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そして
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わたくしの婚姻ですが、王族はわたくしの耐性の能力を諦めておらず、第二王子殿下であるロランド殿下と婚姻することになってしまいました。ロランド殿下は、王太子殿下にお世継ぎができるまでは婚姻しないと宣言されていて、わたくしが一年生の時まではどなたとも婚約していなかったのです。
けれど、わたくしが学生だった三年間で王太子殿下ご夫妻には二人の男児に恵まれたことにより、ロランド殿下も覚悟を決めたらしく、婚約者の選定が始まりました。そして卒業半年前に選ばれたのがわたくしだったのです。
しかも王命ですから、断ることはできません。
正直に申し上げて、わたくしの耐性のことなどがあり、婚姻していいのか悩みました。血を残すのが怖かったのです。
けれど、王家の中にわたくしの血を取り入れたいと考えていた陛下と王太子殿下は、婚約者のいなかったロランド殿下の正妃にと、わたくしを指名なさったのです。
わたくしが女児を産めば、王太子殿下のお子――のちの王太子殿下に嫁ぐことになるのでしょう。そしてその子が男児を産めば子孫にその血が連綿と続いていくことになるのです。
本来はそんな話はせず隠すのでしょうけれど、早い段階でわたくしがジョンパルト家を継がないことも、婚姻しないと話したことも知っていらっしゃいますから、どうしてわたくしなのか、お話してくださったのです。
……結局、わたくしはロランド殿下と婚姻することを決め、公爵家を賜った殿下と婚姻しました。塔に勤務して付与を続けながら、男女一人ずつ、子を産むことができました。
王族と婚姻したことで塔での勤務を継続することはなくなり、五年後、王宮での勤務になりました。とはいっても、同じく宮廷魔導師の長を務める、夫となったロランド様と一緒に、魔道具の作成や付与をする仕事をしております。
王族に嫁したことで監視が王家へと移り、塔から逃れることができたのです。
それから程なくして娘が十歳になりました。想像通り、王となった第一子の婚約者となりました。
いとこ同士ですし、幼いころから交流していたからでしょうか。娘も甥もお互いを好ましく思っていたようで、とんとん拍子に婚約が決まったのです。
二人は順調に愛と信頼を育み、学園卒業と同時に婚姻いたしました。幸せそうな二人を見て、わたくしも幸せを感じたのです。
嫡男も、侯爵家から次女を妻に迎え、公爵家を盛り立てていました。
それから数十年が経ち、病を得て床に臥せたわたくしが最期の時に考えたのは、ミランダと同じ末路にならなくてよかったことや、夫や子たちへの感謝でした。娘は王妃となり、男児三人を産みました。
嫡男も無事に成長し、男児二人と女児一人に恵まれ、公爵家の領地を立派に収めています。
心配していた耐性の逆転ですが、今のところ娘と息子の子には発現しておりません。王家の血が入っているからでしょうか? むしろ耐性が強くなったようです。
そのことに胸を撫で下ろしたのはいうまでもなく、当時は安堵したことを覚えています。
ロランド様とも仲睦まじく過ごすことができ、なんの心配もなく神の御許へと逝けるでしょう。
結局、ジョンパルト家の両親は、回復したものの日常生活を送るだけで精一杯の状態になってしまい、最期まで療養施設にて療養生活を送りました。
元兄は廃人というよりは狂人に近い状態になってしまい、ミランダを切った数年後に流行った流行り病で呆気なく神の御許へと渡りました。
わたくしももう限界のようで、子どもたちや孫たちの声が聞こえなくなり、神の御許へと渡りました。
とても幸せな、人生でございました。
***
とある空間にて。
『……』
「だから言ったでしょう? そんな世界はないと」
『……っ、…! ……っ!』
