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死の森篇
やまへとつにゅうでしゅ
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おはよーございます!
あれから二日たち、外は晴れ間が出ている。これから山に入るので、その準備をしているところ。
この二日間は、ログハウスの性能を試すために過ごした。雨漏りや隙間風などの問題となった箇所はテトさんが修正し、どんどん室内を快適にしていく。
窓にはキャシーさんが自前の糸で織った布でカーテンがぶら下がり、布団や枕も不思議植物で作ってくれたのだ。羽毛布団のように軽いし温かいしで、めっちゃ快適だった。
糸も、草木や果物の汁、野菜の皮を煮だし、それらを使って染めて作ったんだから凄いよね。植物図鑑を持っているから、なおさらだろう。
しかも、用途に合わせて糸の強度や太さを調節しているんだから、マジでパネェ!
それを証明するかのように、テーブルにはキャシーさんが編んだ繊細なレースのテーブルクロスが敷かれ、不思議植物を入れて作った椅子もある。椅子の座り心地は抜群で、座席の革の部分はキンググレイベアという、死の森でも上位に君臨する熊の皮を使っているんだとか。
……なんとも豪華だなあ。
暖炉の前にはブラックベオウルフという体長5メートル超え、上顎の牙が長い狼の真っ黒い毛皮がラグとして敷かれている。その毛並みは長くて艶々、ふわふわだ。
高級ホテルに敷かれている絨毯の毛足よりも長いかもしれない。
もちろん、心行くまでゴロゴロと転がって、堪能したとも!
キッチンは例のシステムキッチンに触発されたのか、テトさんが自前で作り上げた。しかも、錬金術で。
近くで見てたんだけど、面白かった! 金属の塊がグニャグニャと動いて柱や板になったり、金属と木材がくっついたりするんだぜ~。参考にしたいからとテトさんにねだられ、システムキッチンを出しっぱなしにしたしね。
それだけ気に入ったんだろう。
拘っただけあり、出来上がったのは二列式の立派なシステムキッチンだ。水回りと作業台、カウンターをセットにし、うしろの壁側にコンロなど火の回りと鍋を置く棚と戸棚がセットになって置かれている。
もちろん、火の近くにも鍋を洗うためのシンクを作っていた。
カウンターには花瓶を置いてそこに花を飾ったり、木材で作った植木鉢を置いて薬草を育てたりしたいと、テトさんが夢を膨らませている。
さすがおかん!
他にも、食材を保存するためにどうしたらいいかと悩んでいたので、冷蔵庫を提案してみた。当然のことながら冷凍庫付きだ。
ただし、出来上がったのは、店舗にあるような大型のツードアだった。時間が経過しないもの。
だからつい、突っ込んでしまった。
「じかんがけいかしにゃいのれあれば、れいぞうこはいらなかったのでは?」
「あっ! で、ですが、雰囲気ですよ、雰囲気! ステラの言っていた厨房に近づけてみたかったのです!」
「……テトしゃん、わしゅれてまちたね?」
「……♪♪」
口笛拭いて誤魔化すんじゃない! しかも上手なのがむかつく!
そんなやり取りがあったり、オーブンでお菓子を作ったりと、有意義な時間を過ごしたのだ。
そして今朝。
「よし。家もしまいましたし、いつでも出発できますよ」
「それでは行こう」
バトラーさんの合図で歩き出す。今は平気でも後々雪山に入るので、私の防寒は完璧だ。コートはもちろんのこと、靴下ももこもこだし手袋もしているし、コートのフードとは別にふわもこの帽子もしっかり被っている。
帽子にはキジトラ柄と猫耳がついている可愛らしいもので、手袋も猫柄とにくきゅうがあしらわれている。コートも帽子に合わせてキジトラ柄なので、全身猫まみれ~!
それを見たキャシーさんが悶えて奇声を上げているけれど、バトラーさんもテトさんも華麗にスルーしていたのはさすがだ。
そんな私はキャシーさんに縦抱っこされている。
先頭にバトラーさん、真ん中に私たち、殿はテトさんだ。この順番で歩き、山への登り口を目指している。
途中にあった雨後草や雨後キノコ、他の薬草などを採取しつつ、襲われればウィンドカッターを一当てしてからバトラーさんなりテトさんが倒している。キャシーさんも糸で拘束したり、毒にも薬にも食材にもならない虫系の魔物を糸で細切れにして魔石だけ取り出したりと、シレっと活躍していた。
見た瞬間にはもう細切れになってるんだぜ……? 鑑定すらできなかった。
「キャシーしゃん、かんていをしたいから、しょれまでまってくらしゃい」
「あら、ごめんなさい。つい」
「いいれしゅよ。ちゅぎはまってくらしゃいね」
「わかったわ」
魔物図鑑をスキル欄に出すのであれば、鑑定するか倒すしかない。けれど、今の私の年齢だと一撃で倒すなんてことはできないから、鑑定オンリーなのだ。
私だってできれば虫と遭遇したくはないが、これも図鑑のためだと我慢し、鑑定しようとしているんだが、その前に悉くキャシーさんが倒しちゃうんだよね。
なので、鑑定するまで待ってもらうことにした。
とはいえ、死の森にいる魔物を全部鑑定なんてできないから、魔物図鑑の完成はないとみている。かろうじて植物図鑑を完成させられるかも、な雰囲気だ。
それだって世界中を見て回らないといけないから、どのみち完成することはないだろうと思っている。私個人としては、自分が活動する範囲の植物がわかればいいと考えているしね。
ある程度の年齢がいくとどうなるかわからないが、それまではバトラーさんもテトさんも、しばらくは村なり町なりに滞在しようと考えているみたい。私が一人になっても、人との交流ができるように。
まずそれはないと二人とも言っているけれど、〝絶対〟はないんだよね。まあ、彼らは人間じゃなくて神獣だから、そこは大丈夫だと思っている。
それでも、村や町の中にいる以上、神獣たちとだけ過ごすわけにはいかない。私自身はコミュ障ではないが、彼らの手を煩わせずに生活するためにも人との繋がりは大事だ。
特に、今後薬を売るとなった場合、商人に伝手があるのとないのとでは大違いだろうし。そこはもっと大きくなって、薬草を潰せるようになってから考えればいいことだけれど、せめて頭の隅に置いておかないと、忘れそうだ。
そんなことを考えていると、いつの間にか周囲が木々と土、ところどころに岩肌が見えるようになる。
「中心部から外れたとはいえ、このあたりもまだ死の森なのよ」
「ほえ~! しょうなんれしゅか!」
「それだけ広いのよ、この森は。大きな国がふたつ入ってしまうほどにね」
「おおう……」
それはまた広いな!
地図を確認した時、本当に大きいと思ったよ。たぶんこの大陸ですら、地球のユーラシア大陸よりも大きいんじゃなかろうか。恐らくだけれど、星自体が地球よりも大きい気がする。
この星がどれくらい大きいかわからないけれど……下手すると木星よりも大きいんじゃなかろうかと考えている。それほどに大きいのだよ、この星にある大陸は。
そして死の森自体も、中国やロシアに匹敵するかそれ以上の大きさがあるといえば、どれくらい広いが想像がつくだろう。
ほんと、パネェっす。
そしてなんだかんだと四時間ほど歩くと、ひらけた場所に出た。
「よし。そろそろ休憩しよう」
「そうですね。そろそろお昼ですし」
「そうね。アタシたちは別に食べなくても問題ないけど、ステラちゃんは人族だもの」
なんかサラッと問題発言をぶちかましたキャシーさんだけれど、そこは空気を読んでスルーしたよ。
てなわけで、テトさんとバトラーさんが中心になって竈を作ったり焚火を作ったりしている間に、私とキャシーさんで薪拾い。雨上がりのあとだから倒木は湿っているけれど、そこは魔法で乾かしてから使えばいいだけの話だ。
バトラーさんが調合したという虫除けと魔獣除けを焚火に入れている間に、手際よく料理をしているテトさん。あっという間にシチューとパンと作り上げた。
すげー!
ご飯を食べたあとは、おねむタイム。移動は大人たちに任せ、幼児はさっさと寝落ちたのだった。
あれから二日たち、外は晴れ間が出ている。これから山に入るので、その準備をしているところ。
この二日間は、ログハウスの性能を試すために過ごした。雨漏りや隙間風などの問題となった箇所はテトさんが修正し、どんどん室内を快適にしていく。
窓にはキャシーさんが自前の糸で織った布でカーテンがぶら下がり、布団や枕も不思議植物で作ってくれたのだ。羽毛布団のように軽いし温かいしで、めっちゃ快適だった。
糸も、草木や果物の汁、野菜の皮を煮だし、それらを使って染めて作ったんだから凄いよね。植物図鑑を持っているから、なおさらだろう。
しかも、用途に合わせて糸の強度や太さを調節しているんだから、マジでパネェ!
それを証明するかのように、テーブルにはキャシーさんが編んだ繊細なレースのテーブルクロスが敷かれ、不思議植物を入れて作った椅子もある。椅子の座り心地は抜群で、座席の革の部分はキンググレイベアという、死の森でも上位に君臨する熊の皮を使っているんだとか。
……なんとも豪華だなあ。
暖炉の前にはブラックベオウルフという体長5メートル超え、上顎の牙が長い狼の真っ黒い毛皮がラグとして敷かれている。その毛並みは長くて艶々、ふわふわだ。
高級ホテルに敷かれている絨毯の毛足よりも長いかもしれない。
もちろん、心行くまでゴロゴロと転がって、堪能したとも!
キッチンは例のシステムキッチンに触発されたのか、テトさんが自前で作り上げた。しかも、錬金術で。
近くで見てたんだけど、面白かった! 金属の塊がグニャグニャと動いて柱や板になったり、金属と木材がくっついたりするんだぜ~。参考にしたいからとテトさんにねだられ、システムキッチンを出しっぱなしにしたしね。
それだけ気に入ったんだろう。
拘っただけあり、出来上がったのは二列式の立派なシステムキッチンだ。水回りと作業台、カウンターをセットにし、うしろの壁側にコンロなど火の回りと鍋を置く棚と戸棚がセットになって置かれている。
もちろん、火の近くにも鍋を洗うためのシンクを作っていた。
カウンターには花瓶を置いてそこに花を飾ったり、木材で作った植木鉢を置いて薬草を育てたりしたいと、テトさんが夢を膨らませている。
さすがおかん!
他にも、食材を保存するためにどうしたらいいかと悩んでいたので、冷蔵庫を提案してみた。当然のことながら冷凍庫付きだ。
ただし、出来上がったのは、店舗にあるような大型のツードアだった。時間が経過しないもの。
だからつい、突っ込んでしまった。
「じかんがけいかしにゃいのれあれば、れいぞうこはいらなかったのでは?」
「あっ! で、ですが、雰囲気ですよ、雰囲気! ステラの言っていた厨房に近づけてみたかったのです!」
「……テトしゃん、わしゅれてまちたね?」
「……♪♪」
口笛拭いて誤魔化すんじゃない! しかも上手なのがむかつく!
そんなやり取りがあったり、オーブンでお菓子を作ったりと、有意義な時間を過ごしたのだ。
そして今朝。
「よし。家もしまいましたし、いつでも出発できますよ」
「それでは行こう」
バトラーさんの合図で歩き出す。今は平気でも後々雪山に入るので、私の防寒は完璧だ。コートはもちろんのこと、靴下ももこもこだし手袋もしているし、コートのフードとは別にふわもこの帽子もしっかり被っている。
帽子にはキジトラ柄と猫耳がついている可愛らしいもので、手袋も猫柄とにくきゅうがあしらわれている。コートも帽子に合わせてキジトラ柄なので、全身猫まみれ~!
それを見たキャシーさんが悶えて奇声を上げているけれど、バトラーさんもテトさんも華麗にスルーしていたのはさすがだ。
そんな私はキャシーさんに縦抱っこされている。
先頭にバトラーさん、真ん中に私たち、殿はテトさんだ。この順番で歩き、山への登り口を目指している。
途中にあった雨後草や雨後キノコ、他の薬草などを採取しつつ、襲われればウィンドカッターを一当てしてからバトラーさんなりテトさんが倒している。キャシーさんも糸で拘束したり、毒にも薬にも食材にもならない虫系の魔物を糸で細切れにして魔石だけ取り出したりと、シレっと活躍していた。
見た瞬間にはもう細切れになってるんだぜ……? 鑑定すらできなかった。
「キャシーしゃん、かんていをしたいから、しょれまでまってくらしゃい」
「あら、ごめんなさい。つい」
「いいれしゅよ。ちゅぎはまってくらしゃいね」
「わかったわ」
魔物図鑑をスキル欄に出すのであれば、鑑定するか倒すしかない。けれど、今の私の年齢だと一撃で倒すなんてことはできないから、鑑定オンリーなのだ。
私だってできれば虫と遭遇したくはないが、これも図鑑のためだと我慢し、鑑定しようとしているんだが、その前に悉くキャシーさんが倒しちゃうんだよね。
なので、鑑定するまで待ってもらうことにした。
とはいえ、死の森にいる魔物を全部鑑定なんてできないから、魔物図鑑の完成はないとみている。かろうじて植物図鑑を完成させられるかも、な雰囲気だ。
それだって世界中を見て回らないといけないから、どのみち完成することはないだろうと思っている。私個人としては、自分が活動する範囲の植物がわかればいいと考えているしね。
ある程度の年齢がいくとどうなるかわからないが、それまではバトラーさんもテトさんも、しばらくは村なり町なりに滞在しようと考えているみたい。私が一人になっても、人との交流ができるように。
まずそれはないと二人とも言っているけれど、〝絶対〟はないんだよね。まあ、彼らは人間じゃなくて神獣だから、そこは大丈夫だと思っている。
それでも、村や町の中にいる以上、神獣たちとだけ過ごすわけにはいかない。私自身はコミュ障ではないが、彼らの手を煩わせずに生活するためにも人との繋がりは大事だ。
特に、今後薬を売るとなった場合、商人に伝手があるのとないのとでは大違いだろうし。そこはもっと大きくなって、薬草を潰せるようになってから考えればいいことだけれど、せめて頭の隅に置いておかないと、忘れそうだ。
そんなことを考えていると、いつの間にか周囲が木々と土、ところどころに岩肌が見えるようになる。
「中心部から外れたとはいえ、このあたりもまだ死の森なのよ」
「ほえ~! しょうなんれしゅか!」
「それだけ広いのよ、この森は。大きな国がふたつ入ってしまうほどにね」
「おおう……」
それはまた広いな!
地図を確認した時、本当に大きいと思ったよ。たぶんこの大陸ですら、地球のユーラシア大陸よりも大きいんじゃなかろうか。恐らくだけれど、星自体が地球よりも大きい気がする。
この星がどれくらい大きいかわからないけれど……下手すると木星よりも大きいんじゃなかろうかと考えている。それほどに大きいのだよ、この星にある大陸は。
そして死の森自体も、中国やロシアに匹敵するかそれ以上の大きさがあるといえば、どれくらい広いが想像がつくだろう。
ほんと、パネェっす。
そしてなんだかんだと四時間ほど歩くと、ひらけた場所に出た。
「よし。そろそろ休憩しよう」
「そうですね。そろそろお昼ですし」
「そうね。アタシたちは別に食べなくても問題ないけど、ステラちゃんは人族だもの」
なんかサラッと問題発言をぶちかましたキャシーさんだけれど、そこは空気を読んでスルーしたよ。
てなわけで、テトさんとバトラーさんが中心になって竈を作ったり焚火を作ったりしている間に、私とキャシーさんで薪拾い。雨上がりのあとだから倒木は湿っているけれど、そこは魔法で乾かしてから使えばいいだけの話だ。
バトラーさんが調合したという虫除けと魔獣除けを焚火に入れている間に、手際よく料理をしているテトさん。あっという間にシチューとパンと作り上げた。
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