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本編
ドルフィンライダーの彼氏ができた
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乾杯をしたあと、そこで改めて藤田さんや藤堂さんにどんなお仕事をしてるのか聞いてみた。
「守秘義務があるから、広報に載ってる範囲でしか答えられないけど……」
そう言って教えてくれたのは、藤田さんは元々戦闘機のパイロットをしていて今は広報としてブルーインパルスに乗っていることと、藤堂さんはヘリコプターのパイロットをしていることだった。そして藤田さんは普段は松島基地にいてブルーインパルスであちこちの基地や都市に行って展示飛行というのをやっていて、藤堂さんは入間基地勤務なんだって。
松島基地ってどこにあるんだろう? それを聞いたら、宮城県にあると教えてくれた。……何も知らなくてすみません。
「展示飛行ってなんですか?」
「簡単に言うと空でスモークをたいて演技を披露すること、かな」
「おー、あれを展示飛行って言うんですね! すごく綺麗でカッコよかったです!」
「そう言ってくれて嬉しいよ。あれは毎日の訓練の賜物なんだ」
すごいです! と叫んだところで料理が運ばれて来たので、いただきます……の前に、SNSにあげるための写真を撮る。私の海鮮丼を見た藤田さんが「旨そう」って言いながら同じ物を頼んでいた。ついでにお新香を売ってくれないかとおばさんに聞いたら、「それくらいお安いご用だよ!」と言ってくれたので、カブとキュウリは三つずつ、他の種類を一つずつお願いした。カブとキュウリの糠漬けは大好物なのです、私。
「あと、さっき言ってたドルフィンライダーってなんですか?」
「ドルフィンライダーっていうのは俺たちブルーインパルスのパイロットのことを言うんだ。あの機体はT-4って言うんだけど、蒼と白に塗られた機体のことを『ドルフィン』って呼んでるんだ。それを操縦するパイロットだからドルフィンライダーってわけ」
「そうだったんですね。うう……イルカの調教師と勘違いしてすみません」
「いやいや。ある意味間違ってないからね。厳密に言うと調教というか機体を整備するのは整備班の役割だけど」
私は何も知らないから、ご飯を食べながらついでとばかりに本人に聞いてみたら、そう教えてくれた。……うん、話を聞けば聞くほど調教師はさすがに失礼だし恥ずかしすぎるし、笑われて当然だった。
他にも失礼かと思ったけど年齢を聞いたら三十五で、「もうじき三十六だよ」って言われて驚いた。五歳くらいしか違わないかと思っていたから。そしてドルフィンライダーはだいたい藤田さんくらいの年齢の人が多くて、一番若くても三十が限度だと言っていた。一番機の隊長さんは四十歳前後の人がなることが多くて、稀にドルフィンライダーになったことがある人が隊長として戻ってくることもあるんだとか。
「二十代の人はいないんですか?」
「いないよ。必要な資格や飛行技術、そしてある程度飛んだ時間や年数もあるから、さすがに学校を出てすぐの二十四、五の人がブルーインパルスのパイロットになるのは無理。あとついでに言っちゃうけど、女性は最近になって戦闘機パイロットへの道が開かれたばかりなんだ。だから輸送機などのパイロットはいるけど、今のところ戦闘機のパイロットはいない。訓練は始まってるって聞いたから、いずれは出てくるだろうけどね」
「そうなんですね。海外ならいるんですか?」
「いるよ。たとえば、アメリカにサンダーバーズっていうブルーインパルスみたいなアクロ飛行を行うチームがあるんだけど、以前そのサンダーバーズに女性パイロットがいたよ」
「へぇ……」
そんな話をしつつも私と一回り以上違うと言ったら正確な年齢を聞かれたので、「今は二十二で、来月二十三になります」って答えるとなぜか藤田さんの目が怪しく光った気がした。……なんでだろう。
逆に藤田さんから聞かれたのは、仕事や彼氏がいるかとか自宅なんかだった。自宅はここから歩いて十五分のところで一人暮らし、もうじきマンションの契約更新が来る。だけどさすがに今の給料だと生活がギリギリだし、『お金が勿体無いから戻って来なさい』と両親に言われているので、申し訳なく思いつつも更新せずに戻るつもりでいた。
仕事はビーズやスワロフスキー、天然石などを使ったアクセサリーやバッグチャームなどの小物を作っている。それらを雑貨屋をやっている実家や取引をしているお店に納品したり、ネット通販のサイトを運営する傍らで実家の手伝いをしたりスーパーのレジ打ちのバイトをしている。
最初は会社にちゃんと就職してたんだけどその会社が地方に移転することになり、私もそっちに行こうと思ってたんだけど家族に反対され、泣く泣く諦めた。高卒で就職した会社だし五年近く働いたところだったからかなり残念だ。まあ、そのあたりの詳しい話を藤田さんにするつもりはないから、かなりはしょって説明した。
そして彼氏はいないと言うと嬉しそうに笑った。
「……私に彼氏がいなのっておかしいですか?」
「そんなことはないよ。ただ、可愛いのに意外だなー、って思っただけ」
「かわ……っ?! そんなこと、みさちゃん以外には言われたこともないですよ?!」
海鮮丼も食べ終わり、ウーロン茶のおかわりを頼む。お腹が空いていたから頼んだけど、さすがに食べ過ぎたかも知れない。というか、男の人に可愛いって言われたことすら初めてなんだけど?! そんなことを考えていたら頬が熱くなって来た。
「うわ、ひばりちゃん、真っ赤!」
「え……」
「可愛いって言われて照れた?」
「……っ」
私の隣に座っていたおかげというかせいというか、耳元で囁かれてドキドキしてしまう。うう……無駄に声がいいし色気もあるから、すごく心臓に悪いよ、藤田さんの声って。
そんな藤田さんは男らしい精悍な顔つきで、鼻筋が通っていて目は切れ長。目尻がちょっとだけ上がってるせいかきつい感じに見えるけど、笑顔はとても素敵だった。そして下唇の左下にはほくろがある。
「唇の下にほくろって、なんかエロいよね」って言ってたのは誰だったっけ? そんなことを思い出して、慌てて視線を下げると、周りのお客さんよりも太く見える首が見えた。顔もだけど、首も日焼けしているようで、綺麗な小麦色をしていた。
「首が太い……」
「ああ、飛行機ってG――重力がかかるし、首を守るためにどうしても太くなるんだ」
「あ……すみません。聞こえちゃいました?」
「うん。俺、結構耳がいいほうだから」
「うう……失礼なことばかり言ってすみません……」
「いや。気にしてないから大丈夫だよ」
本当に小さな声で言ったつもりだったんだけど、藤田さんには聞こえてしまったようだ。本当に今日は失礼なことばかり言ったりしたりしてる。
「失礼ついでに、身長を聞いてもいいですか? かなり高いですよね?」
「俺? 百七十八。ひばりちゃんは?」
「藤田さんからしたら小さいですよ? 百五十七しかないので」
「そう? おれは可愛くていいと思うけど? 写真を撮った時、俺の腕にすっぽり収まってたし」
「うう……またそんなこと言って……」
どうしてこう、この人は赤面ものの言葉を平気で言えるんだろう……。
「言っただろ? ひばりちゃんを彼女にしたい、って」
「え……冗談だと思ってたんですけど!」
「まさか。俺はそんな冗談は言わないし、本気だよ」
私は冗談だと思っていただけに、藤田さんが本気でそんなことを言うなんて思ってなかった。それに本気と言われて、つい顔が赤くなって行くのがわかる。くそう……これだからイケメンは。
「私、面白みのない人間ですよ?」
「そう? でもそれはたくさん話したり、付き合ってみないとわからないことだろ? だからさ、俺と付き合ってみない?」
「え……?」
「そのために連絡先を交換したんじゃないか」
「あ……」
異性と付き合ったことがないから、私にはどうしていいかわからない。しかもこんなイケメンな人が私に構う理由もわからない。確かに「気に入った!」とは言われたけど……。
「どうかな」
「えと、その……」
「うん」
「私は異性と付き合ったことがないので、どうしていいかわからないこともあると思うんです。そんな私ですけど、本当にいいんですか?」
「いいよ。と言うか、自分で口説いててアレだけど、俺でいいの?」
「今更ですよね、それ」
一瞬二人で顔を見合わせて、同時にぷっ、と吹き出す。
「なかなか会えないぶん、電話とかメールをたくさんするよ。それでいいかな」
「はい」
「これからよろしくね、可愛いひばりちゃん」
