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北の国・スティーリア篇
パイをちゅくるでしゅ
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翌朝、起きたらバトラーさんのもふもふな腕の中だった。
おやあ? 寝た記憶がないんだけど。
途中で眠くなった記憶はあるから、きっとそのまま寝落ちたんだろうなあ。バトラーさんと一緒にベッドで寝てるということは、ここまで運んでくれたんだろう。
悪いことをしてしまった。
カーテンの隙間から見える窓の外は、まだ暗い。よし、二度寝しよう。ぐー。
ぬくぬくほっこりで二度寝したあと、バトラーさんと一緒に起きる。着替えたあとは、テトさんお手製のご飯でござる。
まあ、いつもの通り、パンとスープ、温野菜とメインだけどね。ちなみに、今日のメインは魚だった。
美味しゅうござった。
で、これからキャシーさんとセバスさんが町に行くはずなんだけれど、二人ともなぜかまったりしている。出かける様子もなく、キャシーさんは機織り機制作の続きをすると言って、作業部屋に行ってしまった。
それに続いて、テトさんも増築の残りをしてくると言って、ダイニングを出て行ってしまう。
おやあ? 予定が変更になるほど、外は荒れてるの?
よっぽど私が不思議そうな顔をしていたんだろう。セバスさんが苦笑しながら教えてくれた。
「実は、ステラが寝ている間に行ってきたのです」
「しょうなんれしゅか?」
「ええ。天候が荒れているわけではありませんよ」
あ~、私が二度寝している間に、とっくに様子を見に行っていたのか。
セバスさんの話によると、奴隷商人の残党が数人まだ捕まっていないんだそうだ。あと、バトラーさんたちに聞いていたよりも、住人たちの態度がかなりピリピリしていたらしい。
「恐らくですが、旅人に渡すほどの食料が確保されていないのでしょう」
「ああ、そうかもしれぬ。肉を大量に出したが、一冬越せるような量ではないしな」
「ええ。町住みの冒険者がいるとはいえ、彼らも頻繁に雪の中に出て魔物を狩れるわけではないですし。あとは商人の往来が、思っていたよりも少ないとも言っておりましたから、それもあるのでしょう」
なるほど、そういうことか。隊商を組んで各地を回る商人といえど、売買する商品がなければ移動しないものね。
特に雪があるとなると移動スピードも落ちるし、昨日みたいに盗賊や魔物に襲われたりすることもあるだろうし。しかも、この国の現状は食糧難。
そりゃあ住人からしたら、言葉は悪いが余所者に乏しい食料を分けたくないんだろう。
「そういう事情がありますから、テトの作業が終わり次第、ここから出発します」
「あい」
セバスさんの言葉に、しっかりお返事しておくよ~。
ただ、テトさんの作業がどれくらいで終わるのかわからない。とはいえ、時間を持て余すのは確実。
そんなわけで、昨日作ったパイ生地を使ってパイを作ることに。もちろん、昨日と同じでハウスのキッチン内にあるもの限定だ。
リンゴに桃っぽいもの、ベリー系の果物があるから、アップルパイとタルトがいいかな? あとはお肉とニンジンと玉ねぎ、スパイスがあるからミートパイもありだ!
魚のパイ包みやシチューのポットパイもよさそうだと思い浮かんだものを提案すると、「美味しそうですね」とセバスさんが微笑む。セレスさんも興味津々なようで、一緒にやると言った。
「なら、我は少し森の様子を見てこよう」
「おや、何かありましたか?」
「昨日のベアといいウルフといい、様子が気になる。いくら食糧難だとしても、この森まで来れまい」
バトラーさんいわく、森の近くにあった村が被害にあっているならともかく、そちらは特に問題があるようには見受けられず、なぜか町の近くで襲われている。話を聞いた限りではそちらにも森はあるが、ベアが棲みつくほど深い森ではないそうだ。
その点、ハウスの近くにある森はかなり深いらしい。それこそ、ベアが棲みつけるほどに。
だけど、町の人がこの森まで来るにはほぼ半日がかりで、採取するにしても一泊は確実とのこと。それを考えると、もしかしたら森自体に食料がないか、根こそぎ採られたかのどちらかしかないから、それを確かめに行くんだって。
ついでに倒木を探してくるというので、セバスさんとセレスさんと一緒に玄関まで見送る。
「いってらっちゃい。きをちゅけてくらしゃい」
「ああ」
厳しい顔つきをふ……と頬を緩め、私の頭を撫でてから森の中へと入っているバトラーさん。くそう……イケメンやー!
