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初めての夜
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寺坂さんに肩を抱かれながら歩き出すと、大きくて温かい左手が私の肩を撫でる。エレベーターに乗り込むと七階のボタンを押した。棟は違うけど同じ階なんだなあなんて思っていたら、肩を撫でていた手が背中を撫で、腰までくるとそのまま引き寄せられる。
「雀……キスしようか」
ここで? と思う暇もなく寺坂さんの右手が私の顎を持ち上げる。見上げた彼の顔は真剣で、目は先週事務所で見た時以上の煌めきを放っていて、思わず息を呑んだ。そしてあっという間に彼の顔が近づいて来て唇が重なると私の唇を擽るように舌が動き、それと同時に腰にあった左手が這い上がって来て、乳房を掴まれた。
「んっ……、ぁっ」
掴まれた拍子に口を開けてしまい、唇を擽るように舐めていた寺坂さんの舌が中へと入り込むと、上顎や頬の内側を舐めながら掴んでいた乳房をゆっくりと揉み始める。それだけで何かが背中を這い上がり、ゾクリと震える。その感覚が何かわからず、怖くて彼の服をギュッと掴むと乳房を揉まれた。
「ふうっ、んぅっ、ぁんっ、ぁっ」
唇が離れたと思ったら、エレベーターの扉が開いた。動いていた手は止まっていたけど、乳房を掴まれたまま促されて外へと出ると、左に曲がって歩き出した。扉を三つほど過ぎたところで立ち止まり、鍵を取り出した寺坂さんは鍵と扉を開けて私ごと中へと入ると、その全てを閉めて中へと促された。
彼に言われるがままにソファーに鞄を置くと、手を引かれて連れて行かれたのは寝室だった。クイーンサイズだろうか……その大きなベッドを見て固まっていると、後ろから抱き締められ、服の中に入って来た両手に乳房を掴まれて揉まれ、肩が跳ねる。
「あ……っ、ん……っ」
「雀……お前、本当に彼氏がいたのか? なんで反応がそんなに初心なんだ?」
「あっ、やっ、あのっ、私……っ、はぅっ、んっ」
柔らかい唇が……そしてその息づかいが私の首筋を這う。乳房を揉んでいた指先が止まり、下から掬い上げるように持ち上げられた。声が漏れないように片手で口を塞ぎ、片手で寺坂さんの腕を掴むと、持ち上げていた乳房を揺すり始めた。
「ん……っ、ふ……」
「ああ……平塚さんたちが言っていたみたいに、雀の胸は重いな……」
「んんん……っ、ぁっ、ん……っ」
低くて艶のある少し掠れた声で乳房を揺すっていた寺坂さんは、揺するのをやめると乳房全体を撫で始めた。しばらくそうしていた彼の手の動きが止まると私の向きを変え、着ていた服とブラを剥ぎ取った。胸を見られて恥ずかしくなり、胸を隠そうとしたら腕を掴まれ、じっくりと見られてしまう。
「……っ、恥ずかしいから、見ないで……」
「やだ。それに、雀は彼氏がいたんだから、胸を見られるのもセックスも初めてじゃないだろう?」
抱き締められて背中を反らされ、顔が胸に届くと乳首を口に含まれて舐められた。何かが這い上がって来てゾクリとしたけど、ちゃんと伝えないといけないからと、なんとか話す。
「あっ、確かに、彼氏はいました。でも、二週間で浮気されて別れたので、やんっ、キスしたこともないし、触られたことも、セックスしたことも、ない、ですっ、あんっ」
そう伝えれば、寺坂さんは音をたてながら吸ったり舐めたりしていた乳首から口を離して思い切り顔をあげると、愕然とした顔で私を見つめた。
「……はぁっ?! マジか!」
「マジですよ……。だから、その……抱くのはいいんですけど、……は、初めてだから、や、優しくしてほしいなぁ……なんて……」
そんなことを言っているうちに恥ずかしくなり、尻すぼみになってしまう。俯いたら寺坂さんが吸っていた乳首が目に入り、赤く色づいて濡れていた。それが恥ずかしくて、顔が熱くなる。
「ああ……だからあの時、事務所であんな反応したのか……くくっ」
「うう……男の人の裸を見たのも、初めてなんですよ……。あと、もう一つ伝えることがあるんですけど……」