そしてとても小さな声で囁かれた言われ慣れない言葉に、私は「はい」と返事をしつつも頬が熱くなるのを感じたのだった。
「守秘義務があるから、広報に載ってる範囲でしか答えられないけど……」
そう言って教えてくれたのは、藤田さんは元々戦闘機のパイロットをしていて今は広報としてブルーインパルスに乗っていることと、藤堂さんはヘリコプターのパイロットをしていることだった。そして藤田さんは普段は松島基地にいてブルーインパルスであちこちの基地や都市に行って展示飛行というのをやっていて、藤堂さんは入間基地勤務なんだって。
松島基地ってどこにあるんだろう? それを聞いたら、宮城県にあると教えてくれた。……何も知らなくてすみません。
「展示飛行ってなんですか?」
「簡単に言うと空でスモークをたいて演技を披露すること、かな」
「おー、あれを展示飛行って言うんですね! すごく綺麗でカッコよかったです!」
「そう言ってくれて嬉しいよ。あれは毎日の訓練の賜物なんだ」
すごいです! と叫んだところで料理が運ばれて来たので、いただきます……の前に、SNSにあげるための写真を撮る。私の海鮮丼を見た藤田さんが「旨そう」って言いながら同じ物を頼んでいた。ついでにお新香を売ってくれないかとおばさんに聞いたら、「それくらいお安いご用だよ!」と言ってくれたので、カブとキュウリは三つずつ、他の種類を一つずつお願いした。カブとキュウリの糠漬けは大好物なのです、私。
「あと、さっき言ってたドルフィンライダーってなんですか?」
「ドルフィンライダーっていうのは俺たちブルーインパルスのパイロットのことを言うんだ。あの機体はT-4って言うんだけど、蒼と白に塗られた機体のことを『ドルフィン』って呼んでるんだ。それを操縦するパイロットだからドルフィンライダーってわけ」
「そうだったんですね。うう……イルカの調教師と勘違いしてすみません」
「いやいや。ある意味間違ってないからね。厳密に言うと調教というか機体を整備するのは整備班の役割だけど」
私は何も知らないから、ご飯を食べながらついでとばかりに本人に聞いてみたら、そう教えてくれた。……うん、話を聞けば聞くほど調教師はさすがに失礼だし恥ずかしすぎるし、笑われて当然だった。
他にも失礼かと思ったけど年齢を聞いたら三十五で、「もうじき三十六だよ」って言われて驚いた。五歳くらいしか違わないかと思っていたから。そしてドルフィンライダーはだいたい藤田さんくらいの年齢の人が多くて、一番若くても三十が限度だと言っていた。一番機の隊長さんは四十歳前後の人がなることが多くて、稀にドルフィンライダーになったことがある人が隊長として戻ってくることもあるんだとか。
「二十代の人はいないんですか?」
「いないよ。必要な資格や飛行技術、そしてある程度飛んだ時間や年数もあるから、さすがに学校を出てすぐの二十四、五の人がブルーインパルスのパイロットになるのは無理。あとついでに言っちゃうけど、女性は最近になって戦闘機パイロットへの道が開かれたばかりなんだ。だから輸送機などのパイロットはいるけど、今のところ戦闘機のパイロットはいない。訓練は始まってるって聞いたから、いずれは出てくるだろうけどね」
「そうなんですね。海外ならいるんですか?」
「いるよ。たとえば、アメリカにサンダーバーズっていうブルーインパルスみたいなアクロ飛行を行うチームがあるんだけど、以前そのサンダーバーズに女性パイロットがいたよ」
「へぇ……」
そんな話をしつつも私と一回り以上違うと言ったら正確な年齢を聞かれたので、「今は二十二で、来月二十三になります」って答えるとなぜか藤田さんの目が怪しく光った気がした。……なんでだろう。
逆に藤田さんから聞かれたのは、仕事や彼氏がいるかとか自宅なんかだった。自宅はここから歩いて十五分のところで一人暮らし、もうじきマンションの契約更新が来る。だけどさすがに今の給料だと生活がギリギリだし、『お金が勿体無いから戻って来なさい』と両親に言われているので、申し訳なく思いつつも更新せずに戻るつもりでいた。
仕事はビーズやスワロフスキー、天然石などを使ったアクセサリーやバッグチャームなどの小物を作っている。それらを雑貨屋をやっている実家や取引をしているお店に納品したり、ネット通販のサイトを運営する傍らで実家の手伝いをしたりスーパーのレジ打ちのバイトをしている。