「その世界に転生させるって言われたと? ない世界に転生なんて、できるわけないじゃない。神だって無理よ、そんなこと。そんなこと言ったって、あなたが会ったのは神ではなく、天使見習いの中でも更に新人よ? いわゆる天使もどきなの。いくらあの天使もどきを殴りつけて魅了と隷属を奪ったところで、思ったような効果がでるわけないじゃない」
『……!』
「しかも、天使もどきを殴って奪ったせいで、本来得られるはずだった魔力量が五分の一になっているんだもの。自分よりも高い魔力量がある者にかけるなんて、できるわけないでしょ」
できたのは、あなたが自分の生命力を削ったからだと本当の神に言われ、ミランダの魂は絶句した。
「もっとも、アレじゃあ普通~に生命力があっても、死んでたわねぇ」
『……っ』
神が手を振ると、そこにミランダも知っているテレビ画面が出現する。そこに映っていたのは、自分が眠らされたあとのことが動画として流れ始める。
記憶を取り戻した年齢までしか覚えていなかった、ミランダ。彼女は奪ったはずの魅了と隷属の魔法が使えず、苛ついていた。なんでよと癇癪を起して暴れたが、誰も取り合わなかった。
その後、おやつだと言われて出された果物と紅茶を飲んだあとは眠くなり、ベッドに潜り込んだ以降の記憶はなく、何も覚えていなかった。気づいたら今いる空間にいて、目の前にいる神に捕まり、それ以来ビンの中に入れられている。
そのビンから見える動画は、自分の体を切り刻んでいる、黒いローブを着た集団だ。最初は髪を切られ、目を抉られ、血を抜かれていく。
それが終わると腹を切り裂かれ、毎日臓器がひとつずつ切り取られていく。
それ以上は見ていられなくて、俯いたミランダ。
「さあ、あなたは禁忌を犯した。今後の転生はナシよ」
『……!』
「なんで? 今言ったじゃない、禁忌を犯したって。本来は魂の再生と浄化をして、元の世界の輪廻に戻すんだけど……あなた、もどきとはいえ天使を殴っちゃって魔法を奪っちゃったでしょ? それ、魂の分際でやったらダメなのよ」
神を名乗る者にも言われなかった?
そう聞かれたミランダは、思い出したのか顔色を悪くする。
「だからね、あなたの魂に定着してしまっている魅了と隷属の魔法を取り出すか、魂の浄化が終わるまではそのままよ」
ここに並んでなさいと言われて置かれたのは、同じように魂がビン詰めされている棚だ。ミランダから見て右奥のほうは色が薄く、どうやら空っぽになっているビンもあるようだ。
空になったビンを見つけた神はそれを棚からどかし、少しずつ右に寄せている。だが、ミランダのビンは、動かされることはなかった。
『……!』
出してと叫び、ビンを両手で叩くミランダの魂。その訴えを聞くことなく、神はパタンと戸棚のドアを閉めた。
真っ暗になった中でも、ミランダはビンを叩き続ける――神の逆鱗に触れたことで、いずれ消滅すると知らずに。
「まったく……なんで殴られたくらいで魅了と隷属を渡しちゃったのかしら。まあ二度目だったし、地獄の番人の餌になっちゃったからもういないけど……。あの世界での魅了と隷属は、とある一国にしか出ないように管理してたのにぃ……。隣国の王家の血筋に耐性が入っちゃったじゃない」
双子で生まれたことも失敗のひとつだった。
ミランダが魅了と隷属を持っていなければ、特に変わったことなど起こるはずがなかった。だが、ミランダが双子で、赤子どころか胎児のころからふたつの魔法を無意識に垂れ流していたせいで、姉となった赤子に耐性ができてしまったのだ。
とはいえ、魅了と隷属のせいで滅びゆくはずだった世界に、耐性がついた。しかも、王家の血筋に入っただけではなく、付与という形で魔道具を作り、オフィリアが死んだあとはかの家系の魅了と隷属は完全に封じられ、百年後には発現すらしなくなる。
「……まあ、滅びがなくなった……それだけが救いかしら。けれど、あなたは許さないわ、ミランダ」
神が睥睨した先には、先ほどミランダを入れたビンがしまってある戸棚。
あの戸棚は、禁忌を犯した魂を浄化するための場所。だが、ミランダのビンが置かれた場所は、浄化されない場所だ。
数百年かけて魂を喰らう戸棚に吸収され、最後は神の炎で燃やされる。
燃やされてしまえば魂は消滅し、未来永劫転生はない。
「はぁ……。あの手の魂って、どうしてなくならないのかしらねぇ……」
こればかりは神にもわからないようだ。
溜息をついた神は、戸棚の存在などなかったかのように、自分が管理する星々を眺めるのだった。
― 了 ―
けれど、わたくしが学生だった三年間で王太子殿下ご夫妻には二人の男児に恵まれたことにより、ロランド殿下も覚悟を決めたらしく、婚約者の選定が始まりました。そして卒業半年前に選ばれたのがわたくしだったのです。
しかも王命ですから、断ることはできません。
正直に申し上げて、わたくしの耐性のことなどがあり、婚姻していいのか悩みました。血を残すのが怖かったのです。
けれど、王家の中にわたくしの血を取り入れたいと考えていた陛下と王太子殿下は、婚約者のいなかったロランド殿下の正妃にと、わたくしを指名なさったのです。
わたくしが女児を産めば、王太子殿下のお子――のちの王太子殿下に嫁ぐことになるのでしょう。そしてその子が男児を産めば子孫にその血が連綿と続いていくことになるのです。
本来はそんな話はせず隠すのでしょうけれど、早い段階でわたくしがジョンパルト家を継がないことも、婚姻しないと話したことも知っていらっしゃいますから、どうしてわたくしなのか、お話してくださったのです。
……結局、わたくしはロランド殿下と婚姻することを決め、公爵家を賜った殿下と婚姻しました。塔に勤務して付与を続けながら、男女一人ずつ、子を産むことができました。
王族と婚姻したことで塔での勤務を継続することはなくなり、五年後、王宮での勤務になりました。とはいっても、同じく宮廷魔導師の長を務める、夫となったロランド様と一緒に、魔道具の作成や付与をする仕事をしております。
王族に嫁したことで監視が王家へと移り、塔から逃れることができたのです。
それから程なくして娘が十歳になりました。想像通り、王となった第一子の婚約者となりました。
いとこ同士ですし、幼いころから交流していたからでしょうか。娘も甥もお互いを好ましく思っていたようで、とんとん拍子に婚約が決まったのです。
二人は順調に愛と信頼を育み、学園卒業と同時に婚姻いたしました。幸せそうな二人を見て、わたくしも幸せを感じたのです。
嫡男も、侯爵家から次女を妻に迎え、公爵家を盛り立てていました。
それから数十年が経ち、病を得て床に臥せたわたくしが最期の時に考えたのは、ミランダと同じ末路にならなくてよかったことや、夫や子たちへの感謝でした。娘は王妃となり、男児三人を産みました。
嫡男も無事に成長し、男児二人と女児一人に恵まれ、公爵家の領地を立派に収めています。
心配していた耐性の逆転ですが、今のところ娘と息子の子には発現しておりません。王家の血が入っているからでしょうか? むしろ耐性が強くなったようです。
そのことに胸を撫で下ろしたのはいうまでもなく、当時は安堵したことを覚えています。
ロランド様とも仲睦まじく過ごすことができ、なんの心配もなく神の御許へと逝けるでしょう。
結局、ジョンパルト家の両親は、回復したものの日常生活を送るだけで精一杯の状態になってしまい、最期まで療養施設にて療養生活を送りました。
元兄は廃人というよりは狂人に近い状態になってしまい、ミランダを切った数年後に流行った流行り病で呆気なく神の御許へと渡りました。
わたくしももう限界のようで、子どもたちや孫たちの声が聞こえなくなり、神の御許へと渡りました。
とても幸せな、人生でございました。
***
とある空間にて。
『……』
「だから言ったでしょう? そんな世界はないと」
『……っ、…! ……っ!』
「その世界に転生させるって言われたと? ない世界に転生なんて、できるわけないじゃない。神だって無理よ、そんなこと。そんなこと言ったって、あなたが会ったのは神ではなく、天使見習いの中でも更に新人よ? いわゆる天使もどきなの。いくらあの天使もどきを殴りつけて魅了と隷属を奪ったところで、思ったような効果がでるわけないじゃない」
『……!』
「しかも、天使もどきを殴って奪ったせいで、本来得られるはずだった魔力量が五分の一になっているんだもの。自分よりも高い魔力量がある者にかけるなんて、できるわけないでしょ」
できたのは、あなたが自分の生命力を削ったからだと本当の神に言われ、ミランダの魂は絶句した。
「もっとも、アレじゃあ普通~に生命力があっても、死んでたわねぇ」
『……っ』
神が手を振ると、そこにミランダも知っているテレビ画面が出現する。そこに映っていたのは、自分が眠らされたあとのことが動画として流れ始める。
記憶を取り戻した年齢までしか覚えていなかった、ミランダ。彼女は奪ったはずの魅了と隷属の魔法が使えず、苛ついていた。なんでよと癇癪を起して暴れたが、誰も取り合わなかった。
その後、おやつだと言われて出された果物と紅茶を飲んだあとは眠くなり、ベッドに潜り込んだ以降の記憶はなく、何も覚えていなかった。気づいたら今いる空間にいて、目の前にいる神に捕まり、それ以来ビンの中に入れられている。
そのビンから見える動画は、自分の体を切り刻んでいる、黒いローブを着た集団だ。最初は髪を切られ、目を抉られ、血を抜かれていく。
それが終わると腹を切り裂かれ、毎日臓器がひとつずつ切り取られていく。
それ以上は見ていられなくて、俯いたミランダ。
「さあ、あなたは禁忌を犯した。今後の転生はナシよ」
『……!』
「なんで? 今言ったじゃない、禁忌を犯したって。本来は魂の再生と浄化をして、元の世界の輪廻に戻すんだけど……あなた、もどきとはいえ天使を殴っちゃって魔法を奪っちゃったでしょ? それ、魂の分際でやったらダメなのよ」
神を名乗る者にも言われなかった?
そう聞かれたミランダは、思い出したのか顔色を悪くする。
「だからね、あなたの魂に定着してしまっている魅了と隷属の魔法を取り出すか、魂の浄化が終わるまではそのままよ」
ここに並んでなさいと言われて置かれたのは、同じように魂がビン詰めされている棚だ。ミランダから見て右奥のほうは色が薄く、どうやら空っぽになっているビンもあるようだ。
空になったビンを見つけた神はそれを棚からどかし、少しずつ右に寄せている。だが、ミランダのビンは、動かされることはなかった。
『……!』
出してと叫び、ビンを両手で叩くミランダの魂。その訴えを聞くことなく、神はパタンと戸棚のドアを閉めた。
真っ暗になった中でも、ミランダはビンを叩き続ける――神の逆鱗に触れたことで、いずれ消滅すると知らずに。
「まったく……なんで殴られたくらいで魅了と隷属を渡しちゃったのかしら。まあ二度目だったし、地獄の番人の餌になっちゃったからもういないけど……。あの世界での魅了と隷属は、とある一国にしか出ないように管理してたのにぃ……。隣国の王家の血筋に耐性が入っちゃったじゃない」
双子で生まれたことも失敗のひとつだった。
ミランダが魅了と隷属を持っていなければ、特に変わったことなど起こるはずがなかった。だが、ミランダが双子で、赤子どころか胎児のころからふたつの魔法を無意識に垂れ流していたせいで、姉となった赤子に耐性ができてしまったのだ。
とはいえ、魅了と隷属のせいで滅びゆくはずだった世界に、耐性がついた。しかも、王家の血筋に入っただけではなく、付与という形で魔道具を作り、オフィリアが死んだあとはかの家系の魅了と隷属は完全に封じられ、百年後には発現すらしなくなる。
「……まあ、滅びがなくなった……それだけが救いかしら。けれど、あなたは許さないわ、ミランダ」
神が睥睨した先には、先ほどミランダを入れたビンがしまってある戸棚。
あの戸棚は、禁忌を犯した魂を浄化するための場所。だが、ミランダのビンが置かれた場所は、浄化されない場所だ。
数百年かけて魂を喰らう戸棚に吸収され、最後は神の炎で燃やされる。
燃やされてしまえば魂は消滅し、未来永劫転生はない。
「はぁ……。あの手の魂って、どうしてなくならないのかしらねぇ……」
こればかりは神にもわからないようだ。
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