そんなバトラーさんの背中を見送ったあと、森の木々に目を向ける。
今日は昨日と打って変わって日差しが差し込んでいる。そのおかげか樹氷となった木々が輝き、ゆるく吹いた風に煽られ、キラキラと輝く小さな氷の粒が舞う。
「ダイヤモンドダストら……」
「ステラの世界では、この現象をそういうのですか?」
「あい」
「確かに、ダイヤモンドのように光り輝いて綺麗よね」
「ええ」
太陽の光をまとった氷の粒が、風と共に運ばれていく。そのあまりにも美しい姿にしばらく見惚れたあと、セバスさんに促されたので中に入った。
キッチンに戻ったあと、セレスさんに先にパイ生地の作り方を教える。最低でも三十分は休ませないといけないからね、パイ生地って。場合によっては一晩、なんてものもあるし。
そんな説明をしつつパイ生地を作ったあと冷蔵庫もどきに入れたあと、フィリングを作る。といっても煮るのはリンゴだけで、桃とベリー系は生で使うのだ。
とりあえずカスタードクリームを作るのと同時進行でリンゴのフィリングを作り、カスタードは冷やしておく。その後パイ生地を出して伸ばし、型に敷く。
型自体が足りないので、代用としてマドレーヌの型を使ってミニパイにし、生地を焼いたりして準備した。パイもベリー系はカスタードだけとカスタードとホイップした生クリームの二種類を、桃はカスタードだけ。
そしてアップルパイに関してはリンゴだけと、リンゴとカスタードにしてみた。他にも四角や三角にしたものにしたりしてみたり。
変わり種としてリンゴを丸ごと使い、芯をくり抜いたリンゴの中心にカスタードを入れ、それを丸ごとパイ生地で包む。余った生地で葉っぱを作り、上に貼り付けてアップルパイにしてみたりと、ちょっと遊んでみた。
お菓子としてのパイを焼いている間に、ミートパイの作成。
ボアとウルフの肉を叩きまくって挽肉にし、玉ねぎとニンジン、トマトとスパイスを使ってミートソースを作り、冷ましてからパイ生地で包んで焼く。
全ての作業が終わった段階で、約三時間。ミートパイをオーブンから出したところでテトさんが戻り、続いてキャシーさんとバトラーさんが戻ったところでパイ作りは
終了となった。
あ~、ポットパイと魚包みまではいかなかった! 残念!
ちょうどお昼に近いからと早めのお昼ご飯。ミートパイが焼き上がるまでの時間を使って三人で準備だけはしていたからね。慌てて仕上げ、ご飯となったわけだが。
ご飯を食べながら大人たちが話し合った結果、近くにある町ではなく、西側の国境に近いキャドラングルという町に行くことに。その町は隣国に向かう国境に近いだけあって、物資が豊富なんだそうだ。
ただし、いくら隣国が近いとはいえこの国――スティーリアが食糧難なので、大人たちが知っている量の物資(主に食料)があるとは限らないという。なので、様子を見てダメそうなら一泊だけし、国境を越えることにした。
どんな町なのかな? 初めて行く異世界の町に、ワクドキがとまらない。
とはいえ、ご飯後なので幼児はおねむでござる。ぐー。
おやあ? 寝た記憶がないんだけど。
途中で眠くなった記憶はあるから、きっとそのまま寝落ちたんだろうなあ。バトラーさんと一緒にベッドで寝てるということは、ここまで運んでくれたんだろう。
悪いことをしてしまった。
カーテンの隙間から見える窓の外は、まだ暗い。よし、二度寝しよう。ぐー。
ぬくぬくほっこりで二度寝したあと、バトラーさんと一緒に起きる。着替えたあとは、テトさんお手製のご飯でござる。
まあ、いつもの通り、パンとスープ、温野菜とメインだけどね。ちなみに、今日のメインは魚だった。
美味しゅうござった。
で、これからキャシーさんとセバスさんが町に行くはずなんだけれど、二人ともなぜかまったりしている。出かける様子もなく、キャシーさんは機織り機制作の続きをすると言って、作業部屋に行ってしまった。
それに続いて、テトさんも増築の残りをしてくると言って、ダイニングを出て行ってしまう。
おやあ? 予定が変更になるほど、外は荒れてるの?
