117 / 155
番外編・小話
ある日の穂積家
しおりを挟む
泪パパ視点です。
『梅花』で、泪が父の書斎を出たあとの話です。少々残酷表現がありますので、苦手な方はご注意下さい。
*******
「なに? どうしたの? 何か問題でもあった?」
ノックの音のあとで扉が開き、そう言って娘……長女の瑠香が自分の書斎に入って来た。
「泪から在沢さんの事故のことを聞いたんだが……」
「つまり、報告書が見たい、と?」
「ああ」
娘の顔が哀しげに歪むが、それも一瞬のことだった。
「……構わないけど、どうせならお圭ちゃんがいるんだし、直接本人から聞いたら?」
「それができんから、お前に聞いてる。それに、泪にも『お前に聞け』と言われたしな」
娘はしばらく黙っていたが溜息をつき、わかったわと言ったあとで、ちょうど泪がコーヒーを持って来たので、礼を言って受け取る。
「USBはアタシが持ってるから今持って来るけど、詳しい話は前嶋から聞いたほうがいいわ」
「前嶋? なぜだ?」
「前嶋が泪に頼まれたからよ」
「どこにいる?」
「もうじき顔を出すんじゃないかしら? って、噂をすれば影ね」
瑠香が話している途中でノックの音がしたかと思うと、前嶋が顔を出した。
「社長、今年もお世話になりました」
「ああ、挨拶はいいから。ちょっと聞きたいことがあるんだ。瑠香、頼む」
「わかったわ」
そう言って娘は部屋を出て行ったので、前嶋に単刀直入に聞くことにした。
「泪に聞いたんだが……在沢さんの……圭の事故のことを聞きたい」
「在沢さんの、ですか……」
瑠香と同じように前嶋の顔も歪むが、瑠香以上に辛そうな顔だった。
「何だ? 何かあるのか?」
「いえ……。ただ、あまりにも、その……」
「構わん。私は知らずに圭を傷つけてしまった。いずれは本人から聞きたいとは思うが、できれば今すぐ知りたい」
瑠香がUSBと前嶋のぶんのコーヒーを持って戻って来たので、USBを受け取り、パソコンに刺す。
「この事故は、酒気帯びによる居眠り運転が原因でした」
「よく知ってるな」
「自分が担当した案件でしたから」
「あ?」
「聞いてないわよ?!」
「今初めて言いましたから」
前嶋がそう言った直後、画面に一枚の写真が写し出された。
「これは……っ!」
その惨状に息を呑む。
店舗に突っ込んだのかガラスは粉々に割れ、柱がひしゃげている。その奥のほうで腕や足を押さえている子どもや大人が数人と、手前にはガラスが大量に刺さった子供が一人写っており、手足は折れているのかあらぬ方向に曲がっていた。
警察官に押さえられながらもその子に声をかけているのか、泣いている子が二人写っているが、その二人の手や足にもガラスが何枚か刺さっており、血だらけだった
「もう十年くらい前になりますか……」
今でもよく覚えています、と言って前嶋が話した内容は、あまりにもひどく、眉を潜める話だった。
「ひどい親子でしたよ。自分や息子の命が助かったにも拘わらず、彼女の見舞いにも行かず、そればかりか『あの女のせいで息子は歩けなくなった』と息子の嘘を鵜呑みにしていました。ご近所の方は嘘だと知っていたようですが」
「……」
「あまりにも彼女の状態がひどかったから気になって、署を出たあとで彼女が搬送された病院に行ったんですが、『血が足りない』『追加の輸血を頼んだが間に合わない』と言って献血を募っていました。同じ血液型だったので、当然自分も献血しましたが」
嘘をついた親子に怒りを覚え、拳を握る。
「手術は成功し、一命をとりとめたものの、しばらくは余談を許さない状態でしたが、彼女の親が見舞いに来ることは一度もありませんでした。その後、彼女は何とか回復し、リハビリのあとは読書スペースでよく本を読んでいました。そこで仲良くなった少女がいたんですが、その少女が在沢 保の娘でした」
「ちょっと待て。圭は在沢の娘じゃないのか?」
「今は娘ですよ。尤も、養女ですが。そうなった経緯も知っています」
「……」
「その日はたまたま非番で、別の案件に取り掛かっていてしばらくお見舞いに行けない状態で、やっとお見舞いに行った日のことでした」
本好きな彼女のために本を持ってお見舞いに行ったところ、在沢夫妻が自分の娘のお見舞いに来ており、そこに圭の両親が来て開口一番
『何で庇ったんだ! お前にかける金は一銭もないんだぞ!』
と怒鳴ったというのだ。
あまりの言い種に眉を潜める。血を分けた娘ではないのか。
(それとも、虐待されていたのか……?)