「なんだ?」
「う……理由はわからないんですけど、その……私……下の毛が、ないんです……」
そう伝えると、彼の目の煌めきがさらに強くなって目を眇めた。その目が餌を前にした猛獣のようで、思わず身体が震えてしまう。
「ふふ……そうかそうか……。経験済みだと思ってたから先に抱いてから風呂に入って、それからまた抱こうと思ってたんだが……予定変更だ。先に風呂で雀を洗い流し、ゆっくりじっくりたっぷりお前の身体をメロメロにとかし、見て触ってしゃぶりながら、時間をかけて抱いてやるから」
「ちょっ、あのっ、こんな時まで鬼畜ドSな発言をしなくてもっ!」
「何を言ってる、雀は初めてなんだろう? そこまでしないと挿れた時痛いぞ? まあ、それでも痛い時は痛いらしいがな」
「えっ?! あのっ、その……私、かえ……」
「帰さないよ、雀。言っただろう? お前にプレゼントをやると……だから、受けとれよ」
なんでこんな時までドSなことを言うんだろう……なんて思っているうちに顔が近づいて来て、キスをされる。入り込んで来た舌が口腔を舐め回し、舌を絡めてくる。それと同時に乳房を揉まれながら乳首を擦られ、子宮のあたりから痺れが這い上がって来た。身体が震えて思わず寺坂さんの腕を掴むと、キスと乳房を揉んでいた手が激しくなる。
「んーーっ、ふっ、ぅ……、んっ、ぁん……っ、はぅ」
チュッ、とリップ音を立ててキスをやめた寺坂さんは、私の顔を見ながら乳房を揉んでは乳首を撫で回し、もう片方の乳房も揉んでは乳首を撫で回す。それを何度も何度も繰り返し、私に声をあげさせる。
「風呂に行こうか……。ついでに着ていたものと本人を洗濯してやるよ」
もう一度キスをすると乳房から手を離して服とブラを拾い、また私の手を引いて寝室を出た。ソファーがあった部屋を通り抜けて玄関の近くに行くと、そこにあった扉を開けてから私を中へと押し込んだ。
そこは脱衣所で目の前には洗濯機とその左側には洗面所があり、さらにその左には開閉時に真ん中が折り畳める磨りガラスの扉が、脱衣所の右側には別の扉があった。この間取りは私が住んでる部屋と同じだったことから、右はトイレで左はお風呂だろう。
なんて考えていたら持っていた服を洗濯機へと放り込み、自分が着ていたものを全て脱いでその中へと押し込んだ。やっぱり寺坂さんの肉体は綺麗で、見惚れてしまう。でも、できるだけ下を見ないようにする。見惚れている間に屈んだ彼にズボンとショーツも脱がされ、靴下まで脱がされてしまった。その全てを洗濯機へと放り込んだ彼は、さっさと洗剤を入れてスイッチを入れると、蓋をしてしまった。どうやら乾燥機能付きの洗濯機らしい。
鼻歌を歌いながら屈んだ寺坂さんの顔を恐る恐る見れば彼は私を見上げていて、その目は獰猛な光を見せていた。
「……っ」
「し、師匠……?」
「……うん、いい眺めだな。それに、綺麗で柔らかそうだ……」
すっと伸びてきた手が私の足を持ち上げて彼の太股にのせられる。片足になってしまってぐらついた身体を支えるために、掴む場所がなかったので仕方なく彼の肩を両手で掴むと、クスリと笑われ、いい眺めだと言われてしまった。
掴んでいた足に掌を這わせ、太股を撫でると秘部を弄りはじめる。クチクチと鳴るその音が恥ずかしくて、彼の肩をきつく掴んだ。
「あっ、やっ、あっ」
「……濡れてきてるね。でも、これじゃまだ足りない。びしょびしょになるくらいに濡らさないと、俺のをココに挿れられない」
秘部を撫でるように触っていたのに、いきなり胎内に指が入り込んできて動かし始めた。あの節くれだった長くて綺麗な指が私の胎内に入っていると思うと、恥ずかしくなる。
「いたっ、やめっ、あっ、あぅ……っ、ひゃあっ!」
その初めての指先がなんだか痛い。でも少しずつ痛みがとれて来て、ぞくぞくしてくる。そこに、前屈みになったことで寺坂さんの顔の近くになってしまった乳房を掴まれ、揉まれながら乳首を吸われた。
「あっ、やっ、師匠、はぅ、ああ……っ」
「ん……、いい声で囀ずるね、雀は。もっと啼かせたいが、それはベッドの上で……な」
