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6巻

6-2

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 翌日。かなり寒い朝だった。
 ゆうべは夜になってさらに寒くなったから暖炉に薪を入れて、尚且つ加湿器代わりに水を張った鍋も置いて寝たんだけど、正解だ。それに、早めにシートを被せたのも正解だったよ。
 そこはロキに感謝だ。
 寒いからなのかレン一家とスミレの動きが少し鈍いけど、室内は暖かい。さっさと起きて身支度や神棚にお供えをしたり、朝ご飯を食べたり洗濯したりと、家事をこなす。
 それが終わればポーション作り。昨日は暇だったから在庫もそれなりにある。食材はどうしようと思ったけど昨日たくさん買ってきたばかりだから、今日の買い物はなし。
 庭の確認をしたり落ち葉を樹木の周りに集めたりしていると、エアハルトさんが顔を出した。

「リン、おはよう」
「おはようございます」

 誰もいないことを確認したエアハルトさんは、チュッと唇にキスをする。

「もう……」
「久しぶりに顔を合わせたからな。これくらいは許してくれ」
「……はい」

 きっと真っ赤になっているんだろうなあ……顔がとても熱いから。
 エアハルトさんは時々こうして、隙間を狙うようにキスをしてくる。慣れない私からすると、恥ずかしくて仕方がない。
 天然でやっているのか、わかってやっているのか知らないけど、エアハルトさんなりに愛情を示してくれるから、実は私も嬉しかったりする。
 外は寒いからと部屋に招いて、さっそくチャイを入れる。

「それで、今日はどうしましたか?」
「おっと、そうだった。優衣、来週は五日間の休みになるだろう?」
「はい」
「今回はその五日間を使って、北のダンジョンに行こうと思って誘いに来た」
「お~。北の上級ダンジョンですよね? 久しぶりだから嬉しいです!」
「だろう?」

 チャイを啜りながら来週の予定を話す。
 去年はもう少し遅い時期だったけど、ゴルドさんが早い時期に連休が取れるように頑張ったらしく、ご機嫌な様子で休みの予定表をくれたのだ。ゴルドさんは凄腕の鍛冶かじ職人で、私の店がある通りの休みのスケジュールを組んでくれているのだ。
 まずは来週五日間の休みを取ったあと、三週間後にまた五日間。十三月に入ったらまた五日間の休みと、それぞれの通りが休めるように工夫されているんだって。去年は一番遅い休みだったから、今年は一番にしてくれって他の通りの人に頼んだらしい。
 ゴルドさんらしいなあ。
 それはともかく、エアハルトさんによると、北の上級ダンジョンに潜り、ある程度魔物を減らしたいらしい。もちろん、薬草や食材もゲットできるチャンスだ。
 なので、しっかり頷いた。

「じゃあ、次の休みに、メンバーのみんなで買い出しに出ようか」
「はい。楽しみにしていますね」

 私はアントス様のところで、ポーションを作ってからになるけどね!
 なんてことは言えないので素直に頷くと、もう一度唇にキスをしたエアハルトさんは、頭まで撫でてから帰った。エアハルトさ~ん、不意打ちはやめて! と思った朝だった。


 そして買い物に行こうと話していた休みの前日。団長さんが来て、『フライハイト』と『アーミーズ』、『たけおおかみ』と『あおやり』など、SSランクとSランク冒険者が王宮に呼び出された。
 どんな話なのかな? きっとアントス様がらみだよなあ……と憂鬱になり、内心で溜息をついた。
 呼び出されたのは、王宮の会議室みたいな場所。王宮まで行ったあとは、侍従と騎士が付き添って案内してくれた。室内にはSSランクやSランクの冒険者たちが全員集合しているので、とても壮観だ。
 みなさん見知った顔ばかりだからいいんだけど……薬師の私がいてもいいのかな?
 ま、まあ『フライハイト』での呼び出しなので、仕方がない。両親やライゾウさんたちもいるからね~。私だけじゃないからいいか。
 どんな話をされるのか気になっているのか、あちこちで囁き声がする。そのとき扉がノックされ、すぐに団長さんが現れた。それを見た冒険者が全員立ち上がったので、私も一緒に立ち上がる。
 その後、近衛に囲まれた王様と宰相様が現れて、全員お辞儀をする。

「楽にしてくれていい」

 王様の言葉に全員頭を上げ、王様と宰相様の着席を待ってから席に着く。そして扉が閉められると同時に幾重にも結界が張られ、冒険者たちが少しざわついた。

「すまんな、重要な話であるが故に、結界を張った。他言無用である。話を聞く自信がない者は今すぐ退出してほしい」

 王様の重々しい言葉にも、冒険者は誰も席を立たない。さすがです!

「……では、話そう」

 そうして宰相様が席を立ち、口を開く。その内容は、私がアントス様から聞いていた話とまったく同じものだった。
 冒険者がざわついている中、私はやっぱりか~なんて思っていたら、王様と宰相様に不審そうな顔で見られてしまった。
 ヤバい……やっちまった感満載だよ。
 これはあとで個人的にオ・ハ・ナ・シ・コース! だよね……。あちゃー。

「ご神託を受けたのは陛下です。アントス様のご神託ですので、起こる可能性は高い。ですが、今から動けば未然に防げる可能性もある、とアントス様が仰ったそうです。世界規模であるが故に、アントス様は大変心配しておられた。もちろんこれは我が国だけではなく、各大陸、各国にも話を通達されているようです」

 世界規模という言葉に冒険者たちがまたざわついたけど、すぐに静かになる。いろいろ気になるだろうに、質問などは、どのタイミングですればいいかわかっているんだろう。本当にすごいなあ。

「そこであなた方には、王都の上級ダンジョンを中心に攻略してほしい。そして、タンネのダンジョン攻略も。タンネに誰が行くか話し合いが難航するようであれば、こちらで指名させていただくが、よろしいかな?」

 無言で頷くみなさん。もちろん私も頷いた。できればタンネには行きたくないけど、依頼なんだからそんなことを言ってられないよね。

「では、質問などあればどうぞ」

 宰相様の言葉に、一人が席を立って質問をする。

「今回は王都とタンネだけですか? 他の領地のダンジョンはどうです?」
「他の領地でもダンジョンの現状確認を急がせています。その確認が終わったあとに、各領地にあるダンジョンのランクに合わせ、領主が冒険者を呼ぶ形ですね。今すでに心配なのはタンネのみです。ですから、こちらから派遣したい」
「タンネは初級と中級でしたね。主に攻略が遅れている中級ダンジョンを攻略する、という形でよろしいですか?」
「ええ」
「なるほど。では、どれくらいのチームを派遣するつもりですか?」
「できれば二チームから三チームで、一気に攻略していただきたい」
「ポーションはどうします?」
「それはこちらが用意しようと思っているが……リン、そなたに依頼したい。ここにいる冒険者の分だけではなく、国として必要な分もお願いしたいと思っている」

 私の名前が出たことで、全員こっちを向く。私が作るポーションなら安心だと思ってくれているみたいで、質問した人がホッとしたような顔をしていた。
 そういう意味では私も安心だよ。とはいえ、アントス様と作業をするのは不安でしかないけどね。

「わかりました。ただ、私も質問があるのですが」
「なんだね?」
「薬草の準備やどのポーションがどれだけの数必要なのかが知りたいです」
「薬草に関してはこちらで用意するが、できればリンや冒険者にも手伝ってほしい。騎士たちだけでは間に合うかわからんからの。本数に関しては、迷っている」
「なぜですか?」
「この場にいる冒険者が、どれくらい必要とするかわからないからだ。それを基準としても、国として必要な本数を見極めたいのでな」

 そう言われて納得する。使うのは冒険者だもんね。

「そこは話し合いで決めてほしい。決まったら教えてくれ。用意しよう」
「わかりました」
「では、話し合いをしてくれ。そしてリン、そなたには個人的に話がある」
「……わかりました」

 あちゃー! やっぱり誤魔化せなかったか~。
 おいでおいでと手招きされて、王様と宰相様のところに行く。そして団長さんも近くに来ると、すぐにその場に結界が張られた。

「さて、リン。先ほどはどうして驚かなかったのだ? そなただけが冷静な顔をしておったな」
「それは……」

 嘘をついたらバレそうだよね、この三人には。私にはそんな芝居なんてできないし。
 私の事情を、正直に話したほうがいいのかな……。どうしようかと迷っていたら、『話しても大丈夫ですよ』と、アントス様の声が聞こえた。
 その声を聞いて覚悟を決める。ダメならきっと、アントス様がなんとかしてくださるだろうし。

「それは?」
「……少し前、アントス様から直接同じ内容の話をお聞きして、ポーション作りの依頼を請けたからです。現在もアントス様のところに招かれて、依頼されているポーションを作っています。それも全世界用に、かなりの数を」
「「「なっ……!?」」」

 驚愕の顔をして固まった王様と宰相様に団長さん。やっぱ驚くよねえ……と遠い目になる。私だって驚くよ。

「だ、だが、なぜリンがアントス様より依頼をされたのだ?」
「……私が、アントス様のミスによりこの世界に来た渡り人だと言ったら、信じてくださいますか?」
「「「……っ!!」」」

 私の話に、三人は絶句している。だけどそこは王様。真っ先に我に返った。

「で、では、リンがいろいろなことを知っているのは……」
「元いた世界の知識です」
「マスクもですかな?」
「はい。ただ、私は詳しい構造までは知りません。なので、自分が使っていたマスクの形状などを思い出しながら、鼻の部分に細くて柔らかい金属を入れてはどうかと提案しました。私がいた世界、というか国では、風邪予防にマスクをしていましたので」

 王様の次に話しかけてきたのは宰相様だった。彼も元王族だからこそ、すぐに復活したんだろう。
 そして団長さんは。

「リン、兄上は、このことを……」
「知っています。偶然知られてしまった形ではありますけど」
「それはいつ?」
「成長痛で熱が出て、倒れたときです」
「「成長痛……」」
「あー、あのときか!」

 微妙な顔をする王様と宰相様に対し、納得した顔をした団長さん。そりゃあ〝成長痛〟なんて聞かされたら、微妙な顔になるよねぇ……
 そこからどうしてこの世界とこの国に来ることになったのか、かいつまんで話をする。もちろん私が小さいのは孤児だからとか関係なくて、元の世界でも種族的に小さいことを話した。
 孤児だというのは嘘じゃないというのも、この世界に来て、この世界の食べ物を食べたからこそ成長痛が来たことも、アントス様のせいで魔神族のハーフになったことも話したよ。

「苦労、したのだな」
「人から見ればそうなんでしょう。だけど、元の世界はとてもいいところでしたよ? 虐待や、文字を教えてもらえない、なんてことは一切なかったですし、料理や勉強、一般的な常識も教わりましたし、学校にも通わせていただけました」
「そうか……」

 痛ましいという表情をした王様たちに、笑顔で気にしなくていいと伝えた。それでも眉間に皺が寄ったままだったけど、宰相様はなにか思いついたのか頷いている。

「改めて、儂らが後ろ盾になっていたのは正解だったな。このことは言わないと約束しよう」
「そうでございますな。我らは充分、リンに助けられているのですから。それではわたくしめも後ろ盾となりましょう」
「ロメオも口外するでないぞ?」
「心得ております」
「ありがとうございます!」

 まさか、宰相様まで後ろ盾になってくれるとは思わなかった。宰相様いわく、必要なことだからだそうだ。もちろん、渡り人というのは隠し、神酒ソーマや万能薬、ハイパー系が作れるからという理由にしておこうと言ってくださった。ありがたや~。
 そして渡り人のことは、貴族はもちろんのこと、王妃様や王太子様にも言わないと言っていたから、この三人の秘密ということみたい。ポロっと言おうものなら、きっと従魔たちが黙っていないと考えたんだろう。
 だって、従魔たちも眷属たちも小さくなっておとなしく私の側にいるけど、今も王様と宰相様、そして団長さんをとーっても厳しい眼で見てるんだから。それに、王様も宰相様も、従魔たちが「やる」と言ったらやることを知っているからね~。
 それに、アントス様も黙っていないだろうし。
 一通り話したあと、結界が解除される。その後、改めてポーション作りを依頼されたので頷き、冒険者のところに戻って話し合いに加わった。

「結界を張っていたようだが、どんな話をしてたんだ?」
「とーっても重要なお話だったので、それはみなさんにも言えません」
「そりゃそうだな」
「俺たちも言えることと言えないことがあるしな」
「よし。リンも来たことだし、ポーションの数を話し合うぞ」

 SSランクのパーティーリーダーであるヘルマンさんとスヴェンさんが中心になって、話し合いをしていた冒険者たち。まずはどこに行くかを話し合う。
 といってもだいたいのことは私がいない間に決めたようで、結果だけを教えてくれた。
 タンネの町に派遣されるのは『あおやり』と、『ブラック・オウル』という、全員フクロウ型の魔物を従魔にしているパーティーだ。他にも現地の冒険者パーティーを連れて行くとのこと。
 ただ、タンネで買い物をしようとしても、相変わらず差別が酷く買い物ができないかもしれない。なので、食べ物やポーションを買わなくていいように、重量軽減と時間が経過しないマジックバッグをライゾウさんに依頼。
 それができた段階で必要なものを大量に調達し、タンネに向かうという。もちろんポーションもそこに含まれている。

「俺たちはハイパー系を三百ずつ、神酒ソーマと万能薬を百ずつあったら安心だと思っている」
「そんなに必要ないとは思うが、念のために頼む」
「構いませんけど、材料はどうしますか? さすがにその量は、王様たちだけでは準備できないかと」
「俺たちが使う分だから俺たちで採ってくるさ。だから、必要な薬草を教えてくれ」
「といっても、お店にある買い取り表の項目すべてですよ?」
「あ、あんなにかぁ!?」
「そうです。だって、神酒ソーマに至ってはあのすべての材料が必要ですから」
「「「「「……」」」」」