昨日の駐車場でのことを思い出す。泪が『ネガティブ体質』と言った意味も、彼女が無表情なのも……どこか怯えた様子でいたことにも、それならば納得が行く。
「それを聞いていた在沢夫妻も、その場にいた大人たちも怒りました。もちろん自分も。ですが、態度を改めるどころか、何だかんだと言う二人に在沢夫妻がキレたようで、『なら私たちが養女にもらう』とその場にいた大人たちで一旦二人を追い出したあとで、在沢夫妻は彼女にいろいろ聞きながら何かを書かせ、二人を伴ってどこかへ出かけました。今にして思えば、あれは養子縁組の承諾書みたいなものを書かせていたんでしょう」
そろそろ帰ろうとした時に在沢夫妻が戻って来て、彼女に『今から警察や保険会社に電話して、自分たちが親だから、と言うから』と言うので、自分が事故の担当警官だということを伝えたのだと、前嶋は言った。
「『泪の彼女の引越しを手伝う』と言った瑠香さんについていった先に彼女がいた時は、正直、驚きました。再会できたことも、元気そうだったことも、……笑顔が見れたことも」
入院中、一度も笑顔を見せませんでしたからと前嶋は嬉しそうに話したあとで、自分を覚えていないようなのは残念ですが、と苦笑していた。
「あら、話してみたら、案外覚えているかもよ?」
「そうですね。ですが、自分から話すつもりはありませんから。……他に用事がなければ、お暇させていただきます」
「ゆっくりしていかんのか?」
「これから妹夫婦を迎えに行かなければなりませんので」
「そうか……なら仕方がないな。来年も頼む」
「わかりました。それでは、よいお年を」
そう言って前嶋は踵を返し、部屋を出る時に爆弾を落として帰って行った。
「なんだと……?! 瑠香、本当か?!」
「本当よ? 離婚の決め手はそれだもの。嘘つきな弟がいるんだもの、その兄も嘘つきじゃないとは言い切れないでしょ? 政略結婚とは言うものの、元旦那の言い分がどこまで本当かなんてわかったもんじゃないわ」
お母さんとお圭ちゃんの様子を見てくるわ、と瑠香は部屋から出て行った。
(瑠香の結婚話を持って来たのは、親戚筋の一人だったから信用したのだがな……)
結婚から離婚まで、たったの三年。短かったのか長かったのか……。明日は恐らく瑠香の離婚を聞きつけ、その親戚筋は慌ててすっ飛んで来るだろう。下手すると今度は泪や瑠璃の縁談を持って来るかも知れない。
(瑠璃にちょっと工作を頼んでみるか)
やっと自分たち夫婦の夢を叶えてくれる娘が現れたのだ、圭を手離すつもりはさらさらない。
(いつか一緒に住んでくれないだろうか……)
ふと、彼女の笑顔を思い出す。事故の話を聞いてもなお、圭を手離したくないと思う自分がいる。遠い未来、もしも一緒に住むことがあるのならば。
――在沢夫妻のように、自分の子供たちのように彼女を慈しみ、愛してあげよう。
未来予想図を描いてふふふと笑い、瑠璃に頼み事をするために、空いたコーヒーカップを持って書斎から出た。
『梅花』で、泪が父の書斎を出たあとの話です。少々残酷表現がありますので、苦手な方はご注意下さい。
*******
「なに? どうしたの? 何か問題でもあった?」
ノックの音のあとで扉が開き、そう言って娘……長女の瑠香が自分の書斎に入って来た。
「泪から在沢さんの事故のことを聞いたんだが……」
「つまり、報告書が見たい、と?」
「ああ」
娘の顔が哀しげに歪むが、それも一瞬のことだった。
「……構わないけど、どうせならお圭ちゃんがいるんだし、直接本人から聞いたら?」
「それができんから、お前に聞いてる。それに、泪にも『お前に聞け』と言われたしな」
娘はしばらく黙っていたが溜息をつき、わかったわと言ったあとで、ちょうど泪がコーヒーを持って来たので、礼を言って受け取る。
「USBはアタシが持ってるから今持って来るけど、詳しい話は前嶋から聞いたほうがいいわ」
「前嶋? なぜだ?」
「前嶋が泪に頼まれたからよ」
「どこにいる?」
「もうじき顔を出すんじゃないかしら? って、噂をすれば影ね」
瑠香が話している途中でノックの音がしたかと思うと、前嶋が顔を出した。
「社長、今年もお世話になりました」
「ああ、挨拶はいいから。ちょっと聞きたいことがあるんだ。瑠香、頼む」
「わかったわ」
そう言って娘は部屋を出て行ったので、前嶋に単刀直入に聞くことにした。
「泪に聞いたんだが……在沢さんの……圭の事故のことを聞きたい」
「在沢さんの、ですか……」
瑠香と同じように前嶋の顔も歪むが、瑠香以上に辛そうな顔だった。
「何だ? 何かあるのか?」
「いえ……。ただ、あまりにも、その……」
「構わん。私は知らずに圭を傷つけてしまった。いずれは本人から聞きたいとは思うが、できれば今すぐ知りたい」
瑠香がUSBと前嶋のぶんのコーヒーを持って戻って来たので、USBを受け取り、パソコンに刺す。
「この事故は、酒気帯びによる居眠り運転が原因でした」
「よく知ってるな」
「自分が担当した案件でしたから」
「あ?」
「聞いてないわよ?!」
「今初めて言いましたから」
前嶋がそう言った直後、画面に一枚の写真が写し出された。
「これは……っ!」
その惨状に息を呑む。
店舗に突っ込んだのかガラスは粉々に割れ、柱がひしゃげている。その奥のほうで腕や足を押さえている子どもや大人が数人と、手前にはガラスが大量に刺さった子供が一人写っており、手足は折れているのかあらぬ方向に曲がっていた。
警察官に押さえられながらもその子に声をかけているのか、泣いている子が二人写っているが、その二人の手や足にもガラスが何枚か刺さっており、血だらけだった
「もう十年くらい前になりますか……」
今でもよく覚えています、と言って前嶋が話した内容は、あまりにもひどく、眉を潜める話だった。
「ひどい親子でしたよ。自分や息子の命が助かったにも拘わらず、彼女の見舞いにも行かず、そればかりか『あの女のせいで息子は歩けなくなった』と息子の嘘を鵜呑みにしていました。ご近所の方は嘘だと知っていたようですが」
「……」
「あまりにも彼女の状態がひどかったから気になって、署を出たあとで彼女が搬送された病院に行ったんですが、『血が足りない』『追加の輸血を頼んだが間に合わない』と言って献血を募っていました。同じ血液型だったので、当然自分も献血しましたが」
嘘をついた親子に怒りを覚え、拳を握る。
「手術は成功し、一命をとりとめたものの、しばらくは余談を許さない状態でしたが、彼女の親が見舞いに来ることは一度もありませんでした。その後、彼女は何とか回復し、リハビリのあとは読書スペースでよく本を読んでいました。そこで仲良くなった少女がいたんですが、その少女が在沢 保の娘でした」
「ちょっと待て。圭は在沢の娘じゃないのか?」
「今は娘ですよ。尤も、養女ですが。そうなった経緯も知っています」
「……」
「その日はたまたま非番で、別の案件に取り掛かっていてしばらくお見舞いに行けない状態で、やっとお見舞いに行った日のことでした」
本好きな彼女のために本を持ってお見舞いに行ったところ、在沢夫妻が自分の娘のお見舞いに来ており、そこに圭の両親が来て開口一番
『何で庇ったんだ! お前にかける金は一銭もないんだぞ!』
と怒鳴ったというのだ。
あまりの言い種に眉を潜める。血を分けた娘ではないのか。
(それとも、虐待されていたのか……?)
昨日の駐車場でのことを思い出す。泪が『ネガティブ体質』と言った意味も、彼女が無表情なのも……どこか怯えた様子でいたことにも、それならば納得が行く。
「それを聞いていた在沢夫妻も、その場にいた大人たちも怒りました。もちろん自分も。ですが、態度を改めるどころか、何だかんだと言う二人に在沢夫妻がキレたようで、『なら私たちが養女にもらう』とその場にいた大人たちで一旦二人を追い出したあとで、在沢夫妻は彼女にいろいろ聞きながら何かを書かせ、二人を伴ってどこかへ出かけました。今にして思えば、あれは養子縁組の承諾書みたいなものを書かせていたんでしょう」
そろそろ帰ろうとした時に在沢夫妻が戻って来て、彼女に『今から警察や保険会社に電話して、自分たちが親だから、と言うから』と言うので、自分が事故の担当警官だということを伝えたのだと、前嶋は言った。
「『泪の彼女の引越しを手伝う』と言った瑠香さんについていった先に彼女がいた時は、正直、驚きました。再会できたことも、元気そうだったことも、……笑顔が見れたことも」
入院中、一度も笑顔を見せませんでしたからと前嶋は嬉しそうに話したあとで、自分を覚えていないようなのは残念ですが、と苦笑していた。
「あら、話してみたら、案外覚えているかもよ?」
「そうですね。ですが、自分から話すつもりはありませんから。……他に用事がなければ、お暇させていただきます」
「ゆっくりしていかんのか?」
「これから妹夫婦を迎えに行かなければなりませんので」
「そうか……なら仕方がないな。来年も頼む」
「わかりました。それでは、よいお年を」
そう言って前嶋は踵を返し、部屋を出る時に爆弾を落として帰って行った。
「なんだと……?! 瑠香、本当か?!」
「本当よ? 離婚の決め手はそれだもの。嘘つきな弟がいるんだもの、その兄も嘘つきじゃないとは言い切れないでしょ? 政略結婚とは言うものの、元旦那の言い分がどこまで本当かなんてわかったもんじゃないわ」
お母さんとお圭ちゃんの様子を見てくるわ、と瑠香は部屋から出て行った。
(瑠香の結婚話を持って来たのは、親戚筋の一人だったから信用したのだがな……)
結婚から離婚まで、たったの三年。短かったのか長かったのか……。明日は恐らく瑠香の離婚を聞きつけ、その親戚筋は慌ててすっ飛んで来るだろう。下手すると今度は泪や瑠璃の縁談を持って来るかも知れない。
(瑠璃にちょっと工作を頼んでみるか)
やっと自分たち夫婦の夢を叶えてくれる娘が現れたのだ、圭を手離すつもりはさらさらない。
(いつか一緒に住んでくれないだろうか……)
ふと、彼女の笑顔を思い出す。事故の話を聞いてもなお、圭を手離したくないと思う自分がいる。遠い未来、もしも一緒に住むことがあるのならば。
――在沢夫妻のように、自分の子供たちのように彼女を慈しみ、愛してあげよう。
未来予想図を描いてふふふと笑い、瑠璃に頼み事をするために、空いたコーヒーカップを持って書斎から出た。
12
お気に入りに追加
2,348
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
腹黒上司が実は激甘だった件について。
あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。
彼はヤバいです。
サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。
まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。
本当に厳しいんだから。
ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。
マジで?
意味不明なんだけど。
めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。
素直に甘えたいとさえ思った。
だけど、私はその想いに応えられないよ。
どうしたらいいかわからない…。
**********
この作品は、他のサイトにも掲載しています。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
冷徹上司の、甘い秘密。
青花美来
恋愛
うちの冷徹上司は、何故か私にだけ甘い。
「頼む。……この事は誰にも言わないでくれ」
「別に誰も気にしませんよ?」
「いや俺が気にする」
ひょんなことから、課長の秘密を知ってしまいました。
※同作品の全年齢対象のものを他サイト様にて公開、完結しております。

社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる