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婚約編
美味しかったようです
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食事をしながら自己紹介をする。
「ギーヌベルト・フルーリーです。ギルとお呼びください」
「ベネディクト・モーリスと申します。ベンとお呼びください」
騎士がギルさん、侍従がベンさんと紹介してくださったので、私も改めて名乗る。
ジークハルト様を含めた三人は謂わば幼馴染で、どちらも侯爵家の方だそうだ。特にギルさんは昔から騎士を輩出している家系の方で、ベンさんは要職にはついていないものの、文官の家系なのだそうだ。
お二人とも嫡子だそうでギルさんの父親は近衛騎士団長、そしてベンさんは行儀見習いでお城に登城しているそうだ。なので、ベンさんは代替わりする時に侍従を辞めなければならず、それに備えてジークハルト様に仕える部下を教育中らしい。その方もいずれは紹介してくださると言っていた。ギルさんはいずれは騎士団長になると言われているそうだけれど、まだまだ修行中の身だとご本人は笑っていた。
そして兄を含めたこの四人は、友人同士でもあるそうだ。
「それにしてもミカ様。先日いただいたお菓子も美味しゅうございましたが、こちらのロールキャベツとやらも美味しゅうございますね」
「このような食べ方があるとは……知りませんでした」
「……」
ベンさんとギルさんがはふはふ言いながらロールキャベツを食べていて、ジークハルト様に至っては無言で頬張っている。父も兄も懐かしいからか、食べて終わっておかわりをしていた。護衛たちも同様にいい笑顔で食べているから、こちらの世界にもあうちょうどいい味なのだろう。ナミルさんに至ってはしっぽが揺れているし。
やはり肌寒いからなのかスープも一緒に飲んでいたので、そのまま持って来てよかったと思った。
「慌てなくてもまだありますから……」
「ミカ、ロールキャベツをおかわりしたい」
「はい、ジークハルト様」
深皿に二つ盛り、腸詰肉とスープも一緒に入れる。次々におかわりを要求されるので食べている時間が……。
「ミカ様、お食べください。あとは僕がやりましょう」
そう思ったところでベンさんは満足したのか代わってくれたのでそれに甘え、ご飯を食べた。ロールキャベツはいい感じに味が滲みているしキャベツもほどよく柔らかくなっていたので、胸を撫で下ろした。魚の照り焼きも珍しいらしく、父に至ってはロールキャベツよりもこちらをおかわりしていたくらいだ。
食事のあとは本職であるベンさんが全員に紅茶やコーヒーを淹れて配ってくれたので飲んだけれど……さすが本職。とても美味しゅうございました。
「ミカ、昨日言っていた布だ。これで作ってくれないか?」
紅茶を飲んで落ち着いたころ、ジークハルト様に渡されたのは濃紺の布地だった。これもスパイダーシルクの最高級品だそうで、これで父たちに作った服を作ってほしいという。
「お兄様たちと同じ形でよろしいですか?」
「ああ、それで頼む」
「わかりました」
布地を受け取ってすぐにインベントリにしまう。男性たちは政治の話などを始めたので、私は魔物たちの側に行って刺繍を始めた。そして男性たちに聞こえないように小声で話す。
「あ、そうだ、ナミルさん。ご自分のお布団がほしいですか?」
<んー。ミカお姉ちゃんがいない時に寝る布団ならほしいけど……>
「そうですか。なら、皆さんで寝るお布団はどうですか?」
《儂らが寝る場所、ということじゃな?》
アレイさんの言葉に頷く。
「はい。いつも私の側で寝ているでしょう? だから専用に作ったほうがいいのかと思ったのです」
『ああ、それなら大丈夫よ~。あのほうがミカ様を護衛しやすいの』
<ボクもあのほうがいいなー>
《そうじゃな。儂らはいいが、ミカは寝にくいのか?》
「そんなことはありませんよ? 皆さんがいいならそのままにしておきましょう。あとはナミルさんがお昼寝するお布団ですね」
刺繍をしながら魔物たちと話す。護衛しやすいからという理由で布団はいらないと言われるとは思ってもみなかったけれど、彼らにしてみれば、確かに離れていて対処できないよりはすぐ側にいたほうが安心できるのだろう。
