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本編 2
家族でバーベキュー 1
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もうじき雨季になる一歩手前の晴れた日。今日は義両親や兄弟、使用人さんたちを交えての浜焼きというかバーベキューなのだ。
次の日にと言っていたけど、三男のマックスさんの都合が悪く、日程を変更。できれば婿に行ったカールさんたちの家族も呼んで楽しく過ごしたいというオイゲンさんとエレーナさんのお願いにより、今日になったってわけ。
リクエストをもらっていたから、しっかりと準備しましたとも。
とはいえ、今日は自宅ではなく、なんとガウティーノ家で開催なのだ!
開催場所はガウティーノ家のプライベートの庭。この場所は日当たりはいいけど裏庭にあたるので、お客様からは見えない場所なんだって。
そんなわけで、大人数にも対応できるよう、ライゾウさんに依頼して横幅が二メートルもある大型のバーベキューコンロを四つ用意してもらい、それを持ち込んでいる。もちろん炭も薪もあるよ!
ただ、食材はそのままの状態なので、始める前にガウティーノ家の厨房で、料理人さんたちや使用人さんたちを巻き込んで、肉や野菜を串に刺したり、魚介の処理をした。すっごく大変だったよ~!
なにせ、今回は使用人さんたちも参加しての、バーベキューなのだ。そりゃあみなさんウッキウキで作業するよね~!
そんなわけで、一応ガウティーノ家で二台、使用人さんたちで二台使用。かなり大きいから、それで充分だと思う。
飲み物はお酒や果実水、ジュース各種。もちろん紅茶もあるしコーヒーもある。お酒はワインとビール、東大陸から渡って来た焼酎もある。
食材の準備ができたころにお昼近くになったので、いざバーベキューというか浜焼き、開始です!
まずはバーベキューに慣れている私とエアハルトさん、アレクさんとナディさんが料理人さんたちに教えつつ焼き始める。もちろん、やってみたいと言ったオイゲンさんとエレーナさんは、ある程度焼き上げたあとでと言ってある。
慣れていないと、食べながら焼く、なんてことはできないからね。こればかりは経験の差ともいう。
そんなわけで、焼き始めると徐々に肉や魚、野菜の焼ける匂いが漂ってくる。そうなるとソワソワし始める人が続出。
一番早く焼けたのが貝類なので、まずはそっちを堪能してもらうことに。
今回直接火にかけるために用意した貝類はホタテとハマグリとサザエ、ムシュレというムール貝に似たもの。ただし、どれもダンジョン産だからなのか日本で見たものよりも倍近い大きさのものが網に載っているのだ。
もちろん、海がある町や国に行けば同じものが買えるけど、それでもダンジョン産のものよりも小さい。とはいえ、日本で見たものよりは大きい。
「ホタテとハマグリが焼けましたよ~!」
『おおお!』
パカっと口が空いたホタテとハマグリとムシュレ。味付けはいろいろだ。
味付けなしにそのまま食べてもよし、醤油のみ、バター醤油、レモン汁でもいい。わさび醤油もあるよ!
自分の好みにあった味付けで堪能できるようになっているのだ。
それぞれひとつずつお皿に取り分け、手渡していく。
このころになると薄切りにした魚やお肉や野菜が焼け始めたので、こちらは大皿にどーん! と盛り付ける。大皿に盛り付けてはいるけど、置いた傍から無くなっていくのには乾いた笑いしか出ない。
お肉もそのままと味付けを用意。そのままのものは塩のみ、ネギ塩だれ、レモン汁、わさび醤油、ヨシキさんたち元自衛官組に教わった焼き肉のたれもあるので、こちらもお好みで。
味付けしたお肉はカルビを始めとしてまあ、いろいろだ。焼き鳥に使うような内臓系はほとんどないけど、レバー、タン、ハツ、コブクロ、なんこつ、砂肝くらいかな? これだけあれば充分だよね。
もちろん、塩とたれの二種類あって、日本のものよりも大きいから食べ応えもバッチリ!
