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結婚編
空中散歩のようです
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雲ひとつない真っ青な空に、エメラルドグリーンに白い翼のオーロラドラゴンと、細長くて真っ白な龍三体、茶色い体色で蝙蝠の翼を持つドラゴンが五体、大空を飛ぶ。竜体となった私の頭にはアレイさんが、そして背中にはシェーデルさんが跨り、小虎サイズのナミルさんがシェーデルさんの腕の中に収まっている。
竜体となった私だけれど、戦う術を持っていない。なので、すぐに護衛できるようにと、私の護衛となってくれた魔物たちが頭や背に乗っているのだ。
まあ、ジークハルト様や護衛騎士たち、父と兄がいるし、魔物たちもいるので、安心ではあるのだけれど。
『ミカ、とても上手に飛べているな。練習したのか?』
『はい。王都で練習するわけにはいきませんでしたから、領地で行いました』
ジークハルト様が竜体での動きを褒めてくださった。とても苦労したから、とても嬉しい。
領地でたくさん飛ぶ練習をした。練習中は、父か兄、バルドさんやアイニさんも竜体となって、その練習につきあってくれた。
皆さんが的確な言葉を言ってくださったから、ここまで飛べるようになったのだ。
空を飛びながら、眼下にある地上を見る。米粒のように小さい建物やずっと広がる草原、ところどころに動物がいた。父や兄曰く、あの動物は牛やヤギなどで、領地の牧草地だそうだ。
どこまでも続いていそうな地平線。
緑色が濃い場所は、森や林だろうか。
東のほうには広大な森が広がっていて、それは王家が管理している魔森林。
魔森林は墓場と呼ばれ、過去には戦争で多くのドラゴンたちが死んで眠りについた場所だと、歴史で習った。そして、私が最初に飛ばされてきたのも、この魔森林だと、アレイさんとシェーデルさんが教えてくれた。
私を発見した場所まで連れていってくれるというので、一緒になって飛んで行く。眼下に見えたのは最初に見た湖で、餌を食べているのかとても大きな魚が跳ねていたり、大型の鳥が群れをなして水面を泳いでいたりしていた。
水はとても綺麗で澄んでおり、浅瀬は湖底が見えていた。そこにも何かがいるようで、黒い影が動いている。
『下りてみるか?』
『はい』
アレイさんたちに洞窟の話を聞いていたし、そこにも行ってみたいと言うと、アレイさんが案内してくれるというのでお願いする。そしてそのまま湖に近づき、私を発見した場所へと降り立った。
「あ、ここ……」
《ミカを座らせた場所じゃな》
平べったい石があって、そこを見てなんとなく思い出す。
そう、シェーデルさんに抱えられてこの石に下ろされ、ハンカチで足を巻いてくれたのだ。そのまま焚き火の準備をしようとしたところにジークハルト様たちが来たのだと、アレイさんとシェーデルさんが教えてくれた。
その石の背後には岩の隙間から流れる水と、左には湖。そして右には、誰も来なかった場合に備えて過ごすはずだった洞窟がある。
「アレイさん、壁画があると言っていたのは、この洞窟ですか?」
《そうじゃ。行ってみるかの?》
「壁画……?」
『聖女たちがいた時代に描かれた絵のことよ。壁に描かれているから、壁画っていうの』
「なに……?!」
シェーデルさんの言葉に、ジークハルト様だけではなく、他の護衛騎士たちも驚いている。父と兄は魔物たちに聞いていたのか、どんなものかとわくわくしているようだ。
「行く前に休憩しよう。かなり飛んで来たし」
「そうですな。殿下、一旦休憩しましょう」
「あ、ああ」
今すぐにでも行きたそうにしていたジークハルト様を落ち着かせるためなのか、兄と父が休憩しようと言って来た。なので全員が座れるように持って来たシートを敷き、紅茶を淹れる。
お茶請けにプリンかゼリーでも、と思ったけれど、それは帰って来てからのほうがいいと父に言われたので、クッキーしか持って来ていない。
今日は魔物たちが率先して警護をしてくれているので、交代しながらではあるが、騎士たちもゆっくりと食べることができているみたい。
休憩後、いつの間に採って来たのか光るキノコを束ね、それを灯りにして洞窟の中へと入る。
「なんと……」
「これは……」
壁一面に描かれていたのは、聖女の旅の様子や、当時の生活の様子だった。しかも何を使ったのかわからないが、とても色鮮やかな壁画だったのだ。
聖女は金色の髪を靡かせていて、額と手の甲には聖女の証。ドレスは白く、長い杖を持っている。
お供なのだろう、側にはスケルトンらしき白い骸骨と黄色いサーベルタイガー、赤いドラゴンがいた。戦っているのは腐ったドラゴン――ドラゴンゾンビだ。