よっぽど私が不思議そうな顔をしていたんだろう。セバスさんが苦笑しながら教えてくれた。
「実は、ステラが寝ている間に行ってきたのです」
「しょうなんれしゅか?」
「ええ。天候が荒れているわけではありませんよ」
あ~、私が二度寝している間に、とっくに様子を見に行っていたのか。
セバスさんの話によると、奴隷商人の残党が数人まだ捕まっていないんだそうだ。あと、バトラーさんたちに聞いていたよりも、住人たちの態度がかなりピリピリしていたらしい。
「恐らくですが、旅人に渡すほどの食料が確保されていないのでしょう」
「ああ、そうかもしれぬ。肉を大量に出したが、一冬越せるような量ではないしな」
「ええ。町住みの冒険者がいるとはいえ、彼らも頻繁に雪の中に出て魔物を狩れるわけではないですし。あとは商人の往来が、思っていたよりも少ないとも言っておりましたから、それもあるのでしょう」
なるほど、そういうことか。隊商を組んで各地を回る商人といえど、売買する商品がなければ移動しないものね。
特に雪があるとなると移動スピードも落ちるし、昨日みたいに盗賊や魔物に襲われたりすることもあるだろうし。しかも、この国の現状は食糧難。
そりゃあ住人からしたら、言葉は悪いが余所者に乏しい食料を分けたくないんだろう。
「そういう事情がありますから、テトの作業が終わり次第、ここから出発します」
「あい」
セバスさんの言葉に、しっかりお返事しておくよ~。
ただ、テトさんの作業がどれくらいで終わるのかわからない。とはいえ、時間を持て余すのは確実。
そんなわけで、昨日作ったパイ生地を使ってパイを作ることに。もちろん、昨日と同じでハウスのキッチン内にあるもの限定だ。
リンゴに桃っぽいもの、ベリー系の果物があるから、アップルパイとタルトがいいかな? あとはお肉とニンジンと玉ねぎ、スパイスがあるからミートパイもありだ!
魚のパイ包みやシチューのポットパイもよさそうだと思い浮かんだものを提案すると、「美味しそうですね」とセバスさんが微笑む。セレスさんも興味津々なようで、一緒にやると言った。
「なら、我は少し森の様子を見てこよう」
「おや、何かありましたか?」
「昨日のベアといいウルフといい、様子が気になる。いくら食糧難だとしても、この森まで来れまい」
バトラーさんいわく、森の近くにあった村が被害にあっているならともかく、そちらは特に問題があるようには見受けられず、なぜか町の近くで襲われている。話を聞いた限りではそちらにも森はあるが、ベアが棲みつくほど深い森ではないそうだ。
その点、ハウスの近くにある森はかなり深いらしい。それこそ、ベアが棲みつけるほどに。
だけど、町の人がこの森まで来るにはほぼ半日がかりで、採取するにしても一泊は確実とのこと。それを考えると、もしかしたら森自体に食料がないか、根こそぎ採られたかのどちらかしかないから、それを確かめに行くんだって。
ついでに倒木を探してくるというので、セバスさんとセレスさんと一緒に玄関まで見送る。
「いってらっちゃい。きをちゅけてくらしゃい」
「ああ」
厳しい顔つきをふ……と頬を緩め、私の頭を撫でてから森の中へと入っているバトラーさん。くそう……イケメンやー!
そんなバトラーさんの背中を見送ったあと、森の木々に目を向ける。
今日は昨日と打って変わって日差しが差し込んでいる。そのおかげか樹氷となった木々が輝き、ゆるく吹いた風に煽られ、キラキラと輝く小さな氷の粒が舞う。
「ダイヤモンドダストら……」
「ステラの世界では、この現象をそういうのですか?」
「あい」
「確かに、ダイヤモンドのように光り輝いて綺麗よね」
「ええ」
太陽の光をまとった氷の粒が、風と共に運ばれていく。そのあまりにも美しい姿にしばらく見惚れたあと、セバスさんに促されたので中に入った。
キッチンに戻ったあと、セレスさんに先にパイ生地の作り方を教える。最低でも三十分は休ませないといけないからね、パイ生地って。場合によっては一晩、なんてものもあるし。
そんな説明をしつつパイ生地を作ったあと冷蔵庫もどきに入れたあと、フィリングを作る。といっても煮るのはリンゴだけで、桃とベリー系は生で使うのだ。
とりあえずカスタードクリームを作るのと同時進行でリンゴのフィリングを作り、カスタードは冷やしておく。その後パイ生地を出して伸ばし、型に敷く。
型自体が足りないので、代用としてマドレーヌの型を使ってミニパイにし、生地を焼いたりして準備した。パイもベリー系はカスタードだけとカスタードとホイップした生クリームの二種類を、桃はカスタードだけ。
そしてアップルパイに関してはリンゴだけと、リンゴとカスタードにしてみた。他にも四角や三角にしたものにしたりしてみたり。
変わり種としてリンゴを丸ごと使い、芯をくり抜いたリンゴの中心にカスタードを入れ、それを丸ごとパイ生地で包む。余った生地で葉っぱを作り、上に貼り付けてアップルパイにしてみたりと、ちょっと遊んでみた。
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・「転移先は薬師が少ない世界でした」1~6巻、文庫版1~2巻発売中。こちらは本編完結。
・「転移先は薬師が少ない世界でした」コミカライズ 1巻発売中。毎月第三木曜日更新
・「自重をやめた転生者は、異世界を楽しむ」一巻発売中!
を連載中です。よろしくお願いします!
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