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従魔専用レベル上げダンジョン編
第202話 不思議なダンジョン 1
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「……」
「アリサ、気持ちはわかるけど……」
「そろそろ口を閉じたほうがいいんじゃないか?」
「……そうね」
ヤミンとヤナに指摘され、あんぐりと開けていた口を閉じる。
従魔のレベル上げ専用ダンジョンに着き、入口手前の建物でタグと従魔のレベルや数の確認をしたあと、特殊なダンジョンだからとしっかり説明を受けた。それからダンジョンに来たはいいが、その出入口がバカデカかったのだ。縦が五メートル、横は三メートルは軽くあるんじゃなかろうか。
まあ、ヴィンのような体格のいい種族もいるだろうし、バトルホースのような大きな従魔もいるだろうし。あくまでも従魔専用のレベル上げダンジョンなので、従魔のサイズに合わせているってことなんだろう。
うちの子たちのように、縮小できるとは限らないし。
「さっそく入ろうか」
「うん!」
「おう!」
てなわけでダンジョンに入って階段を下りると、草原と森が広がっていた。遠くには小高い丘や冠雪している山まで見える。
「じゃあ、宣言するよ。『レベル上げを開始する。メインはヤミンとヤナの従魔四匹』」
私がそう宣言すると、あちこちが赤く光り、そこに魔物が出現する。現れた魔物はスライムを始めとして、一角兎とフォレストウルフ、ディアやボアなど、地上や山裾に棲む魔物や、初級ダンジョンに出現する魔物たちばかり。
まずは私の従魔たちが中心となり、出現している魔物の戦い方を教える。人間と魔物、種族としての戦い方は違うし。
リコはどうか知らないが、他は野生で育ってきたうちの従魔たちと違い、ヤミンとヤナの従魔たちは町で育った。そのための戦闘訓練だし、ドルト村へ行くためにも、最低でもレベル150を超えてもらわなきゃならんのよ。
そんな従魔専用レベル上げダンジョンだが、他と違って面白い機能が三つある。
ひとつめは、さっきした〝宣言〟。不思議なことに、パーティーリーダーや従魔の主人がこの宣言をすることで、従魔に見合ったレベルの魔物が現れるのだ。
この〝宣言〟は一回につき三時間ほどの効果しかないが、その間にレベルが追い付き、レベルが上がらなくなってきたらこちらから解除することもできる。
もちろん、従魔はレベル上げ、主人は素材の恩恵があるのは言うまでもない。
ふたつめが、個人やパーティーごとにダンジョンに入っていること。
私とその従魔たちが入れば私たちだけしかそのダンジョンに存在しないし、パーティーとその従魔が入れば、パーティーとその従魔だけしかいない。つまり、あとから誰かが入り込むとか、戦闘の手助けや邪魔をされるといったことがないのだ。
説明が難しいが、オンラインゲームでいうところの、いくつもサーバーがある感じなのかな? とにかく、ダンジョンに入ったパーティーや個人の数だけ、ダンジョンが存在する。
だからのんびりとレベル上げできるし、他者に文句を言われることもない。
そして最後だが、二番目に関係しているのか、ダンジョン自体はワンフロアしかなく、ダンジョンコアは生きている。が、どんな仕様か知らんが、ダンジョンボスがいないという、ダンジョンとしてはどうなのよ、という仕様になっている。
どうもそのコアが他のダンジョンとは違うようで、何度か破壊したもののいつのまにか再生している。それに、湧きが早いとはいえスタンピードを起こすような魔物の湧き方でもなければ、人間が戦っても経験値が得られない。
おかしいといろいろと試したところ、従魔だけがレベルアップできるような仕様のダンジョンだとわかったのだ。
それ以来、従魔専用のレベル上げダンジョンと言われているらしい。
とはいえ、ワンフロアしかない関係なのか、セーフティーエリアが存在しない。なので、ダンジョン内で数日野宿したり休憩する場合、自前の結界や結界石による安全確保は必須。
てなわけで、階段付近に通常の四倍の結界石を、間隔を狭く置いて内側の空間を広く使えるようにしたあと、さらに自前の結界も張る。そしてテントを設置してから竈と作業台兼食事スペース、お湯沸かしと温め専用に焚き火を作ると、アイテムボックスを確認。
……食材以外にもいろいろあるなあ。
「さて、久しぶりにアクセ作りでもするかな」
いろんな魔物に牙や皮、毛皮に骨がある。ちょっとした実験で、従魔たちの防具を作ろうと考えているのだ。
といっても使えるのは革かスパイダーシルクを使った布なので、時間がかかるわけでもないし、作るにしても首輪か手足を保護するものくらいしかない。あとは牙や骨に防御か攻撃、スピード関連のものを付与できればいいけれど、実験してみないとわからない。
もしこれが成功すれば、冒険者用のアクセとして売り出すこともできるしね。
もちろん、加工は当然として、それらの付与ができることが前提で、レシピを流出するつもりではある。この辺はランツと相談してからかな。ギルドと相談? 知らんがな。
でなわけで、まずはウルフ種の牙を使って実験。ウルフ種といっても種族もランクも、そして同種の中でもレベル差があるしね~。それを利用して、いろいろ付与してみるのだ。
もちろん、実験は一番数が多いフォレストウルフから。まずは鑑定してランクを確認して……と集中していると、全員帰ってきた。
え? 早くないか?
慌てて時間を確認したら、入って一時間しか経っていなかった。どういうこと?
疑問に思っていたら、ヤミンとヤナが説明してくれるというので、話を聞く体勢に。
「このダンジョンって湧きが早いでしょ? だから最初は無理なく、スライムや一角兎から戦闘訓練を兼ねてレベル上げをしてたんだ」
「アリサの従魔たちによる的確な指示もよかったみたいで、俺たちの従魔がどんどんレベルや戦闘中の動き、俺たちとの連携も上がったんだ」
「それは嬉しいんだけど、湧きが早いからなのかレベルの上がりも早くて」
「この一時間でとうとうレベルも50を超えて、単独でベアまで倒せるようになった」
「そこからレベルが上がらなくて……」
「だから、休憩も兼ねて、アリサに報告しようと思って、戻ってきたんだ」
「あ~……」
なるほど、そういう事情か。
レベルが上がらなくなれば、いくら恩恵があっても簡単すぎて、主人も従魔も途中で飽きるものね。それもあって戻ってきたんだろう。
パーティーリーダーが宣言しているから、その解除と次の宣言をお願いしないといけないし。
「まあ、一時間戦ってそこまでレベルを上げたんなら、休憩するにもちょうどいいんじゃない? 一回解除するから、休憩しようか。その間に、テントを張っておくといいわよ」
「「ありがとう、アリサ!」」
破顔した二人に、苦笑を漏らす。元気だねぇ。
二人がテントを張っている間に解除宣言し、私も休憩がてらお湯を沸かし、緑茶を淹れる。そういえば、ロジーネに急須や湯飲み茶わんを作ると言ってたのに、すっかり忘れてた。
お互いに忙しかったもんなあ……。私は巻き込まれっぱなしだったし。
そのうち手紙が来るだろうから、その時に粘土質の土を要求しよう。
テントを張り終えた二人が来たので、緑茶とお茶菓子を出して休憩する。最初の段階でのレベル上げは順調そうだし、目標レベルを上げてもいいかもなあ……なんて思いつつ、楽しそうに従魔たちの活躍を語る、ヤミンとヤナの話を聞いたのだった。
「アリサ、気持ちはわかるけど……」
「そろそろ口を閉じたほうがいいんじゃないか?」
「……そうね」
ヤミンとヤナに指摘され、あんぐりと開けていた口を閉じる。
従魔のレベル上げ専用ダンジョンに着き、入口手前の建物でタグと従魔のレベルや数の確認をしたあと、特殊なダンジョンだからとしっかり説明を受けた。それからダンジョンに来たはいいが、その出入口がバカデカかったのだ。縦が五メートル、横は三メートルは軽くあるんじゃなかろうか。
まあ、ヴィンのような体格のいい種族もいるだろうし、バトルホースのような大きな従魔もいるだろうし。あくまでも従魔専用のレベル上げダンジョンなので、従魔のサイズに合わせているってことなんだろう。
うちの子たちのように、縮小できるとは限らないし。
「さっそく入ろうか」
「うん!」
「おう!」
てなわけでダンジョンに入って階段を下りると、草原と森が広がっていた。遠くには小高い丘や冠雪している山まで見える。
「じゃあ、宣言するよ。『レベル上げを開始する。メインはヤミンとヤナの従魔四匹』」
私がそう宣言すると、あちこちが赤く光り、そこに魔物が出現する。現れた魔物はスライムを始めとして、一角兎とフォレストウルフ、ディアやボアなど、地上や山裾に棲む魔物や、初級ダンジョンに出現する魔物たちばかり。
まずは私の従魔たちが中心となり、出現している魔物の戦い方を教える。人間と魔物、種族としての戦い方は違うし。
リコはどうか知らないが、他は野生で育ってきたうちの従魔たちと違い、ヤミンとヤナの従魔たちは町で育った。そのための戦闘訓練だし、ドルト村へ行くためにも、最低でもレベル150を超えてもらわなきゃならんのよ。
そんな従魔専用レベル上げダンジョンだが、他と違って面白い機能が三つある。
ひとつめは、さっきした〝宣言〟。不思議なことに、パーティーリーダーや従魔の主人がこの宣言をすることで、従魔に見合ったレベルの魔物が現れるのだ。
この〝宣言〟は一回につき三時間ほどの効果しかないが、その間にレベルが追い付き、レベルが上がらなくなってきたらこちらから解除することもできる。
もちろん、従魔はレベル上げ、主人は素材の恩恵があるのは言うまでもない。
ふたつめが、個人やパーティーごとにダンジョンに入っていること。
私とその従魔たちが入れば私たちだけしかそのダンジョンに存在しないし、パーティーとその従魔が入れば、パーティーとその従魔だけしかいない。つまり、あとから誰かが入り込むとか、戦闘の手助けや邪魔をされるといったことがないのだ。