杖の先端とその周囲が白く光っていることから、何かの魔法――多分、浄化魔法――を発動しているのだろう。
その奥に行くと、ジークハルト様のようなドラゴンよりも耳の長いエルフたちが田畑を耕したり、野菜や果物を作ったり採ったりしている様子が描かれており、その隣には恰幅のいいヒゲだらけの人が、剣や鎧、鍬のような道具を作っている様子も描かれていた。その格好から、ドワーフだと推測できる。
他にも、草蜘蛛と思しきアレイさんよりも小さな緑色の蜘蛛が糸を出し、下半身が蜘蛛、上半身が女性というアラクネと呼ばれる種族がその糸を使って機織をしている様子も描かれていた。
《これは神々がまだ地上におった時代の様子じゃな》
『そうね。今は数が少なくなったアラクネが描かれているもの』
「……これは……この壁画は……」
<本当にあったことだよー>
魔物っちの言葉に、ジークハルト様たちが息を呑む。自分たちがとても大切な存在を失ったことに思い至って。
神々と暮らしていた記憶など、今はない。それらは伝説として残されてはいるけれど、本当にあったことだと認識できなほどの年月が経ち、そしてその記憶すらも失われたのだから。
「そうか……我らドラゴン族に戦う術があるのは……」
《儂らと同じように、聖女の護衛を勤めていたからじゃ》
『神々との記憶は受け継がれてはいないけど、戦闘能力だけは残してくださったのよ』
魔物たちが、受け継がれている記憶をジークハルト様たちに話す。それを感慨深く聞いていた。
しばらく壁画を見たあと、湖を散策する。父に今度魚が食べたいと言うと、仕入れてくれることを約束してくれた。
その後は領地をぐるっと回る形で空を飛び、領地の屋敷に帰ってきたのは、夕方になってからだった。
「お帰りなさいませ。空中散歩はどうでしたか?」
「とても素敵でした。ジークハルト様、また連れて行ってくださいますか?」
「ああ、もちろんだ」
デートというわけではなかったけれど、空から見たこの世界はとても綺麗で、素敵だった。空気が澄んでいるからなのか、どこまでも遠くに見えた。
しばらくは結婚準備で忙しいから空中散歩はできないけれど、時間があったら王都にも連れて行ってくれるという。今から楽しみだ。
夕食に誘ったけれど、これから公務があるそうで、残念そうにしていた。なので、ゼリーはまた今度出すことにする。
「ミカ、明後日また執務室で会おう」
「はい。その時に新しいデザートを持って行きますね」
「ああ。楽しみにしている」
チュッ、と唇にキスをしたジークハルト様は、騎士たちを伴ってお城へと帰っていった。その場にいた人たちの生温い視線は、見なかったことにした。
竜体となった私だけれど、戦う術を持っていない。なので、すぐに護衛できるようにと、私の護衛となってくれた魔物たちが頭や背に乗っているのだ。
まあ、ジークハルト様や護衛騎士たち、父と兄がいるし、魔物たちもいるので、安心ではあるのだけれど。
『ミカ、とても上手に飛べているな。練習したのか?』
『はい。王都で練習するわけにはいきませんでしたから、領地で行いました』
ジークハルト様が竜体での動きを褒めてくださった。とても苦労したから、とても嬉しい。
領地でたくさん飛ぶ練習をした。練習中は、父か兄、バルドさんやアイニさんも竜体となって、その練習につきあってくれた。
皆さんが的確な言葉を言ってくださったから、ここまで飛べるようになったのだ。
空を飛びながら、眼下にある地上を見る。米粒のように小さい建物やずっと広がる草原、ところどころに動物がいた。父や兄曰く、あの動物は牛やヤギなどで、領地の牧草地だそうだ。
どこまでも続いていそうな地平線。
緑色が濃い場所は、森や林だろうか。
東のほうには広大な森が広がっていて、それは王家が管理している魔森林。
魔森林は墓場と呼ばれ、過去には戦争で多くのドラゴンたちが死んで眠りについた場所だと、歴史で習った。そして、私が最初に飛ばされてきたのも、この魔森林だと、アレイさんとシェーデルさんが教えてくれた。
私を発見した場所まで連れていってくれるというので、一緒になって飛んで行く。眼下に見えたのは最初に見た湖で、餌を食べているのかとても大きな魚が跳ねていたり、大型の鳥が群れをなして水面を泳いでいたりしていた。
水はとても綺麗で澄んでおり、浅瀬は湖底が見えていた。そこにも何かがいるようで、黒い影が動いている。
『下りてみるか?』
『はい』
アレイさんたちに洞窟の話を聞いていたし、そこにも行ってみたいと言うと、アレイさんが案内してくれるというのでお願いする。そしてそのまま湖に近づき、私を発見した場所へと降り立った。
「あ、ここ……」
《ミカを座らせた場所じゃな》
平べったい石があって、そこを見てなんとなく思い出す。