ニヤリと笑った寺坂さんは私の身体から手を離すと足を下ろし、自分も立つと先にお風呂へと行く。その背中から腰にかけての無駄のない筋肉は凄く綺麗で、お尻もスポーツをやってる人みたいにキュッと上がっていて小さめで……。
「雀、おいで」
その言葉で我に返り、促されて中へと入る。横から伸びて来た左腕が背中を支えながら左の乳房を掴み、右手で顎を持ち上げられてキスをされた。入り込んできた舌が上顎を擽るのと同時に右手が首を辿って右の乳房を撫で回す。
「ん……っ、ふ……、ぅ……、んーーっ!」
撫で回していた手に乳首を擦られ、また下へとおりて行く。そのまま秘部に到達した手が胎内へと入り込み、動き始めた。さっきは痛かったのに今はあまり痛みを感じないし、ぞくぞくした感じが全身に広がって来て、身体から力が抜けてしまう。
「んっ、ん……っ、ぁふ、あんっ、あっ、ああ……っ」
それがわかっているのかキスをやめた寺坂さんは、私の顔を見るとふっ、と笑って額にキスを落とした。
「いい子だ、雀……。可愛いよ。気持ちいいか?」
「ぁふ、気持ち、いい? ってなに? あっ、あっ」
「雀は今、俺に愛撫されて、ぞくぞくした感じがしないか?」
「うん……あっ、ん……っ」
「それが、感じること……気持ちいいってことだよ。感じて気持ちよくなると、今の雀みたいに自然と声が出る」
ああ……これが愛撫されて、気持ちいいということなのかと思った時には乳房を揉んでいる方の乳首を口に含まれて吸われ、彼の両手が激しく動いた。
「あああっ! やっ、ああんっ! ああっ、はっ、あんっ」
「ん……、雀のおっぱいは柔らかくて弾力があって……肌もすべすべだな……」
これ以上は危険だなと言った寺坂さんと一緒にシャワーを浴びて、彼に身体どころか秘部まで丁寧に洗われて……。キスをされては乳房を揉まれながら乳首を擦られた。
好きな人に触られて、愛撫は気持ちいいことだと教えられて、私の心と身体は気持ちいいと主張する……目に写る指輪の存在に蓋をして。
そして水滴を拭き取られてベッドへと連れていかれ、その上で彼の膝の上に横抱きに座るように言われてそうすると、彼は髪を止めていたクリップを外してキスをして来た。
「雀……キスしようか」
ここで? と思う暇もなく寺坂さんの右手が私の顎を持ち上げる。見上げた彼の顔は真剣で、目は先週事務所で見た時以上の煌めきを放っていて、思わず息を呑んだ。そしてあっという間に彼の顔が近づいて来て唇が重なると私の唇を擽るように舌が動き、それと同時に腰にあった左手が這い上がって来て、乳房を掴まれた。
「んっ……、ぁっ」
掴まれた拍子に口を開けてしまい、唇を擽るように舐めていた寺坂さんの舌が中へと入り込むと、上顎や頬の内側を舐めながら掴んでいた乳房をゆっくりと揉み始める。それだけで何かが背中を這い上がり、ゾクリと震える。その感覚が何かわからず、怖くて彼の服をギュッと掴むと乳房を揉まれた。
「ふうっ、んぅっ、ぁんっ、ぁっ」
唇が離れたと思ったら、エレベーターの扉が開いた。動いていた手は止まっていたけど、乳房を掴まれたまま促されて外へと出ると、左に曲がって歩き出した。扉を三つほど過ぎたところで立ち止まり、鍵を取り出した寺坂さんは鍵と扉を開けて私ごと中へと入ると、その全てを閉めて中へと促された。
彼に言われるがままにソファーに鞄を置くと、手を引かれて連れて行かれたのは寝室だった。クイーンサイズだろうか……その大きなベッドを見て固まっていると、後ろから抱き締められ、服の中に入って来た両手に乳房を掴まれて揉まれ、肩が跳ねる。
「あ……っ、ん……っ」
「雀……お前、本当に彼氏がいたのか? なんで反応がそんなに初心なんだ?」
「あっ、やっ、あのっ、私……っ、はぅっ、んっ」
柔らかい唇が……そしてその息づかいが私の首筋を這う。乳房を揉んでいた指先が止まり、下から掬い上げるように持ち上げられた。声が漏れないように片手で口を塞ぎ、片手で寺坂さんの腕を掴むと、持ち上げていた乳房を揺すり始めた。
「ん……っ、ふ……」
