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死の森篇
のんびりまったりでしゅ
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「ほう? ワイバーンですか。これなら彼らも満足するでしょうね」
「そうだな。狩れるくせに、自分で狩ろうとしないしな」
「そうよね。なんであんなに面倒くさがりなのかしら」
「「お前が言うな!」」
大人三人が、〝奴ら〟のことを話している。そしてキャシーさんが突っ込まれた。そうか……キャシーさんは面倒くさがりなのか……。
あの繊細なレースのテーブルクロスを見る限り、そんなふうに見えないんだけどなあ? まあ、長年一緒にいる人がそう言っているんだから、確かなんだろう。
ワイバーン一体分のお肉は、冷蔵庫に入れられた。結局テトさんは、時間停止を切ったみたいなんだよね。その分、中を拡張していたっけ。
それとは別に、もう一個冷蔵庫を作ってキンキンに冷やしたあと、時間停止機能を付与したらしい。その状態で食材が冷えるのか、実験したいんだと。
目をキラキラさせていたから、冷蔵庫のようなものはないんだろう。基本的に、冒険者と商人は時間が経過しないマジックバッグを持っているし、宿屋や食堂などは、その日と翌朝に使う分の足りない食材を仕入れているらしいしね。
飲み物に関してはワインとエール、果実水が主流で、冷やすことをしないみたい。まあ、料理を提供している場所には必ずといっていいほど地下に氷室があり、小麦粉や砂糖、塩などの腐りづらいものや野菜の一部は、そこに入れて保管しているそうだ。
なので、冷蔵庫の需要がないともいう。
もちろんそれは商業ギルドにも言えることで、ギルドの食材倉庫には建物自体に時間が経過しないようになっているんだとか。……どこから突っ込んでいいのかわかんねー!
まあ、私には関係ないからいいや。錬金術が使えるようになったら、自分で冷蔵庫を作るんだ♪
できれば、一人で薬草採取や魔物を狩れるといいなあ。……バトラーさんが許してくれるとは思えないけど。
それでも、魔物の肉が欲しい時は、誰かに連れていってもらおう。
そんな未来のことにワクワクしつつ、夜はテトさんが作ってくれた、ワイバーンのステーキ。牛でいうヒレ肉の部分にあたるらしく、とても柔らかかった。
しかもめっちゃジューシーで味が濃く、塩コショウとハーブの味付けだけで食べられるし、幼児の歯でも噛み千切れるほど柔らかいのだ!
「ドラゴンだともっと美味いのだがな」
「そうですね。まあ、もっと東に行かないと、このあたりにはいませんしねぇ」
「ど、ドラゴンもたべるでしゅか⁉」
「そうよぉ。とーっても美味しいの♡」
「ま、まじでしゅかー!」
このワイバーンよりも美味しいなんて、想像がつかない! 黒毛和牛や神戸牛みたいな、ブランド牛みたいな感じなんだろうか……!
ワイバーンですらあれよりも美味しいと感じているんだから、きっとそれ以上なんだろう。よ、幼児のうちにこんな美味しいものを食べてばかりだと、間違いなく舌が肥える! 町や村で生活を始めた場合、普通のお肉に耐えられるんだろうか……?
下手すると、一般的に出回っているCランクのホーンラビットですら食べられなくなるかもと、恐ろしくなる。
「ワイバーン一体あれば、この人数なら一ヶ月近くは大丈夫ですかね?」
「恐らくは。まあ、どうせこれからも襲われるだろうし、当面は大丈夫ではないか?」
「……」
し、神獣の舌ってグルメなんだね……!
それでも、バトラーさんはまずいとは言わないんだよね。最初に出会った場所で討伐したホーンラビットでさえ、美味しいと言っていたし。
きっと肉の種類によって味わい方というか調理方法というか、そういうのが違うんだろう。その肉の味を楽しんでいる雰囲気だったし。
とりあえず、ワイバーンの肉はとっても美味しかったです。
ご飯が終わったあとは、それぞれで過ごす。私はテトさんと一緒にコンソメやお菓子、明日の準備をしたり。
バトラーさんはキャシーさんに不思議植物を渡したあと、暖炉の前でまったりしながら、武器のお手入れをしたり。
キャシーさんはブルーライオンの鬣を糸にして糸巻きに巻き付けたり、ブルーライオンやヴォーパルラビットの皮の部分をなめし、毛の部分を整えたりしている。
室内にはテトさんが錬金で作ったランプというかライトがあるから、かなり明るいのだ。色は暖色系のもので、柔らかいオレンジ色。
日が落ちる直前から寒くなってきたから、暖炉にもしっかり火が熾されている。外では魔物の咆哮が聞こえているけれど、家の中はのんびりまったり。
大人三人がしっかりと魔物除けの結界を張っているそうなので、安心安全だ。
なんだろうね……この規格外な安心感。絶望なんて言葉なんか、吹き飛んでしまうような状況だ。
幼児だからこそ、彼らの絶対的な強さがわかる。人からしたら異常ともとれる強さじゃなかろうか。
まあ、秘匿されているとはいえ、神獣だもんなあ……。まさに人外的な強さだわ。
そんなことを考えているうちに眠くなってきてあくびが出る。それを見越してバトラーさんが私を抱き上げる。
「ステラはおねむのようだ」
「アタシたちはともかく、ステラちゃんは幼児だものね。ゆっくりおやすみなさい」
「そうだね。しっかり寝るんだよ」
「あい……。おやしゅみなしゃい……」
遠くでキャシーさんとテトさんの声が聞こえる。なんとか返事をしたあと、バトラーさんにしがみつき……。
もふもふを感じてそっちにしがみつくと、そのまま寝落ちた。
はい、おはよーございます! バトラーさんのもふもふに包まれて、わたくしめはご機嫌でござる!
布団もふかふかであったかかったし、これはもう手放せないね! きちんとした布団を作ってくれたキャシーさんに感謝だ。あとでお礼を言わねば。
起きたらすぐにバトラーさんと一緒に洗面と歯磨きをして、食堂兼ダイニングに突撃。そこではテトさんが楽しそうにご飯を作っていた。
「テトしゃん、おあよーごじゃいましゅ!」
「おはよう、ステラ。もうじきできるから、座って待っていて」
「あい!」
バトラーさんが子ども用の椅子に座らせてくれたあと、テトさんを手伝って食器を出したりしている。
「あれ? キャシーしゃんは?」
「スティーブはまだ寝てる。遅くまで作業をしていましたよ」
「おおう……」
私が早々に寝たあとも、テトさんは仕込みをしてたし、キャシーさんは鬣を糸状にしては糸巻きに巻き付けていたらしい。それが終わったあと、なめしていた毛皮を裁断して、私のコートを作っていたんだって。
そんな話を聞いたら、お寝坊さんだな、なんて突っ込みできん。
そうこうするうちにご飯も出来上がり、それと同時にキャシーさんが来た。
「遅くなってごめんなさい」
「大丈夫。スティーブも座って。すぐにご飯ですよ」
「はぁい」
くわ~っ! とあくびをしたキャシーさんは、いつもの突っ込みをせずに席に着く。とはいえ滅多なことでは下半身が人型になることはないから、椅子のない場所で蜘蛛の足を畳み、そこに鎮座する。
便利というかなんというか……。一度見てみたいけれど、いつか見せてくれるだろうと聞くことを我慢した。
今朝の料理は赤い。見た目的にはロシア料理に近いかも。
サラダはオリヴィエサラダで、角切りにした肉とハム、卵とカロート、パタタとピクルスなどと香草をマヨネーズで和えたロシア風ポテトサラダ。そしてスープはボルシチにそっくり!
トマトも入っているけれど、他にも赤い野菜を使っているんだって。その名もビーツ。場合によっては砂糖にもなるやつですな。
……砂糖が作れるのかな。今日の夜にも実験させてもらおう。
あとは柔らかくて白いパンと、私が出した牛乳が食卓に載っている。どれもとっても美味しそう!