ここでは大きくなるのはマズイからとナミルさんの体長は帰ってから測ることにし、どのような模様がいいか聞いたらやはり猫の模様がいいと言うので、そこはナミルさんに内緒でサーベルタイガーの模様を刺繍しようと思う。あとはデフォルメしたアレイさんとシェーデルさんの刺繍を入れてもいいかも知れない。
そんな他愛もないお喋りをしているとあっという間に時間は過ぎる。ジークハルト様が例のクッションを持って来たのでそれに新しく覚えた魔法をかけると、ジークハルト様は喜んでくださった。
「そうだ。ミカ、これを渡しておこう」
「これはなんでしょうか」
「俺と直接手紙のやり取りができる魔法陣が書かれているものだ」
「え……」
魔法をかけ終わるとジークハルト様から折り畳んだ紙を渡された。それは以前、父や兄に説明してもらった魔法陣が書かれた紙だった。
「どこかに出かける場合はアイゼンを通すが、他愛もない手紙やその返事を直接送ることができるようになる。婚約期間中はお互いに忙しい場合もあるだろうし、顔を見せることができないことが出てくるかもしれないだろう?」
「はい」
「これさえあれば、手紙のやりとりができるようになる。俺からもミカに手紙を書くが、ミカも書いてくれると嬉しい」
「……はい」
まさかこんなに早くジークハルト様から手紙が送れる魔法陣の紙をもらえるとは思ってもみなかった。それが嬉しくて、紙を抱きしめるように胸にあてると返事をし、ジークハルト様にお礼を言った。そして無くすと困るからとすぐにインベントリにしまう。
「ミカもだいぶ上手に魔法を扱えるようになったな」
「本当ですか? でしたら嬉しいです」
感心したように言われて嬉しくなる。私自身はまだまだだと思っていたから、余計に。ジークハルト様は【光】の魔法を使えるそうで、今度どのような魔法があるのか教えてくれることになった。
「楽しみにしていますね、ジークハルト様」
「ああ」
笑顔で返事をすれば同じように笑顔を浮かべてくれるジークハルト様。単純なことだけれど、心は温かくなる。
話が終わったのか皆がいるところへと戻ったので、私も護衛たちと話をしながら刺繍の続きを始めた。
そして休憩時間が終わり、片付けをしたり検算を頼まれればそれをする。そんなことをしている間に午後の休憩時間となり、コーヒーを淹れた。
「実花、あとどれくらいで片付く?」
「分類自体は終わっていますし、あとは表紙を作って綴れば終わりですね。さすがに今日中というのは無理ですけれど」
「随分早いなあ……」
「お兄様はそう言いますけど、お兄様も手伝ってくださったではありませんか。だからこそ、早くできたと思いますよ?」
片付けの進捗状況を聞かれたので、その説明をする。細かい分類などは兄がやってくれたからこそ、思った以上に早くできたのだ。
「もうじき月末だし、グラナートのほうの執務室は来月からかな?」
「そうだな。そのほうがキリもいいだろうし、殿下もそのように仰るだろう。念のため確認をとろう」
「だね」
父と兄がそれでいいかと聞いてきたので、それに頷く。その間の魔物たちの護衛はどうすればいいか聞くと、それも聞いておいてくれるというので頷いた。
午後の休憩も終わり、また作業をしていく。教育はいつから始めるかなどはまだ言われていないけれど、近いうちに父から話があるかも知れないから、帰ってから聞こうと思った。
仕事も終わり、自宅へと帰る。夕食の準備ができるまでの間にナミルさんの体長を測り、どんな形がいいかを聞いて布地を見せ、ベースとなるものを決めたあたりで時間になったので、食堂へと移動する。
宣言していた通り、トマトスープベースのロールキャベツだった。さすがは我が家の料理人、私が作ったのよりも美味しかった。給仕をしていたバルドさんにもそれが伝わったのだろう……「ミゲルに伝えておきましょう」と言ってくれたので、お願いをした。
食事も終わり、私は明日登城する必要はないというので、向こうの部屋でミシンかけをするからと許可をもらった。父は登城するけれど兄は家にいるというので、クッションに詰める綿を増殖してもらおうと考えたけれどそれをやめ、兄に商会に連れて行ってもらうことにした。それを伝えると二つ返事で「いいよ」と言ってくれたので、お願いをした。
そしてこちらの部屋に戻ってまったりしたあと、お風呂。そして文字の勉強でもある歴史書に目を通しつつ、わからないところはアイニさんかもう一人の侍女に聞きながら読み進めた。ある程度の時間になるとストップがかかるので、徹夜する……なんてこともない。
ちょうどいいタイミングでストップがかかったのでおやすみの挨拶をすると、布団み潜りこむ。そして私の頭上周辺に集まってきた魔物たちと一緒に眠りについた。
「ギーヌベルト・フルーリーです。ギルとお呼びください」
「ベネディクト・モーリスと申します。ベンとお呼びください」
騎士がギルさん、侍従がベンさんと紹介してくださったので、私も改めて名乗る。
ジークハルト様を含めた三人は謂わば幼馴染で、どちらも侯爵家の方だそうだ。特にギルさんは昔から騎士を輩出している家系の方で、ベンさんは要職にはついていないものの、文官の家系なのだそうだ。
お二人とも嫡子だそうでギルさんの父親は近衛騎士団長、そしてベンさんは行儀見習いでお城に登城しているそうだ。なので、ベンさんは代替わりする時に侍従を辞めなければならず、それに備えてジークハルト様に仕える部下を教育中らしい。その方もいずれは紹介してくださると言っていた。ギルさんはいずれは騎士団長になると言われているそうだけれど、まだまだ修行中の身だとご本人は笑っていた。
そして兄を含めたこの四人は、友人同士でもあるそうだ。
「それにしてもミカ様。先日いただいたお菓子も美味しゅうございましたが、こちらのロールキャベツとやらも美味しゅうございますね」
「このような食べ方があるとは……知りませんでした」
「……」
ベンさんとギルさんがはふはふ言いながらロールキャベツを食べていて、ジークハルト様に至っては無言で頬張っている。父も兄も懐かしいからか、食べて終わっておかわりをしていた。護衛たちも同様にいい笑顔で食べているから、こちらの世界にもあうちょうどいい味なのだろう。ナミルさんに至ってはしっぽが揺れているし。
やはり肌寒いからなのかスープも一緒に飲んでいたので、そのまま持って来てよかったと思った。
「慌てなくてもまだありますから……」
「ミカ、ロールキャベツをおかわりしたい」
「はい、ジークハルト様」
深皿に二つ盛り、腸詰肉とスープも一緒に入れる。次々におかわりを要求されるので食べている時間が……。
「ミカ様、お食べください。あとは僕がやりましょう」
そう思ったところでベンさんは満足したのか代わってくれたのでそれに甘え、ご飯を食べた。ロールキャベツはいい感じに味が滲みているしキャベツもほどよく柔らかくなっていたので、胸を撫で下ろした。魚の照り焼きも珍しいらしく、父に至ってはロールキャベツよりもこちらをおかわりしていたくらいだ。
食事のあとは本職であるベンさんが全員に紅茶やコーヒーを淹れて配ってくれたので飲んだけれど……さすが本職。とても美味しゅうございました。
「ミカ、昨日言っていた布だ。これで作ってくれないか?」
紅茶を飲んで落ち着いたころ、ジークハルト様に渡されたのは濃紺の布地だった。これもスパイダーシルクの最高級品だそうで、これで父たちに作った服を作ってほしいという。
「お兄様たちと同じ形でよろしいですか?」
「ああ、それで頼む」
「わかりました」
布地を受け取ってすぐにインベントリにしまう。男性たちは政治の話などを始めたので、私は魔物たちの側に行って刺繍を始めた。そして男性たちに聞こえないように小声で話す。
「あ、そうだ、ナミルさん。ご自分のお布団がほしいですか?」
<んー。ミカお姉ちゃんがいない時に寝る布団ならほしいけど……>
「そうですか。なら、皆さんで寝るお布団はどうですか?」
《儂らが寝る場所、ということじゃな?》
アレイさんの言葉に頷く。
「はい。いつも私の側で寝ているでしょう? だから専用に作ったほうがいいのかと思ったのです」
『ああ、それなら大丈夫よ~。あのほうがミカ様を護衛しやすいの』
<ボクもあのほうがいいなー>
《そうじゃな。儂らはいいが、ミカは寝にくいのか?》
「そんなことはありませんよ? 皆さんがいいならそのままにしておきましょう。あとはナミルさんがお昼寝するお布団ですね」
刺繍をしながら魔物たちと話す。護衛しやすいからという理由で布団はいらないと言われるとは思ってもみなかったけれど、彼らにしてみれば、確かに離れていて対処できないよりはすぐ側にいたほうが安心できるのだろう。
ここでは大きくなるのはマズイからとナミルさんの体長は帰ってから測ることにし、どのような模様がいいか聞いたらやはり猫の模様がいいと言うので、そこはナミルさんに内緒でサーベルタイガーの模様を刺繍しようと思う。あとはデフォルメしたアレイさんとシェーデルさんの刺繍を入れてもいいかも知れない。
