オカマ上司の恋人【R18】

饕餮

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if~もしも相手が○○だったら~

もしも相手が葎と◯◯だったら

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ある意味、続編です。
葎→◯◯→葎の視点と変わります。
もしも二人が絡みあっていたのを◯◯に見られていたら。
こうなりました。さて、◯◯は誰でしょう?


*******


「んんっ! んぅ! んっ! ……ああっ!」
「こら。口を離しちゃダメでしょ?」

 圭はナカのイイところを擦られたのか、咥わえていた僕のモノから口を離すと仰け反って啼いた。お仕置きとばかりに、圭の両乳首を摘まんで捏ねる。

「やぁ! あああっ!」
「く……っ! 締まる!」

 振っていた腰を止めた彼は、圭のナカで果てたあとで恍惚の表情を浮かべ、艶っぽいため息を吐いた後で暫くそのままでいたあと、何も言わずにバスルームへ消えた。

「あっ、ああっ」
「ごめんね、圭……僕のせいで……。もう終わったから……彼が帰ったら、綺麗にしてあげるから……」

 弛緩しながらも泣きじゃくる圭を慰めながら、やっぱり悪戯だけで止めておけばよかった、と後悔していた。


 ***


『アレ、見たぞ。二人が抱き合ってたところ』

 週末、二人で翌週のスケジュールの確認と打ち合わせをしている時、政行に突然そう言われて固まった。

『俺は今でも彼女が好きだ。散々お前に邪魔されたが、忘れられなかった。アレは俺しか見てないし、誰にも言ってない。黙っててやる。だから……一度……一度でいいから彼女を抱かせろ』

 そう言った政行。それは政行の脅しであり、本心でもあった。多少なりとも自覚がある僕には、それを断ることが出来なかった。嫌がる圭を説得し、三人で僕のマンションに向かったのだ。

「僕、先にお風呂に入ってくるね」

 それは政行と決めた合図。『先に一人で彼女を抱きたい』と言った、政行のための合図だった。

『やぁっ……、あっ』

 お風呂場まで漏れ聞こえる、圭の喘ぎ声と啼き声。本当は抱かせたくなかった。圭の喘ぎ声を政行に聞かせたくなかったし、僕も聞きたくなかった。
 全て、我慢が出来なかった僕の責任。圭は『ここでは嫌』と言ったのに、それを聞かなかった僕の責任。
 痛む胸の内を圧し殺しながら、シャワーの詮を捻り、その音で圭の喘ぎ声が聞こえないよう、耳を塞ぐよう、シャワーを浴び続けた。


 ***


「圭……ずっと好きだった」
「ぶ、ちょ……っ、あっ……、あんっ、やぁっ」

 彼女の柔らかくて大きな胸を揉みしだきながら乳首を吸い、蜜壺に指を入れて出し入れする。
 ずっと好きだった。ずっと抱きたかった。でも、再会した時、彼女は既に葎のモノだった。
 それが許せなかった。先に彼女に恋をしたのは自分だったのに……。
 あの日、その話と別の話を葎にしようとして秘書課に行ったのに、葎は彼女を抱いていた。悔しかった。でも、チャンスだと思った。彼女を抱ける、最初で最後のチャンスだと。

「圭……好きだ……っ、好きだ!」
「ごめんなさい……あの頃なら、答えられた。でも、今は、葎が……あああっ!」

 その言葉だけで充分だった。時間のない自分には……彼女に告白をし、彼女を抱けるだけで充分だった。
 今だけは……この瞬間だけは彼女も自分と向き合ってくれるから。
 蜜壺から指を抜いて起き上がると、彼女の足を広げて自分の肉竿を蜜壺に宛がい、一気にナカに押し込む。

「あんっ! やあっ! あっ! ああっ!」
「け、い……、圭……!」

 腰を振るスピードを上げて彼女を登り詰めさせ、一緒に果てて暫くそのままでいると、葎が風呂から上がって来て彼女の頭の方に座る。彼女の胸に手を伸ばしたかと思うとその胸を鷲掴んで揉みはじめ、覆い被さったかと思うと、ちゅうっ、と音をたてて乳首を吸いはじめた。

「葎……? っ、ああっ!」
「く……っ、葎、な、にを……っ、はぁっ……」
「一緒に、と思って」

 いきなり肉竿を締め付けられ、思わず声を上げる。が、それに刺激された肉竿すぐに固くなり、内心苦笑しながらもゆっくりと腰を動かし始めた。彼女の身体に、自分に抱かれたと言う記憶を植え付けるように……。


 ***


 圭の乳首を舐め、吸い、揉みしだく。弱いところを同時に攻められているせいか、首を振って泣きながらも喘ぎ、啼き、悦がる圭。政行は圭の腰を抱え、ゆっくりと腰を振りながらも、時々突起を弄っていた。「後ろから攻めたい」と言った政行のために一旦身体を起こすと、政行は器用にも圭のナカに埋めたままくるり、と圭の身体を回転させた。

「やっ!? あっ、あっ、ああっ!」

 圭の腰を持ち上げて四つん這いにさせると、政行はまたゆっくりと腰を動かし始めた。

「圭、ナカだけでなく、上の口で僕のも咥わえて」
「り、……っ、んんっ」
「舌を使って、僕の尖端を舐めて……っ、そう……上手、だよ」

 圭に肉竿を舐めてもらいながら、政行に揺さぶられて揺れている胸を掴んで揉み始める。

「んんっ! んぅ! んっ! ……ああっ!」
「こら。口を離しちゃダメでしょ?」

 圭はナカのイイところを擦られたのか、咥わえていた僕のモノから口を離すと仰け反って啼いた。お仕置きとばかりに、揉んでいた手を止めて圭の両乳首を摘まんで捏ねる。

「やぁ! あああっ!」
「く……っ! 締まる!」

 振っていた腰を止めた政行は、圭のナカで果てた後で恍惚の表情を浮かべ、艶っぽいため息を吐いた後で暫くそのままでいたあと、何も言わずにバスルームへ消えた。

「あっ、ああっ」
「ごめんね、圭……僕のせいで……。もう終わったから……政行が帰ったら、綺麗にしてあげるから……」

 弛緩しながらも泣きじゃくる圭を慰めながら、やっぱり悪戯だけで止めておけばよかった、とあの時のことを後悔していた。
 バスルームから出て来た政行はすぐに着替えると圭のそばに来て頭を撫でる。

「葎、すまんな。ありがとう」
「え?」
「圭……」

 政行の言葉に驚いて顔を上げると、政行は優しく微笑んだ。政行は圭の耳元で何かを言い、「まさくん」と言って顔を上げた圭の唇にキスをして踵を返した。

「……政行……?」

 そう呼びかけるとこちらを向いてしばらく圭をいとおしげに見ていたかと思うと、徐に手を上げ「じゃあな」と言ってふわりと笑い、帰って行った。
 何故政行が笑ったのかわからない。それに、心なしか顔色が悪かったような気もするけど、「シャワーを浴びたい」と言った圭にはっ、となり、圭を抱き上げてお風呂場へ行く。

「僕が洗ってあげる」

 そう言ってスポンジを泡立てながら、政行に何を言われたのか聞くと、「まさくんと呼んでと言われたから、そう呼んだだけだよ」と言った。

 泡立て終わったスポンジで圭の全身を洗う。まだ余韻があるのか、肌や胸を擦っただけで喘ぐ圭。スポンジから泡をすくって手に取ると、それを身体に擦りつけてから胸を掴んでゆっくり揉み、乳首を擦る。

「あっ、ああっ、はうん」
「圭、気持ちいい?」
「気、持ち、い……あっ」

 片手を離して秘裂を触ると、既にグショグショに濡れていた。

「ナカも洗わないとね」

 そう言って蜜壺に指を二本入れる。

「あんっ! ああっ!」
「洗ってるだけなのに、感じてるの?」

 もう片方も胸から手を離して突起を弄りながら、もう片方はぐちゅぐちゅと音をたてながらナカのものを掻き出すように擦ると、圭はびくびくと震えてイった。

「圭……」
「ああっ、やあっ!」

 泡を洗い流すと蜜壺に肉竿を入れて腰を振る。お風呂場でも、ベッドの上でも。何度も抱いて、何度も飛沫を吐き出した。気絶するように眠った圭を綺麗にした後でシーツや布団を変えて圭を抱き締めて眠った。
 ……心の中で謝りながら。

 この日以降も政行からまた何か言われるかと思っていたけど、噂も、政行からも何も言われることはなかった。


 ――二週間後、政行の訃報を聞いた。彼は脳腫瘍で、手術をするには既に間に合わない状態だったと言う。棺の中の政行は、とても幸せそうに微笑んでいるように見えた。
 その二ヶ月後、圭が身籠った。まるで、政行の魂を取り込んだかのように……。すでに両親とは絶縁状態だったために僕は反対されることもなく、圭の養父母である在沢夫妻を説得して籍を入れた。

 子供は二卵性の男女の双子だったため、圭と二人で決めて男の子には「政行」と名付けた。女の子は僕に、その子は圭に似ていたため、僕の子なのか政行の子なのかはわからなかった。でも、僕はどっちの子でもよかった。本当は、政行も好きだったから。

 ねえ、政行。あの時、何故微笑んだの?

 最後に見た、晴れやかで儚げな笑顔を思い出しながら、双子を寝かしつけている圭をぼんやりと眺め、寝かしつけ終わった頃にはそれを追い出して圭を散々抱いて眠りについた。

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