「いたらきましゅ!」
「はい、召し上がれ」
まずはスープを一口。見た目は血の色のように赤いけれど、ポトフのように野菜や肉、ベーコンの味が絡まって優しい味になっている。サラダも一センチくらいの大きさにカットしてあるから、幼児な私でも食べやすい。
パンは塩加減と甘さが絶妙で、いくつでも食べられそう! まあ、実際はそんなに食べられないが。
私には果物もということで、オレンジが置かれれいる。もちろん、皮を剥いているから、食べやすい。あとで皮をもらって、マーマレードにしよう。
うまうまと出されたものを綺麗に食べきり、それぞれお気に入りの紅茶でまったり。お腹が落ち着いたら、出発だ。
さて、次はどんな魔物が出るのかな。植物や果物も楽しみだな♪
「そうだな。狩れるくせに、自分で狩ろうとしないしな」
「そうよね。なんであんなに面倒くさがりなのかしら」
「「お前が言うな!」」
大人三人が、〝奴ら〟のことを話している。そしてキャシーさんが突っ込まれた。そうか……キャシーさんは面倒くさがりなのか……。
あの繊細なレースのテーブルクロスを見る限り、そんなふうに見えないんだけどなあ? まあ、長年一緒にいる人がそう言っているんだから、確かなんだろう。
ワイバーン一体分のお肉は、冷蔵庫に入れられた。結局テトさんは、時間停止を切ったみたいなんだよね。その分、中を拡張していたっけ。
それとは別に、もう一個冷蔵庫を作ってキンキンに冷やしたあと、時間停止機能を付与したらしい。その状態で食材が冷えるのか、実験したいんだと。
目をキラキラさせていたから、冷蔵庫のようなものはないんだろう。基本的に、冒険者と商人は時間が経過しないマジックバッグを持っているし、宿屋や食堂などは、その日と翌朝に使う分の足りない食材を仕入れているらしいしね。
飲み物に関してはワインとエール、果実水が主流で、冷やすことをしないみたい。まあ、料理を提供している場所には必ずといっていいほど地下に氷室があり、小麦粉や砂糖、塩などの腐りづらいものや野菜の一部は、そこに入れて保管しているそうだ。
なので、冷蔵庫の需要がないともいう。
もちろんそれは商業ギルドにも言えることで、ギルドの食材倉庫には建物自体に時間が経過しないようになっているんだとか。……どこから突っ込んでいいのかわかんねー!
まあ、私には関係ないからいいや。錬金術が使えるようになったら、自分で冷蔵庫を作るんだ♪
できれば、一人で薬草採取や魔物を狩れるといいなあ。……バトラーさんが許してくれるとは思えないけど。
それでも、魔物の肉が欲しい時は、誰かに連れていってもらおう。
そんな未来のことにワクワクしつつ、夜はテトさんが作ってくれた、ワイバーンのステーキ。牛でいうヒレ肉の部分にあたるらしく、とても柔らかかった。
しかもめっちゃジューシーで味が濃く、塩コショウとハーブの味付けだけで食べられるし、幼児の歯でも噛み千切れるほど柔らかいのだ!
「ドラゴンだともっと美味いのだがな」
「そうですね。まあ、もっと東に行かないと、このあたりにはいませんしねぇ」
「ど、ドラゴンもたべるでしゅか⁉」
「そうよぉ。とーっても美味しいの♡」
「ま、まじでしゅかー!」
このワイバーンよりも美味しいなんて、想像がつかない! 黒毛和牛や神戸牛みたいな、ブランド牛みたいな感じなんだろうか……!
ワイバーンですらあれよりも美味しいと感じているんだから、きっとそれ以上なんだろう。よ、幼児のうちにこんな美味しいものを食べてばかりだと、間違いなく舌が肥える! 町や村で生活を始めた場合、普通のお肉に耐えられるんだろうか……?
下手すると、一般的に出回っているCランクのホーンラビットですら食べられなくなるかもと、恐ろしくなる。
「ワイバーン一体あれば、この人数なら一ヶ月近くは大丈夫ですかね?」
「恐らくは。まあ、どうせこれからも襲われるだろうし、当面は大丈夫ではないか?」
「……」
し、神獣の舌ってグルメなんだね……!
それでも、バトラーさんはまずいとは言わないんだよね。最初に出会った場所で討伐したホーンラビットでさえ、美味しいと言っていたし。
きっと肉の種類によって味わい方というか調理方法というか、そういうのが違うんだろう。その肉の味を楽しんでいる雰囲気だったし。
とりあえず、ワイバーンの肉はとっても美味しかったです。
ご飯が終わったあとは、それぞれで過ごす。私はテトさんと一緒にコンソメやお菓子、明日の準備をしたり。
バトラーさんはキャシーさんに不思議植物を渡したあと、暖炉の前でまったりしながら、武器のお手入れをしたり。
キャシーさんはブルーライオンの鬣を糸にして糸巻きに巻き付けたり、ブルーライオンやヴォーパルラビットの皮の部分をなめし、毛の部分を整えたりしている。
室内にはテトさんが錬金で作ったランプというかライトがあるから、かなり明るいのだ。色は暖色系のもので、柔らかいオレンジ色。
日が落ちる直前から寒くなってきたから、暖炉にもしっかり火が熾されている。外では魔物の咆哮が聞こえているけれど、家の中はのんびりまったり。
大人三人がしっかりと魔物除けの結界を張っているそうなので、安心安全だ。
なんだろうね……この規格外な安心感。絶望なんて言葉なんか、吹き飛んでしまうような状況だ。
幼児だからこそ、彼らの絶対的な強さがわかる。人からしたら異常ともとれる強さじゃなかろうか。
まあ、秘匿されているとはいえ、神獣だもんなあ……。まさに人外的な強さだわ。
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「ステラはおねむのようだ」
「アタシたちはともかく、ステラちゃんは幼児だものね。ゆっくりおやすみなさい」
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「あい……。おやしゅみなしゃい……」
遠くでキャシーさんとテトさんの声が聞こえる。なんとか返事をしたあと、バトラーさんにしがみつき……。
もふもふを感じてそっちにしがみつくと、そのまま寝落ちた。
はい、おはよーございます! バトラーさんのもふもふに包まれて、わたくしめはご機嫌でござる!
布団もふかふかであったかかったし、これはもう手放せないね! きちんとした布団を作ってくれたキャシーさんに感謝だ。あとでお礼を言わねば。
起きたらすぐにバトラーさんと一緒に洗面と歯磨きをして、食堂兼ダイニングに突撃。そこではテトさんが楽しそうにご飯を作っていた。
「テトしゃん、おあよーごじゃいましゅ!」
「おはよう、ステラ。もうじきできるから、座って待っていて」
「あい!」
バトラーさんが子ども用の椅子に座らせてくれたあと、テトさんを手伝って食器を出したりしている。
「あれ? キャシーしゃんは?」
「スティーブはまだ寝てる。遅くまで作業をしていましたよ」
「おおう……」
私が早々に寝たあとも、テトさんは仕込みをしてたし、キャシーさんは鬣を糸状にしては糸巻きに巻き付けていたらしい。それが終わったあと、なめしていた毛皮を裁断して、私のコートを作っていたんだって。
そんな話を聞いたら、お寝坊さんだな、なんて突っ込みできん。
そうこうするうちにご飯も出来上がり、それと同時にキャシーさんが来た。
「遅くなってごめんなさい」
「大丈夫。スティーブも座って。すぐにご飯ですよ」
「はぁい」
くわ~っ! とあくびをしたキャシーさんは、いつもの突っ込みをせずに席に着く。とはいえ滅多なことでは下半身が人型になることはないから、椅子のない場所で蜘蛛の足を畳み、そこに鎮座する。
便利というかなんというか……。一度見てみたいけれど、いつか見せてくれるだろうと聞くことを我慢した。
今朝の料理は赤い。見た目的にはロシア料理に近いかも。
サラダはオリヴィエサラダで、角切りにした肉とハム、卵とカロート、パタタとピクルスなどと香草をマヨネーズで和えたロシア風ポテトサラダ。そしてスープはボルシチにそっくり!
トマトも入っているけれど、他にも赤い野菜を使っているんだって。その名もビーツ。場合によっては砂糖にもなるやつですな。
……砂糖が作れるのかな。今日の夜にも実験させてもらおう。
あとは柔らかくて白いパンと、私が出した牛乳が食卓に載っている。どれもとっても美味しそう!
「いたらきましゅ!」
「はい、召し上がれ」
まずはスープを一口。見た目は血の色のように赤いけれど、ポトフのように野菜や肉、ベーコンの味が絡まって優しい味になっている。サラダも一センチくらいの大きさにカットしてあるから、幼児な私でも食べやすい。
パンは塩加減と甘さが絶妙で、いくつでも食べられそう! まあ、実際はそんなに食べられないが。
私には果物もということで、オレンジが置かれれいる。もちろん、皮を剥いているから、食べやすい。あとで皮をもらって、マーマレードにしよう。
うまうまと出されたものを綺麗に食べきり、それぞれお気に入りの紅茶でまったり。お腹が落ち着いたら、出発だ。
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