そう、シェーデルさんに抱えられてこの石に下ろされ、ハンカチで足を巻いてくれたのだ。そのまま焚き火の準備をしようとしたところにジークハルト様たちが来たのだと、アレイさんとシェーデルさんが教えてくれた。
その石の背後には岩の隙間から流れる水と、左には湖。そして右には、誰も来なかった場合に備えて過ごすはずだった洞窟がある。
「アレイさん、壁画があると言っていたのは、この洞窟ですか?」
《そうじゃ。行ってみるかの?》
「壁画……?」
『聖女たちがいた時代に描かれた絵のことよ。壁に描かれているから、壁画っていうの』
「なに……?!」
シェーデルさんの言葉に、ジークハルト様だけではなく、他の護衛騎士たちも驚いている。父と兄は魔物たちに聞いていたのか、どんなものかとわくわくしているようだ。
「行く前に休憩しよう。かなり飛んで来たし」
「そうですな。殿下、一旦休憩しましょう」
「あ、ああ」
今すぐにでも行きたそうにしていたジークハルト様を落ち着かせるためなのか、兄と父が休憩しようと言って来た。なので全員が座れるように持って来たシートを敷き、紅茶を淹れる。
お茶請けにプリンかゼリーでも、と思ったけれど、それは帰って来てからのほうがいいと父に言われたので、クッキーしか持って来ていない。
今日は魔物たちが率先して警護をしてくれているので、交代しながらではあるが、騎士たちもゆっくりと食べることができているみたい。
休憩後、いつの間に採って来たのか光るキノコを束ね、それを灯りにして洞窟の中へと入る。
「なんと……」
「これは……」
壁一面に描かれていたのは、聖女の旅の様子や、当時の生活の様子だった。しかも何を使ったのかわからないが、とても色鮮やかな壁画だったのだ。
聖女は金色の髪を靡かせていて、額と手の甲には聖女の証。ドレスは白く、長い杖を持っている。
お供なのだろう、側にはスケルトンらしき白い骸骨と黄色いサーベルタイガー、赤いドラゴンがいた。戦っているのは腐ったドラゴン――ドラゴンゾンビだ。
杖の先端とその周囲が白く光っていることから、何かの魔法――多分、浄化魔法――を発動しているのだろう。
その奥に行くと、ジークハルト様のようなドラゴンよりも耳の長いエルフたちが田畑を耕したり、野菜や果物を作ったり採ったりしている様子が描かれており、その隣には恰幅のいいヒゲだらけの人が、剣や鎧、鍬のような道具を作っている様子も描かれていた。その格好から、ドワーフだと推測できる。
他にも、草蜘蛛と思しきアレイさんよりも小さな緑色の蜘蛛が糸を出し、下半身が蜘蛛、上半身が女性というアラクネと呼ばれる種族がその糸を使って機織をしている様子も描かれていた。
《これは神々がまだ地上におった時代の様子じゃな》
『そうね。今は数が少なくなったアラクネが描かれているもの』
「……これは……この壁画は……」
<本当にあったことだよー>
魔物っちの言葉に、ジークハルト様たちが息を呑む。自分たちがとても大切な存在を失ったことに思い至って。
神々と暮らしていた記憶など、今はない。それらは伝説として残されてはいるけれど、本当にあったことだと認識できなほどの年月が経ち、そしてその記憶すらも失われたのだから。
「そうか……我らドラゴン族に戦う術があるのは……」
《儂らと同じように、聖女の護衛を勤めていたからじゃ》
『神々との記憶は受け継がれてはいないけど、戦闘能力だけは残してくださったのよ』
魔物たちが、受け継がれている記憶をジークハルト様たちに話す。それを感慨深く聞いていた。
しばらく壁画を見たあと、湖を散策する。父に今度魚が食べたいと言うと、仕入れてくれることを約束してくれた。
その後は領地をぐるっと回る形で空を飛び、領地の屋敷に帰ってきたのは、夕方になってからだった。
「お帰りなさいませ。空中散歩はどうでしたか?」
「とても素敵でした。ジークハルト様、また連れて行ってくださいますか?」
「ああ、もちろんだ」
デートというわけではなかったけれど、空から見たこの世界はとても綺麗で、素敵だった。空気が澄んでいるからなのか、どこまでも遠くに見えた。
しばらくは結婚準備で忙しいから空中散歩はできないけれど、時間があったら王都にも連れて行ってくれるという。今から楽しみだ。
夕食に誘ったけれど、これから公務があるそうで、残念そうにしていた。なので、ゼリーはまた今度出すことにする。
「ミカ、明後日また執務室で会おう」
「はい。その時に新しいデザートを持って行きますね」
「ああ。楽しみにしている」
チュッ、と唇にキスをしたジークハルト様は、騎士たちを伴ってお城へと帰っていった。その場にいた人たちの生温い視線は、見なかったことにした。
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