その表情が抜け落ち、男たちの鳩尾を殴る翔馬。その衝撃と痛みに、男たちは意識を刈り取られた。
「長期間の相棒は、りょーちゃんが初めてなんだ」
彼を怒らせるようなことはしたくないんだよね、と呟いた翔馬は、三人にお礼を言ったあと、皆が知っている翔馬に戻るのだった。
その後、襲撃犯は翔馬と龍太郎が初めてバディとして組んだときに関わった残党だとわかり、翔馬も、事情を聞いた龍太郎も、激怒することになる。
*****
豊川ダ枳尼眞天は仏法守護の善神。 豊川ダ枳尼眞天が稲穂を荷い、白い狐に跨っておられることからいつしか「豐川稲荷」が通称として広まり、現在に至っているそうです。
つまり、豊川稲荷はお寺さんです。
1
お気に入りに追加
130
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる