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ファウルハーバー領編
第183話 重たい話はお腹いっぱい
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その日はルードルフが皇帝に手紙を送った二日後。それまでに皇帝が影を使って調べ上げ、その証拠が揃ってから曾祖父母と末娘を呼びつけたのだ。
皇帝自ら寄越した手紙に曾祖父母と末娘は有頂天になったものの、行ってみれば断罪の始まり。耄碌し始めていた曾祖父母も、断罪の途中でやっと事の重大さを認識して反省したが、末娘は牢に入っても反省するどころか、「自分は悪くない」と喚き、他人のせいにしてばかりだったそうだ。
その後、取り調べのために伯爵家に入った騎士たちに連れられて両親も到着し、皇帝直々に沙汰が下される。前回から数年も経っていないのに問題を起こしたとして、責任を問われる形となってしまった。
その結果、伯爵から男爵まで落とされたうえに領地も移動して狭くなり、曾祖父母は領地の隅っこの村に永蟄居。娘は気候も生活も厳しい北の端にある修道院に送られることになる。
手紙を出したり受け取ったりすることはできるものの、その修道院は一度入ると性格が矯正されたとしても出ることは叶わず、身内にも一切会えない場所だそうだ。
当然のことながら男は誰一人いないし、魔物が出る関係で建物自体も城壁のように高い壁で護られているから、脱走もできない。自分たちが食べるものの半数近くは、壁の内側に作られている畑で、野菜などを自分たちで育てるような場所だ。
近くには森も川もあるから、肉が欲しければ自分たちで罠などを設置して獲るしかなく、獲れなかったから週に一回来る商人から購入するしかないそうだ。まあ、まず自分たちで獲ることはできなので、結局は商人から買っているらしい。
長くなったが、要するに、100%ではないものの自給自足が鉄則の場所で、働かざる者食うべからずな環境の、非常に厳しい場所での生活を強いられる。
「え……。そんな場所に入ったところで、我儘お嬢様が改心するわけないじゃん。やりたくないだの、ご飯がまずいだのと言うのがオチじゃない」
「だろうな。恐らく、陛下もそれが狙いなんだろう。その修道院は、代々王族の女性が院長をして管理しているから」
「あちゃー……」
それって、裏をかえせば『死ね』って言ってるようなものじゃないか。
声に出さなかった心の声が聞こえたんだろう。ルードルフはきっぱりと断言する。
「目には目をではないが、権力には権力だよ、アリサ。たかだか男爵家の小娘が、そこに入っている他の貴族や王族の権力に、たてつけるわけないだろう?」
貴族の女性しかいない修道院なら不敬罪で無礼打ち確定だねと、ニッコリと微笑んだルードルフの目は笑っていなかった。
「いくら修道院の中は平等で、爵位が尊重されないとしても、本人が権力を持ち出すのであれば、それに対応せざるを得ない。だからこそ、その修道院行きだ」
「そ、そうっすか……」
ルードルフの言葉に顔がひきつる。
こえぇぇっ! 貴族ってこえぇよ!
公爵夫妻も側近たちも騎士たちも、それが当然だって顔をしている。皇帝もそれを見越しての処罰なんだろう。
そこで改心すればよし。無礼打ちだろうと食事を粗末にしたことによる餓死だろうと、改心しなければ末娘には死が待っている。
きっと、そういうことなんだろうなあと思うと、背中に冷や汗が流れた。
つうかルードルフ! そんな話を平民相手にするんじゃない!
しかも、処罰の話も聞いてないし興味ない!
そう叫んだところで、ルードルフはどこ吹く風だ。
そうだった……前世でもこういう人だった……!
内心でがっくりしつつ、報告も終わりというので、明日以降の予定を話し合う。とはいえ難しいことはなく、腐葉土集め、魔物除けの柵の設置、住宅の建て直し、畑を元気にする、肉と魚の確保で人員を分けるだけだ。
もちろん村長にも話を通し、村人にも手伝ってもらう。そうじゃないと、いつまでもこの村に滞在する羽目になってしまうからね。
秘策があるといっても、時間は無限じゃない。だからこそ、短期決戦で終わらせるつもりだ。
そんな話をしていると夜は更けていく。お腹がいっぱいになった住人たちは自分の家へと帰り、私たちは隅っこにテントを張って寝た。
翌朝。
ルードルフのもとへ村長が顔を出す。その時に昨夜した話をして住人を分けてもらい、それぞれ作業にいそしんでもらう。
腐葉土集めと狩りをする人間をセットにし、ついでに果物とミショの実があれば、それをいくつか採取してきてもらう。地元住民が知らない野菜や果物があるかもしれないので、ピオを護衛に付けてヤミンと騎士、村人を十人派遣。
混合チームなので一番人数が多いのだ。
畑はリコを護衛兼耕すこと、ルードルフとロジーネが担当。村長は恐縮してたけれど、実績があるからね。
専門家に任せたほうが確実だ。
こっちは普段から畑を担当している五人を中心にやってもらう。
魔物除けの設置は騎士が二人と住人が五人。魔物除けの液体を作れる人も入っている。ここにはもし魔物が来た時のためとリコ同様に土魔法が使えるジルが護衛だ。
川には女性と子どもを中心に、ヤナと騎士二人、ノンを護衛にして獲ってきてもらう。ヤナは川魚を獲るための罠の作り方を知っているそうで、彼女たちに教えるんだとか。
簡単なものだしそこまで危険がないから、子どもたちでもできるものを中心に教えるという。ノンは怪我した時のためと、悪意ある魔物や人間が近づいてきた時のための要員だ。
そして私は住宅を担当で、エバにも手伝ってもらう。こちらも大工らしき住人が五人いる。
ある程度振り分けられたところで、朝ご飯。食べ終わると行動開始だ。
お昼を食べなければならないので、その時間になったら一回戻ってもらうことになっている。
「では、始めましょう!」
ルードルフの合図で与えられた仕事をするべく、散っていく。
見た目は相変わらずガリガリだ。けれど、それを感じさせないほど、しっかりと歩いている。しかも楽しそうに、そして決意した目をして話をしているのだ。
獣人の体力ってすげえな! 自分たちの村の再建なんだから当然か。
私の前にいる獣人たちもそうだ。熊にトラ、ネズミや狼、ヒョウの獣人たちがいる。
みんな期待したように私を見て、目を輝かせているのだ。
……居た堪れないからやめてくれ。
「じゃあ、やろうか」
「はいっ!」
まずは村長の家からと彼らを伴っていく。村長は、何かあった場合に備えて村に残り、畑や柵の見回りをお願いしているのだ。
さっさと終わらせよう。
まずはどこを修復しなければいけないのかを確認。屋根は全部取り換えるつもりだ。
なので、壁だけじゃなく窓や屋根、柱も確認していく。場合によっては建て替えかなあ。
とりあえず確認が終わったら、それに見合った修理をしていく。屋根はところどころ穴が開いている箇所があったので、全部張り替えだ。
説明を聞いている獣人たちに話をして、その場で実践と体験をさせる。剥がしたあとは木材を加工して、どんどん貼り付けていく。
木材は魔法で乾かせるから便利だよね。
もちろん彼らはスキルを持っているので、それを駆使しつつ作業をしているからか、レベルの上がりも早い。それを実感し、気を引き締める大工担当の獣人たち。
数時間後には綺麗になった家が出来上がった。
それが自信に繋がったんだろう。今度は一番ひどい状態の家をやると言って、そこに案内された。
壁はボロボロだし大きな穴が開いているうえに、窓もひしゃげている。これは柱を残して全とっかえだなあなんて考えていたら、彼らも口に出して同じことを言った。
「じゃあ、全部剥がそうか。使えそうなものは再利用、ダメなものは薪にしちゃおう」
「おう!」
基礎と柱や骨組みだけを残して全部引っぺがし、丸裸にする。そこでお昼になってしまったので、お昼休憩。
その時も彼ら五人はああでもないこうでもないと、新たに私から教わった、主に屋根関連の技術を話し合っているのだ。錬金術が使える人が二人いたから、彼らに防水シートの作り方を教えている。
それを話し合ったり、狩り担当が狩って来たボアの皮を使って練習したりして、時間を有効活用しているのがすごい。
これなら五日かからずに終わるだろうなあと、なんとなく思った。
皇帝自ら寄越した手紙に曾祖父母と末娘は有頂天になったものの、行ってみれば断罪の始まり。耄碌し始めていた曾祖父母も、断罪の途中でやっと事の重大さを認識して反省したが、末娘は牢に入っても反省するどころか、「自分は悪くない」と喚き、他人のせいにしてばかりだったそうだ。
その後、取り調べのために伯爵家に入った騎士たちに連れられて両親も到着し、皇帝直々に沙汰が下される。前回から数年も経っていないのに問題を起こしたとして、責任を問われる形となってしまった。
その結果、伯爵から男爵まで落とされたうえに領地も移動して狭くなり、曾祖父母は領地の隅っこの村に永蟄居。娘は気候も生活も厳しい北の端にある修道院に送られることになる。
手紙を出したり受け取ったりすることはできるものの、その修道院は一度入ると性格が矯正されたとしても出ることは叶わず、身内にも一切会えない場所だそうだ。
当然のことながら男は誰一人いないし、魔物が出る関係で建物自体も城壁のように高い壁で護られているから、脱走もできない。自分たちが食べるものの半数近くは、壁の内側に作られている畑で、野菜などを自分たちで育てるような場所だ。
近くには森も川もあるから、肉が欲しければ自分たちで罠などを設置して獲るしかなく、獲れなかったから週に一回来る商人から購入するしかないそうだ。まあ、まず自分たちで獲ることはできなので、結局は商人から買っているらしい。
長くなったが、要するに、100%ではないものの自給自足が鉄則の場所で、働かざる者食うべからずな環境の、非常に厳しい場所での生活を強いられる。
「え……。そんな場所に入ったところで、我儘お嬢様が改心するわけないじゃん。やりたくないだの、ご飯がまずいだのと言うのがオチじゃない」
「だろうな。恐らく、陛下もそれが狙いなんだろう。その修道院は、代々王族の女性が院長をして管理しているから」
「あちゃー……」
それって、裏をかえせば『死ね』って言ってるようなものじゃないか。
声に出さなかった心の声が聞こえたんだろう。ルードルフはきっぱりと断言する。
「目には目をではないが、権力には権力だよ、アリサ。たかだか男爵家の小娘が、そこに入っている他の貴族や王族の権力に、たてつけるわけないだろう?」
貴族の女性しかいない修道院なら不敬罪で無礼打ち確定だねと、ニッコリと微笑んだルードルフの目は笑っていなかった。
「いくら修道院の中は平等で、爵位が尊重されないとしても、本人が権力を持ち出すのであれば、それに対応せざるを得ない。だからこそ、その修道院行きだ」
「そ、そうっすか……」
ルードルフの言葉に顔がひきつる。
こえぇぇっ! 貴族ってこえぇよ!
公爵夫妻も側近たちも騎士たちも、それが当然だって顔をしている。皇帝もそれを見越しての処罰なんだろう。
そこで改心すればよし。無礼打ちだろうと食事を粗末にしたことによる餓死だろうと、改心しなければ末娘には死が待っている。
きっと、そういうことなんだろうなあと思うと、背中に冷や汗が流れた。
つうかルードルフ! そんな話を平民相手にするんじゃない!
しかも、処罰の話も聞いてないし興味ない!
そう叫んだところで、ルードルフはどこ吹く風だ。
そうだった……前世でもこういう人だった……!
内心でがっくりしつつ、報告も終わりというので、明日以降の予定を話し合う。とはいえ難しいことはなく、腐葉土集め、魔物除けの柵の設置、住宅の建て直し、畑を元気にする、肉と魚の確保で人員を分けるだけだ。
もちろん村長にも話を通し、村人にも手伝ってもらう。そうじゃないと、いつまでもこの村に滞在する羽目になってしまうからね。
秘策があるといっても、時間は無限じゃない。だからこそ、短期決戦で終わらせるつもりだ。
そんな話をしていると夜は更けていく。お腹がいっぱいになった住人たちは自分の家へと帰り、私たちは隅っこにテントを張って寝た。
翌朝。
ルードルフのもとへ村長が顔を出す。その時に昨夜した話をして住人を分けてもらい、それぞれ作業にいそしんでもらう。
腐葉土集めと狩りをする人間をセットにし、ついでに果物とミショの実があれば、それをいくつか採取してきてもらう。地元住民が知らない野菜や果物があるかもしれないので、ピオを護衛に付けてヤミンと騎士、村人を十人派遣。
混合チームなので一番人数が多いのだ。
畑はリコを護衛兼耕すこと、ルードルフとロジーネが担当。村長は恐縮してたけれど、実績があるからね。
専門家に任せたほうが確実だ。
こっちは普段から畑を担当している五人を中心にやってもらう。
魔物除けの設置は騎士が二人と住人が五人。魔物除けの液体を作れる人も入っている。ここにはもし魔物が来た時のためとリコ同様に土魔法が使えるジルが護衛だ。
川には女性と子どもを中心に、ヤナと騎士二人、ノンを護衛にして獲ってきてもらう。ヤナは川魚を獲るための罠の作り方を知っているそうで、彼女たちに教えるんだとか。
簡単なものだしそこまで危険がないから、子どもたちでもできるものを中心に教えるという。ノンは怪我した時のためと、悪意ある魔物や人間が近づいてきた時のための要員だ。
そして私は住宅を担当で、エバにも手伝ってもらう。こちらも大工らしき住人が五人いる。
ある程度振り分けられたところで、朝ご飯。食べ終わると行動開始だ。
お昼を食べなければならないので、その時間になったら一回戻ってもらうことになっている。
「では、始めましょう!」
ルードルフの合図で与えられた仕事をするべく、散っていく。
見た目は相変わらずガリガリだ。けれど、それを感じさせないほど、しっかりと歩いている。しかも楽しそうに、そして決意した目をして話をしているのだ。
獣人の体力ってすげえな! 自分たちの村の再建なんだから当然か。
私の前にいる獣人たちもそうだ。熊にトラ、ネズミや狼、ヒョウの獣人たちがいる。
みんな期待したように私を見て、目を輝かせているのだ。
……居た堪れないからやめてくれ。
「じゃあ、やろうか」
「はいっ!」
まずは村長の家からと彼らを伴っていく。村長は、何かあった場合に備えて村に残り、畑や柵の見回りをお願いしているのだ。
さっさと終わらせよう。
まずはどこを修復しなければいけないのかを確認。屋根は全部取り換えるつもりだ。
なので、壁だけじゃなく窓や屋根、柱も確認していく。場合によっては建て替えかなあ。
とりあえず確認が終わったら、それに見合った修理をしていく。屋根はところどころ穴が開いている箇所があったので、全部張り替えだ。
説明を聞いている獣人たちに話をして、その場で実践と体験をさせる。剥がしたあとは木材を加工して、どんどん貼り付けていく。
木材は魔法で乾かせるから便利だよね。
もちろん彼らはスキルを持っているので、それを駆使しつつ作業をしているからか、レベルの上がりも早い。それを実感し、気を引き締める大工担当の獣人たち。
数時間後には綺麗になった家が出来上がった。
それが自信に繋がったんだろう。今度は一番ひどい状態の家をやると言って、そこに案内された。
壁はボロボロだし大きな穴が開いているうえに、窓もひしゃげている。これは柱を残して全とっかえだなあなんて考えていたら、彼らも口に出して同じことを言った。
「じゃあ、全部剥がそうか。使えそうなものは再利用、ダメなものは薪にしちゃおう」
「おう!」
基礎と柱や骨組みだけを残して全部引っぺがし、丸裸にする。そこでお昼になってしまったので、お昼休憩。
その時も彼ら五人はああでもないこうでもないと、新たに私から教わった、主に屋根関連の技術を話し合っているのだ。錬金術が使える人が二人いたから、彼らに防水シートの作り方を教えている。
それを話し合ったり、狩り担当が狩って来たボアの皮を使って練習したりして、時間を有効活用しているのがすごい。
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