「ああ……平塚さんたちが言っていたみたいに、雀の胸は重いな……」
「んんん……っ、ぁっ、ん……っ」
低くて艶のある少し掠れた声で乳房を揺すっていた寺坂さんは、揺するのをやめると乳房全体を撫で始めた。しばらくそうしていた彼の手の動きが止まると私の向きを変え、着ていた服とブラを剥ぎ取った。胸を見られて恥ずかしくなり、胸を隠そうとしたら腕を掴まれ、じっくりと見られてしまう。
「……っ、恥ずかしいから、見ないで……」
「やだ。それに、雀は彼氏がいたんだから、胸を見られるのもセックスも初めてじゃないだろう?」
抱き締められて背中を反らされ、顔が胸に届くと乳首を口に含まれて舐められた。何かが這い上がって来てゾクリとしたけど、ちゃんと伝えないといけないからと、なんとか話す。
「あっ、確かに、彼氏はいました。でも、二週間で浮気されて別れたので、やんっ、キスしたこともないし、触られたことも、セックスしたことも、ない、ですっ、あんっ」
そう伝えれば、寺坂さんは音をたてながら吸ったり舐めたりしていた乳首から口を離して思い切り顔をあげると、愕然とした顔で私を見つめた。
「……はぁっ?! マジか!」
「マジですよ……。だから、その……抱くのはいいんですけど、……は、初めてだから、や、優しくしてほしいなぁ……なんて……」
そんなことを言っているうちに恥ずかしくなり、尻すぼみになってしまう。俯いたら寺坂さんが吸っていた乳首が目に入り、赤く色づいて濡れていた。それが恥ずかしくて、顔が熱くなる。
「ああ……だからあの時、事務所であんな反応したのか……くくっ」
「うう……男の人の裸を見たのも、初めてなんですよ……。あと、もう一つ伝えることがあるんですけど……」
「なんだ?」
「う……理由はわからないんですけど、その……私……下の毛が、ないんです……」
そう伝えると、彼の目の煌めきがさらに強くなって目を眇めた。その目が餌を前にした猛獣のようで、思わず身体が震えてしまう。
「ふふ……そうかそうか……。経験済みだと思ってたから先に抱いてから風呂に入って、それからまた抱こうと思ってたんだが……予定変更だ。先に風呂で雀を洗い流し、ゆっくりじっくりたっぷりお前の身体をメロメロにとかし、見て触ってしゃぶりながら、時間をかけて抱いてやるから」
「ちょっ、あのっ、こんな時まで鬼畜ドSな発言をしなくてもっ!」
「何を言ってる、雀は初めてなんだろう? そこまでしないと挿れた時痛いぞ? まあ、それでも痛い時は痛いらしいがな」
「えっ?! あのっ、その……私、かえ……」
「帰さないよ、雀。言っただろう? お前にプレゼントをやると……だから、受けとれよ」
なんでこんな時までドSなことを言うんだろう……なんて思っているうちに顔が近づいて来て、キスをされる。入り込んで来た舌が口腔を舐め回し、舌を絡めてくる。それと同時に乳房を揉まれながら乳首を擦られ、子宮のあたりから痺れが這い上がって来た。身体が震えて思わず寺坂さんの腕を掴むと、キスと乳房を揉んでいた手が激しくなる。
「んーーっ、ふっ、ぅ……、んっ、ぁん……っ、はぅ」
チュッ、とリップ音を立ててキスをやめた寺坂さんは、私の顔を見ながら乳房を揉んでは乳首を撫で回し、もう片方の乳房も揉んでは乳首を撫で回す。それを何度も何度も繰り返し、私に声をあげさせる。
「風呂に行こうか……。ついでに着ていたものと本人を洗濯してやるよ」
もう一度キスをすると乳房から手を離して服とブラを拾い、また私の手を引いて寝室を出た。ソファーがあった部屋を通り抜けて玄関の近くに行くと、そこにあった扉を開けてから私を中へと押し込んだ。
そこは脱衣所で目の前には洗濯機とその左側には洗面所があり、さらにその左には開閉時に真ん中が折り畳める磨りガラスの扉が、脱衣所の右側には別の扉があった。この間取りは私が住んでる部屋と同じだったことから、右はトイレで左はお風呂だろう。