説明が難しいが、オンラインゲームでいうところの、いくつもサーバーがある感じなのかな? とにかく、ダンジョンに入ったパーティーや個人の数だけ、ダンジョンが存在する。
だからのんびりとレベル上げできるし、他者に文句を言われることもない。
そして最後だが、二番目に関係しているのか、ダンジョン自体はワンフロアしかなく、ダンジョンコアは生きている。が、どんな仕様か知らんが、ダンジョンボスがいないという、ダンジョンとしてはどうなのよ、という仕様になっている。
どうもそのコアが他のダンジョンとは違うようで、何度か破壊したもののいつのまにか再生している。それに、湧きが早いとはいえスタンピードを起こすような魔物の湧き方でもなければ、人間が戦っても経験値が得られない。
おかしいといろいろと試したところ、従魔だけがレベルアップできるような仕様のダンジョンだとわかったのだ。
それ以来、従魔専用のレベル上げダンジョンと言われているらしい。
とはいえ、ワンフロアしかない関係なのか、セーフティーエリアが存在しない。なので、ダンジョン内で数日野宿したり休憩する場合、自前の結界や結界石による安全確保は必須。
てなわけで、階段付近に通常の四倍の結界石を、間隔を狭く置いて内側の空間を広く使えるようにしたあと、さらに自前の結界も張る。そしてテントを設置してから竈と作業台兼食事スペース、お湯沸かしと温め専用に焚き火を作ると、アイテムボックスを確認。
……食材以外にもいろいろあるなあ。
「さて、久しぶりにアクセ作りでもするかな」
いろんな魔物に牙や皮、毛皮に骨がある。ちょっとした実験で、従魔たちの防具を作ろうと考えているのだ。
といっても使えるのは革かスパイダーシルクを使った布なので、時間がかかるわけでもないし、作るにしても首輪か手足を保護するものくらいしかない。あとは牙や骨に防御か攻撃、スピード関連のものを付与できればいいけれど、実験してみないとわからない。
もしこれが成功すれば、冒険者用のアクセとして売り出すこともできるしね。
もちろん、加工は当然として、それらの付与ができることが前提で、レシピを流出するつもりではある。この辺はランツと相談してからかな。ギルドと相談? 知らんがな。
でなわけで、まずはウルフ種の牙を使って実験。ウルフ種といっても種族もランクも、そして同種の中でもレベル差があるしね~。それを利用して、いろいろ付与してみるのだ。
もちろん、実験は一番数が多いフォレストウルフから。まずは鑑定してランクを確認して……と集中していると、全員帰ってきた。
え? 早くないか?
慌てて時間を確認したら、入って一時間しか経っていなかった。どういうこと?
疑問に思っていたら、ヤミンとヤナが説明してくれるというので、話を聞く体勢に。
「このダンジョンって湧きが早いでしょ? だから最初は無理なく、スライムや一角兎から戦闘訓練を兼ねてレベル上げをしてたんだ」
「アリサの従魔たちによる的確な指示もよかったみたいで、俺たちの従魔がどんどんレベルや戦闘中の動き、俺たちとの連携も上がったんだ」
「それは嬉しいんだけど、湧きが早いからなのかレベルの上がりも早くて」
「この一時間でとうとうレベルも50を超えて、単独でベアまで倒せるようになった」
「そこからレベルが上がらなくて……」
「だから、休憩も兼ねて、アリサに報告しようと思って、戻ってきたんだ」
「あ~……」
なるほど、そういう事情か。
レベルが上がらなくなれば、いくら恩恵があっても簡単すぎて、主人も従魔も途中で飽きるものね。それもあって戻ってきたんだろう。
パーティーリーダーが宣言しているから、その解除と次の宣言をお願いしないといけないし。
「まあ、一時間戦ってそこまでレベルを上げたんなら、休憩するにもちょうどいいんじゃない? 一回解除するから、休憩しようか。その間に、テントを張っておくといいわよ」
「「ありがとう、アリサ!」」
破顔した二人に、苦笑を漏らす。元気だねぇ。
二人がテントを張っている間に解除宣言し、私も休憩がてらお湯を沸かし、緑茶を淹れる。そういえば、ロジーネに急須や湯飲み茶わんを作ると言ってたのに、すっかり忘れてた。
お互いに忙しかったもんなあ……。私は巻き込まれっぱなしだったし。
そのうち手紙が来るだろうから、その時に粘土質の土を要求しよう。
テントを張り終えた二人が来たので、緑茶とお茶菓子を出して休憩する。最初の段階でのレベル上げは順調そうだし、目標レベルを上げてもいいかもなあ……なんて思いつつ、楽しそうに従魔たちの活躍を語る、ヤミンとヤナの話を聞いたのだった。
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