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圭視点
Aggravation
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「ちょっと待ってください!」
大股で歩く穂積に引っ張られているので、ほとんど小走り状態だ。足が悲鳴を上げているのがわかるので、もう一度抗議をする。
「穂積さん、待ってください! 私、走れな……痛っ!」
無理に走らされたせいでとうとう足に痛みが走り、がくんと力が抜ける。それがわかったのだろう……「どうした?」と言って一旦立ち止まってくれた。
「ですから待ってくださいって言っているではありませんか!」
「……すまない。で、どうした?」
「私、足が悪くて……ゆっくりとしか歩けないんです」
痛さで座り込み、足をさすっていると足をまじまじと見られてしまった。
(しまった! 今日はいつものパンツスーツじゃないんだった!)
完全ではないけれど病み上がりなので、心配した父と一緒に在沢家から出勤し、会社手前にあるコンビニで下ろしてもらって買い物をしてから来たのだ。服は真琴と翼、母が買ってくれたもので、「こっちに来た時用だよ」と用意してくれた服で、自室においてある服だった。
今日は事故の傷を隠すためにマキシ丈のフレアスカート、ボトルネックのセーターにジャケット、首にストールという装いだったのをすっかり忘れていたのだ。
隠すためにストッキングを履けばいいのだけれど、傷に引っかかってすぐに伝線してしまうので履けない。今日はマキシ丈だからとスパッツやレギンスすら履かなかった。傷をさっと隠すけれど、今更遅い。
「それ……」
「……気持ち悪いですよね? 申し訳あり……」
「そうじゃなくて……! ああ、もう! どうして気付かなかったのかしら?! アタシってば最低!!」
いきなりおネエ言葉になった穂積に驚き固まっていると、いきなり「荷物を持って」と私の荷物を差し出されたので、素直に持つ。するといきなり浮遊感に襲われ、それが怖くて彼のジャケットを掴むとニコリと微笑まれた。どうやら彼に抱き上げられたらしい。
その時私物のスマホから昔懐かしい黒電話の音が鳴ったけれど、一回で切れたので放っておく。「懐かしいわね」と笑った彼は、私を横抱きにしたまま、また大股で歩き出した。
「ちょっ……! 重いですから下ろしてください!」
「アンタのどこが重いの?」
「だって……太っていますし……」
「ああ、確かに重そうよね。――胸が」
「む……っ?!」
「アタシ好みのサイズで嬉しいわ♪」
そう言うとスッと手を動かし、撫でるように胸に触った穂積に固まる。
「セっ、セっ……」
「あらん♪ アタシとシたいの?」
「セクハラーーっ!!」
そう叫んでクスクス笑っている彼を睨み付けると、後ろのほうから「圭!」と呼ばれた。そちらを向くと葎が立っていた。穂積の顔がオカマの泪から、穂積の専務になる。
「誰かな?」
「……今は言えません」
「あとで全部説明するように」
葎には聞こえないくらいの低い声でそうやりとりをし、「はい」と返事をした。
「羽多野君、名前で呼ぶ許可を出した覚えはありませんが」
言外に名前で呼ぶなと言うと、「申し訳ありません」と謝った。最初のころは言葉遣いがなってなかったのに、今はそんなことは微塵も感じられない葎に感心する。
「用があるならこのまま歩きながらにしてください。時間がありませんので」
そう穂積に言われた葎は、「在沢さんが呼んでいるとお聞きしたので」と一緒に付いて来る。
「先日の出張のことで、お聞きしたいことがあります」
「……なんでしょうか?」
「あのホテルの予約は貴方ですか?」
「今回は違います」
「今回は? では、いつもあのタイプの部屋で予約しているのですか?」
「違います! 確かに何回か間違ってしまったことはあります! でも、在沢さんに教えていただいた通り、きちんと分けています!」
その言葉に、葎が嘘を言っているようには見えなかった。確かに葎は、仕事に私情を挟まない。挟むのはたったひとつ――私のことでのみ、だけだ。
「そうですか。わかりました。今回の予約は誰に頼んだのですか?」
「私が勝手に電話しました! すみません!」
追いかけて来たのか、日比野が何かを持って小走りでこちらに来た。ちょうど話が聞こえてしまったらしい。
歩きながら日比野から小さな紙袋を渡される。中には私物のマグカップと、引いてあるコーヒー豆が入っている袋、『受付済、頼む a』とだけ書かれたメモが入っていた。
(なるほど……ターゲットは葎じゃなく、こっちか)
そのメモを見て、そう納得する。
「羽多野君は具合悪そうだったし、忙しそうだったから電話してあげたよ、って……」
「日比野さん……どうして他の秘書の手伝いを勝手にしてはいけないのか、貴女はまだわかっていないのですか?」
「え?」
私の言葉の意味を葎はわかっているらしく眉間に皺を寄せているけれど、日比野は全くわかっていないようで、首を傾げたままだった。
「その様子では、準一級など夢のまた夢ですね。まぁ、在沢室長はわかっているようですが」
「それでも頑張ります!」
との見当違いの言葉を吐いた日比野には、最後のセリフは聞こえなかったらしい。
「羽多野君、今後は気を付けてください」
「はい」
「……今でも……」
「え?」
一旦区切り、葎の顔を真っ直ぐ見つめる。
「以前食堂で話したあの話を、今でも聞きたいと思っていますか?」
葎から「話がある」と言われるたびに、はぐらかし続けた過去。けれどいつしか葎は何も言わなくなった。それをまだ聞きたいのか――。
そう静かに問うと一瞬驚いた顔になったけれど、すぐに「はい」という答えが帰って来た。
「では、これを」
持っていた荷物から私物のUSBを出すと、葎に渡す。
「あの話の全てが書いてあります。必ず自宅で勉強するように。在沢室長に話しておきますので、わからない場合は室長に聞いてください」
穂積や日比野がいる手前、あえて勉強と言うと、葎は笑顔を浮かべた。
「……っ! ありがとうございます!」
大事そうにそれを握りしめ、頭を下げた。それを見ていた日比野が横から口を挟む。
「羽多野君、ずるーい! 在沢さん! あたしにも同じのをください!」
「貴女に何かを頼まれた覚えも、教えてほしいと言われた覚えもありませんが」
「うっ! そっ、それは……」
「それに言葉遣い。羽多野君はかなり改善されたのに、貴女はまだですよね。いつになったら改善するのですか?」
「……甘えん坊は、良くはなっても良くなっただけです。何度言っても直りません」
「「――っ!」」
今まで口を挟むことをしなかった穂積に冷たく言われ、二人は息を呑む。
「時間切れです。それでは」
ちょうどエントランスに着いたため、穂積にそう言われた二人はその場で止まり見送る。葎はきちんとお辞儀をしているが日比野は不貞腐れた顔で碌にお辞儀もせずに戻って行ってしまった。
(あー……駄目だ、あれは。どこに飛ばされるのやら……)
私が心配することではないけれど、もう新人の時期は終わっている。そんなことを考えていると同期の受付嬢と目が合い、お互いにニヤリと笑った。荷物からスマホを出し、それを持って手を振ると、心得たと謂わんばかりにどこかに電話し始めた。
大股で歩く穂積に引っ張られているので、ほとんど小走り状態だ。足が悲鳴を上げているのがわかるので、もう一度抗議をする。
「穂積さん、待ってください! 私、走れな……痛っ!」
無理に走らされたせいでとうとう足に痛みが走り、がくんと力が抜ける。それがわかったのだろう……「どうした?」と言って一旦立ち止まってくれた。
「ですから待ってくださいって言っているではありませんか!」
「……すまない。で、どうした?」
「私、足が悪くて……ゆっくりとしか歩けないんです」
痛さで座り込み、足をさすっていると足をまじまじと見られてしまった。
(しまった! 今日はいつものパンツスーツじゃないんだった!)
完全ではないけれど病み上がりなので、心配した父と一緒に在沢家から出勤し、会社手前にあるコンビニで下ろしてもらって買い物をしてから来たのだ。服は真琴と翼、母が買ってくれたもので、「こっちに来た時用だよ」と用意してくれた服で、自室においてある服だった。
今日は事故の傷を隠すためにマキシ丈のフレアスカート、ボトルネックのセーターにジャケット、首にストールという装いだったのをすっかり忘れていたのだ。
隠すためにストッキングを履けばいいのだけれど、傷に引っかかってすぐに伝線してしまうので履けない。今日はマキシ丈だからとスパッツやレギンスすら履かなかった。傷をさっと隠すけれど、今更遅い。
「それ……」
「……気持ち悪いですよね? 申し訳あり……」
「そうじゃなくて……! ああ、もう! どうして気付かなかったのかしら?! アタシってば最低!!」
いきなりおネエ言葉になった穂積に驚き固まっていると、いきなり「荷物を持って」と私の荷物を差し出されたので、素直に持つ。するといきなり浮遊感に襲われ、それが怖くて彼のジャケットを掴むとニコリと微笑まれた。どうやら彼に抱き上げられたらしい。
その時私物のスマホから昔懐かしい黒電話の音が鳴ったけれど、一回で切れたので放っておく。「懐かしいわね」と笑った彼は、私を横抱きにしたまま、また大股で歩き出した。
「ちょっ……! 重いですから下ろしてください!」
「アンタのどこが重いの?」
「だって……太っていますし……」
「ああ、確かに重そうよね。――胸が」
「む……っ?!」
「アタシ好みのサイズで嬉しいわ♪」
そう言うとスッと手を動かし、撫でるように胸に触った穂積に固まる。
「セっ、セっ……」
「あらん♪ アタシとシたいの?」
「セクハラーーっ!!」
そう叫んでクスクス笑っている彼を睨み付けると、後ろのほうから「圭!」と呼ばれた。そちらを向くと葎が立っていた。穂積の顔がオカマの泪から、穂積の専務になる。
「誰かな?」
「……今は言えません」
「あとで全部説明するように」
葎には聞こえないくらいの低い声でそうやりとりをし、「はい」と返事をした。
「羽多野君、名前で呼ぶ許可を出した覚えはありませんが」
言外に名前で呼ぶなと言うと、「申し訳ありません」と謝った。最初のころは言葉遣いがなってなかったのに、今はそんなことは微塵も感じられない葎に感心する。
「用があるならこのまま歩きながらにしてください。時間がありませんので」
そう穂積に言われた葎は、「在沢さんが呼んでいるとお聞きしたので」と一緒に付いて来る。
「先日の出張のことで、お聞きしたいことがあります」
「……なんでしょうか?」
「あのホテルの予約は貴方ですか?」
「今回は違います」
「今回は? では、いつもあのタイプの部屋で予約しているのですか?」
「違います! 確かに何回か間違ってしまったことはあります! でも、在沢さんに教えていただいた通り、きちんと分けています!」
その言葉に、葎が嘘を言っているようには見えなかった。確かに葎は、仕事に私情を挟まない。挟むのはたったひとつ――私のことでのみ、だけだ。
「そうですか。わかりました。今回の予約は誰に頼んだのですか?」
「私が勝手に電話しました! すみません!」
追いかけて来たのか、日比野が何かを持って小走りでこちらに来た。ちょうど話が聞こえてしまったらしい。
歩きながら日比野から小さな紙袋を渡される。中には私物のマグカップと、引いてあるコーヒー豆が入っている袋、『受付済、頼む a』とだけ書かれたメモが入っていた。
(なるほど……ターゲットは葎じゃなく、こっちか)
そのメモを見て、そう納得する。
「羽多野君は具合悪そうだったし、忙しそうだったから電話してあげたよ、って……」
「日比野さん……どうして他の秘書の手伝いを勝手にしてはいけないのか、貴女はまだわかっていないのですか?」
「え?」
私の言葉の意味を葎はわかっているらしく眉間に皺を寄せているけれど、日比野は全くわかっていないようで、首を傾げたままだった。
「その様子では、準一級など夢のまた夢ですね。まぁ、在沢室長はわかっているようですが」
「それでも頑張ります!」
との見当違いの言葉を吐いた日比野には、最後のセリフは聞こえなかったらしい。
「羽多野君、今後は気を付けてください」
「はい」
「……今でも……」
「え?」
一旦区切り、葎の顔を真っ直ぐ見つめる。
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葎から「話がある」と言われるたびに、はぐらかし続けた過去。けれどいつしか葎は何も言わなくなった。それをまだ聞きたいのか――。
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穂積や日比野がいる手前、あえて勉強と言うと、葎は笑顔を浮かべた。
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「それに言葉遣い。羽多野君はかなり改善されたのに、貴女はまだですよね。いつになったら改善するのですか?」
「……甘えん坊は、良くはなっても良くなっただけです。何度言っても直りません」
「「――っ!」」
今まで口を挟むことをしなかった穂積に冷たく言われ、二人は息を呑む。
「時間切れです。それでは」
ちょうどエントランスに着いたため、穂積にそう言われた二人はその場で止まり見送る。葎はきちんとお辞儀をしているが日比野は不貞腐れた顔で碌にお辞儀もせずに戻って行ってしまった。
(あー……駄目だ、あれは。どこに飛ばされるのやら……)
私が心配することではないけれど、もう新人の時期は終わっている。そんなことを考えていると同期の受付嬢と目が合い、お互いにニヤリと笑った。荷物からスマホを出し、それを持って手を振ると、心得たと謂わんばかりにどこかに電話し始めた。
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