 私の話に、あんぐりと口を開けて固まったスヴェンさんたち。使用する数が多いことと知らない薬草もあるそうだから、困ったみたい。
 必要な薬草や素材を書き出して、どれがわからないのか教えてもらうことにした。わからない薬草は、商人ギルドに発注すればいいと話すと、「その手があった!」と喜んでいた。まあ、冒険者は商人ギルドを使うことは滅多にないから、思いつかなかったんだろう。
 さっそくスヴェンさんたちが必要としているポーションに使う薬草や素材の種類、数を書き出す。もちろん、王様に渡す分も書いた。
 我ながら相変わらず下手糞な字だなあ。だけど、マルクさんと手紙のやり取りをしたおかげで、この世界に来たころよりはマシになった。
 おっと、ついでに国が必要としている本数の目安を聞かないと。

「王様、宰相様。国としてはどれくらい必要になりそうですか?」
「ふむ……ハイパー系と万能薬をそれぞれ五千、神酒ソーマは五百でいいだろう。ロメオ、どう思う?」
「それでいいかと存じます。国とは別に騎士団としても同じ数だけ欲しいところですが……」
「リン、できそうか?」
「材料さえあれば」
「そ、そうか」

 全国に配布するものだから、それなりに多い。だけど、思っていたよりは少なかった。
 アントス様からの依頼に比べたら、可愛いもんです。だからすんなりと返事をしたのに、王様も宰相様も唖然とした顔をして、あんぐりと口を開けていた。
 なんでさー?

「他の薬師には、ポーションやハイ系を作らせようと考えている。必要な数的にはそちらのほうが多いからな。リンに作ってもらう分は、あくまでも間に合わない場合の備えだ」
「そうなんですね。わかりました」

 国として準備する薬草は商人ギルドに依頼を出すとのことだったんだけど……
 結局冒険者が採取することになると気づいたみたいで、この場にいる冒険者に直接依頼していた。もちろん、全員がOKしている。

「リン、悪いんだが一緒に採取に行ってくれ。これだけの量を採取するなら、リンがいてくれたほうが効率がいいんだ」

 ヘルマンが話しかけてくる。

「でも、お店が……」
「そこはわたしが見ておくわ」
「わかりました、ママ。お願いします。みなさん、よろしくお願いします」
「「「「「おう!」」」」」

 材料の採取のために潜るダンジョンは特別ダンジョンと上級北ダンジョンだ。薬草関連のほとんどは特別ダンジョンで採れるけど、ディア系とベア系は森の中と北のダンジョンにしかいない。
 森の魔物を狩り尽くすわけにはいかないから、ダンジョンで狩ることになっている。
 そして三チームに分かれ、それぞれ分担して採取をすることになった。
 誰がどこに潜るかあっという間に決まる。そしてポーションの材料を採取する日にちは結局、私の店が休みの五日間を宛ててくれたから、店を休むこともない。
 その代わり、五日間みっちり潜って素材を集めることになった。
 はは……どれだけの量が集まるのかな? ちょっと怖いなあ。
 材料が余りそうなら個人的に採取していいと言われたので、頑張って採取しますよ~。というか、みなさん私の扱いがわかってきたようで、私がやる気を出す言葉を使って誘導されたような気がしなくもない。
 元貴族だの現貴族だのがゴロゴロいるんだから、敵うわけないよね……と内心で溜息をついた。
 ポーションの材料採取についてまとまったところで、タンネ以外のダンジョンの担当も決めた。
 特別ダンジョンは攻略したばかりだし、先日『たけおおかみ』たちが七階の中ボスを倒したそうなので、彼らと『フライハイト』のメンバーで転移陣を使い八階以降を確認してくるそうだ。
 もしダンジョンコアを発見できれば、それを壊してくるという。
 私は地上に残ってポーション作りを言い渡された。頑張って作りますよ~。
 西ダンジョンは四十階まで潜っている『たけおおかみ』を中心に、三十階まで潜っている数組を交え、合同で攻略することに。北ダンジョンは『フライハイト』と『アーミーズ』で攻略する。
 ここは私も参加する予定だ。場合によっては、従魔たちと眷属たちに頑張ってもらおう。もちろん私も頑張るよ。
 そしてどちらのダンジョンも、攻略する期間はお正月休みの一ヶ月を利用することになった。私や両親、ライゾウさんやカヨさんとミナさんが、その期間じゃないと長期間ダンジョンに潜れないからだ。
 それまでに私は国と冒険者、アントス様の依頼分のポーションを作らなければならない。
 まあ、アントス様の分は来年の三月までに作ればいいと言われているけど、それでもなるべく急がなければならないのが現状だ。
 うう……忙しいけど、頑張る!
 ちなみに、タンネ組が使うマジックバッグはワイバーンの皮を使用することに。その材料もベアとディアを狩るチームがついでに採ってくることになった。


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