いっぱい食べますよ!
次の日にと言っていたけど、三男のマックスさんの都合が悪く、日程を変更。できれば婿に行ったカールさんたちの家族も呼んで楽しく過ごしたいというオイゲンさんとエレーナさんのお願いにより、今日になったってわけ。
リクエストをもらっていたから、しっかりと準備しましたとも。
とはいえ、今日は自宅ではなく、なんとガウティーノ家で開催なのだ!
開催場所はガウティーノ家のプライベートの庭。この場所は日当たりはいいけど裏庭にあたるので、お客様からは見えない場所なんだって。
そんなわけで、大人数にも対応できるよう、ライゾウさんに依頼して横幅が二メートルもある大型のバーベキューコンロを四つ用意してもらい、それを持ち込んでいる。もちろん炭も薪もあるよ!
ただ、食材はそのままの状態なので、始める前にガウティーノ家の厨房で、料理人さんたちや使用人さんたちを巻き込んで、肉や野菜を串に刺したり、魚介の処理をした。すっごく大変だったよ~!
なにせ、今回は使用人さんたちも参加しての、バーベキューなのだ。そりゃあみなさんウッキウキで作業するよね~!
そんなわけで、一応ガウティーノ家で二台、使用人さんたちで二台使用。かなり大きいから、それで充分だと思う。
飲み物はお酒や果実水、ジュース各種。もちろん紅茶もあるしコーヒーもある。お酒はワインとビール、東大陸から渡って来た焼酎もある。
食材の準備ができたころにお昼近くになったので、いざバーベキューというか浜焼き、開始です!
まずはバーベキューに慣れている私とエアハルトさん、アレクさんとナディさんが料理人さんたちに教えつつ焼き始める。もちろん、やってみたいと言ったオイゲンさんとエレーナさんは、ある程度焼き上げたあとでと言ってある。
慣れていないと、食べながら焼く、なんてことはできないからね。こればかりは経験の差ともいう。
そんなわけで、焼き始めると徐々に肉や魚、野菜の焼ける匂いが漂ってくる。そうなるとソワソワし始める人が続出。
一番早く焼けたのが貝類なので、まずはそっちを堪能してもらうことに。
今回直接火にかけるために用意した貝類はホタテとハマグリとサザエ、ムシュレというムール貝に似たもの。ただし、どれもダンジョン産だからなのか日本で見たものよりも倍近い大きさのものが網に載っているのだ。
もちろん、海がある町や国に行けば同じものが買えるけど、それでもダンジョン産のものよりも小さい。とはいえ、日本で見たものよりは大きい。
「ホタテとハマグリが焼けましたよ~!」
『おおお!』
パカっと口が空いたホタテとハマグリとムシュレ。味付けはいろいろだ。
味付けなしにそのまま食べてもよし、醤油のみ、バター醤油、レモン汁でもいい。わさび醤油もあるよ!
自分の好みにあった味付けで堪能できるようになっているのだ。
それぞれひとつずつお皿に取り分け、手渡していく。
このころになると薄切りにした魚やお肉や野菜が焼け始めたので、こちらは大皿にどーん! と盛り付ける。大皿に盛り付けてはいるけど、置いた傍から無くなっていくのには乾いた笑いしか出ない。
お肉もそのままと味付けを用意。そのままのものは塩のみ、ネギ塩だれ、レモン汁、わさび醤油、ヨシキさんたち元自衛官組に教わった焼き肉のたれもあるので、こちらもお好みで。
味付けしたお肉はカルビを始めとしてまあ、いろいろだ。焼き鳥に使うような内臓系はほとんどないけど、レバー、タン、ハツ、コブクロ、なんこつ、砂肝くらいかな? これだけあれば充分だよね。
もちろん、塩とたれの二種類あって、日本のものよりも大きいから食べ応えもバッチリ!
いっぱい食べますよ!
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