そんな他愛もないお喋りをしているとあっという間に時間は過ぎる。ジークハルト様が例のクッションを持って来たのでそれに新しく覚えた魔法をかけると、ジークハルト様は喜んでくださった。
「そうだ。ミカ、これを渡しておこう」
「これはなんでしょうか」
「俺と直接手紙のやり取りができる魔法陣が書かれているものだ」
「え……」
魔法をかけ終わるとジークハルト様から折り畳んだ紙を渡された。それは以前、父や兄に説明してもらった魔法陣が書かれた紙だった。
「どこかに出かける場合はアイゼンを通すが、他愛もない手紙やその返事を直接送ることができるようになる。婚約期間中はお互いに忙しい場合もあるだろうし、顔を見せることができないことが出てくるかもしれないだろう?」
「はい」
「これさえあれば、手紙のやりとりができるようになる。俺からもミカに手紙を書くが、ミカも書いてくれると嬉しい」
「……はい」
まさかこんなに早くジークハルト様から手紙が送れる魔法陣の紙をもらえるとは思ってもみなかった。それが嬉しくて、紙を抱きしめるように胸にあてると返事をし、ジークハルト様にお礼を言った。そして無くすと困るからとすぐにインベントリにしまう。
「ミカもだいぶ上手に魔法を扱えるようになったな」
「本当ですか? でしたら嬉しいです」
感心したように言われて嬉しくなる。私自身はまだまだだと思っていたから、余計に。ジークハルト様は【光】の魔法を使えるそうで、今度どのような魔法があるのか教えてくれることになった。
「楽しみにしていますね、ジークハルト様」
「ああ」
笑顔で返事をすれば同じように笑顔を浮かべてくれるジークハルト様。単純なことだけれど、心は温かくなる。
話が終わったのか皆がいるところへと戻ったので、私も護衛たちと話をしながら刺繍の続きを始めた。
そして休憩時間が終わり、片付けをしたり検算を頼まれればそれをする。そんなことをしている間に午後の休憩時間となり、コーヒーを淹れた。
「実花、あとどれくらいで片付く?」
「分類自体は終わっていますし、あとは表紙を作って綴れば終わりですね。さすがに今日中というのは無理ですけれど」
「随分早いなあ……」
「お兄様はそう言いますけど、お兄様も手伝ってくださったではありませんか。だからこそ、早くできたと思いますよ?」
片付けの進捗状況を聞かれたので、その説明をする。細かい分類などは兄がやってくれたからこそ、思った以上に早くできたのだ。
「もうじき月末だし、グラナートのほうの執務室は来月からかな?」
「そうだな。そのほうがキリもいいだろうし、殿下もそのように仰るだろう。念のため確認をとろう」
「だね」
父と兄がそれでいいかと聞いてきたので、それに頷く。その間の魔物たちの護衛はどうすればいいか聞くと、それも聞いておいてくれるというので頷いた。
午後の休憩も終わり、また作業をしていく。教育はいつから始めるかなどはまだ言われていないけれど、近いうちに父から話があるかも知れないから、帰ってから聞こうと思った。
仕事も終わり、自宅へと帰る。夕食の準備ができるまでの間にナミルさんの体長を測り、どんな形がいいかを聞いて布地を見せ、ベースとなるものを決めたあたりで時間になったので、食堂へと移動する。
宣言していた通り、トマトスープベースのロールキャベツだった。さすがは我が家の料理人、私が作ったのよりも美味しかった。給仕をしていたバルドさんにもそれが伝わったのだろう……「ミゲルに伝えておきましょう」と言ってくれたので、お願いをした。
食事も終わり、私は明日登城する必要はないというので、向こうの部屋でミシンかけをするからと許可をもらった。父は登城するけれど兄は家にいるというので、クッションに詰める綿を増殖してもらおうと考えたけれどそれをやめ、兄に商会に連れて行ってもらうことにした。それを伝えると二つ返事で「いいよ」と言ってくれたので、お願いをした。
そしてこちらの部屋に戻ってまったりしたあと、お風呂。そして文字の勉強でもある歴史書に目を通しつつ、わからないところはアイニさんかもう一人の侍女に聞きながら読み進めた。ある程度の時間になるとストップがかかるので、徹夜する……なんてこともない。
ちょうどいいタイミングでストップがかかったのでおやすみの挨拶をすると、布団み潜りこむ。そして私の頭上周辺に集まってきた魔物たちと一緒に眠りについた。
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