最初は会社にちゃんと就職してたんだけどその会社が地方に移転することになり、私もそっちに行こうと思ってたんだけど家族に反対され、泣く泣く諦めた。高卒で就職した会社だし五年近く働いたところだったからかなり残念だ。まあ、そのあたりの詳しい話を藤田さんにするつもりはないから、かなりはしょって説明した。
そして彼氏はいないと言うと嬉しそうに笑った。
「……私に彼氏がいなのっておかしいですか?」
「そんなことはないよ。ただ、可愛いのに意外だなー、って思っただけ」
「かわ……っ?! そんなこと、みさちゃん以外には言われたこともないですよ?!」
海鮮丼も食べ終わり、ウーロン茶のおかわりを頼む。お腹が空いていたから頼んだけど、さすがに食べ過ぎたかも知れない。というか、男の人に可愛いって言われたことすら初めてなんだけど?! そんなことを考えていたら頬が熱くなって来た。
「うわ、ひばりちゃん、真っ赤!」
「え……」
「可愛いって言われて照れた?」
「……っ」
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そんな藤田さんは男らしい精悍な顔つきで、鼻筋が通っていて目は切れ長。目尻がちょっとだけ上がってるせいかきつい感じに見えるけど、笑顔はとても素敵だった。そして下唇の左下にはほくろがある。
「唇の下にほくろって、なんかエロいよね」って言ってたのは誰だったっけ? そんなことを思い出して、慌てて視線を下げると、周りのお客さんよりも太く見える首が見えた。顔もだけど、首も日焼けしているようで、綺麗な小麦色をしていた。
「首が太い……」
「ああ、飛行機ってG――重力がかかるし、首を守るためにどうしても太くなるんだ」
「あ……すみません。聞こえちゃいました?」
「うん。俺、結構耳がいいほうだから」
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「いや。気にしてないから大丈夫だよ」
本当に小さな声で言ったつもりだったんだけど、藤田さんには聞こえてしまったようだ。本当に今日は失礼なことばかり言ったりしたりしてる。
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「俺? 百七十八。ひばりちゃんは?」
「藤田さんからしたら小さいですよ? 百五十七しかないので」
「そう? おれは可愛くていいと思うけど? 写真を撮った時、俺の腕にすっぽり収まってたし」
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どうしてこう、この人は赤面ものの言葉を平気で言えるんだろう……。
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「まさか。俺はそんな冗談は言わないし、本気だよ」
私は冗談だと思っていただけに、藤田さんが本気でそんなことを言うなんて思ってなかった。それに本気と言われて、つい顔が赤くなって行くのがわかる。くそう……これだからイケメンは。
「私、面白みのない人間ですよ?」
「そう? でもそれはたくさん話したり、付き合ってみないとわからないことだろ? だからさ、俺と付き合ってみない?」
「え……?」
「そのために連絡先を交換したんじゃないか」
「あ……」
異性と付き合ったことがないから、私にはどうしていいかわからない。しかもこんなイケメンな人が私に構う理由もわからない。確かに「気に入った!」とは言われたけど……。
「どうかな」
「えと、その……」
「うん」
「私は異性と付き合ったことがないので、どうしていいかわからないこともあると思うんです。そんな私ですけど、本当にいいんですか?」
「いいよ。と言うか、自分で口説いててアレだけど、俺でいいの?」
「今更ですよね、それ」
一瞬二人で顔を見合わせて、同時にぷっ、と吹き出す。
「なかなか会えないぶん、電話とかメールをたくさんするよ。それでいいかな」
「はい」
「これからよろしくね、可愛いひばりちゃん」
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