なんて考えていたら持っていた服を洗濯機へと放り込み、自分が着ていたものを全て脱いでその中へと押し込んだ。やっぱり寺坂さんの肉体は綺麗で、見惚れてしまう。でも、できるだけ下を見ないようにする。見惚れている間に屈んだ彼にズボンとショーツも脱がされ、靴下まで脱がされてしまった。その全てを洗濯機へと放り込んだ彼は、さっさと洗剤を入れてスイッチを入れると、蓋をしてしまった。どうやら乾燥機能付きの洗濯機らしい。
鼻歌を歌いながら屈んだ寺坂さんの顔を恐る恐る見れば彼は私を見上げていて、その目は獰猛な光を見せていた。
「……っ」
「し、師匠……?」
「……うん、いい眺めだな。それに、綺麗で柔らかそうだ……」
すっと伸びてきた手が私の足を持ち上げて彼の太股にのせられる。片足になってしまってぐらついた身体を支えるために、掴む場所がなかったので仕方なく彼の肩を両手で掴むと、クスリと笑われ、いい眺めだと言われてしまった。
掴んでいた足に掌を這わせ、太股を撫でると秘部を弄りはじめる。クチクチと鳴るその音が恥ずかしくて、彼の肩をきつく掴んだ。
「あっ、やっ、あっ」
「……濡れてきてるね。でも、これじゃまだ足りない。びしょびしょになるくらいに濡らさないと、俺のをココに挿れられない」
秘部を撫でるように触っていたのに、いきなり胎内に指が入り込んできて動かし始めた。あの節くれだった長くて綺麗な指が私の胎内に入っていると思うと、恥ずかしくなる。
「いたっ、やめっ、あっ、あぅ……っ、ひゃあっ!」
その初めての指先がなんだか痛い。でも少しずつ痛みがとれて来て、ぞくぞくしてくる。そこに、前屈みになったことで寺坂さんの顔の近くになってしまった乳房を掴まれ、揉まれながら乳首を吸われた。
「あっ、やっ、師匠、はぅ、ああ……っ」
「ん……、いい声で囀ずるね、雀は。もっと啼かせたいが、それはベッドの上で……な」
ニヤリと笑った寺坂さんは私の身体から手を離すと足を下ろし、自分も立つと先にお風呂へと行く。その背中から腰にかけての無駄のない筋肉は凄く綺麗で、お尻もスポーツをやってる人みたいにキュッと上がっていて小さめで……。
「雀、おいで」
その言葉で我に返り、促されて中へと入る。横から伸びて来た左腕が背中を支えながら左の乳房を掴み、右手で顎を持ち上げられてキスをされた。入り込んできた舌が上顎を擽るのと同時に右手が首を辿って右の乳房を撫で回す。
「ん……っ、ふ……、ぅ……、んーーっ!」
撫で回していた手に乳首を擦られ、また下へとおりて行く。そのまま秘部に到達した手が胎内へと入り込み、動き始めた。さっきは痛かったのに今はあまり痛みを感じないし、ぞくぞくした感じが全身に広がって来て、身体から力が抜けてしまう。
「んっ、ん……っ、ぁふ、あんっ、あっ、ああ……っ」
それがわかっているのかキスをやめた寺坂さんは、私の顔を見るとふっ、と笑って額にキスを落とした。
「いい子だ、雀……。可愛いよ。気持ちいいか?」
「ぁふ、気持ち、いい? ってなに? あっ、あっ」
「雀は今、俺に愛撫されて、ぞくぞくした感じがしないか?」
「うん……あっ、ん……っ」
「それが、感じること……気持ちいいってことだよ。感じて気持ちよくなると、今の雀みたいに自然と声が出る」
ああ……これが愛撫されて、気持ちいいということなのかと思った時には乳房を揉んでいる方の乳首を口に含まれて吸われ、彼の両手が激しく動いた。
「あああっ! やっ、ああんっ! ああっ、はっ、あんっ」
「ん……、雀のおっぱいは柔らかくて弾力があって……肌もすべすべだな……」
これ以上は危険だなと言った寺坂さんと一緒にシャワーを浴びて、彼に身体どころか秘部まで丁寧に洗われて……。キスをされては乳房を揉まれながら乳首を擦られた。
好きな人に触られて、愛撫は気持ちいいことだと教えられて、私の心と身体は気持ちいいと主張する……目に写る指輪の存在に蓋をして。
そして水滴を拭き取られてベッドへと連れていかれ、その上で彼の膝の上に横抱きに座るように言われてそうすると、彼は髪を止めていたクリップを外してキスをして来た。
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