129 / 190
ドルト村の冬編
第145話 ダンジョン攻略 6
しおりを挟む
大きな網目のようになっている砂の道を歩く。ここでもサメやカジキマグロ、カツオに襲われながら進む。
時々湖で見た半分以下サイズのシーサーペントに襲われるものの、SSSランクであるヴィンやSランクであるランツの敵ではないようで、瞬殺していた。もちろんそれは私や従魔たち、ランツの息子たちにも言えるけれど、ヤミンとヤナには少々厳しいらしい。
まあねぇ……ヤミンとヤナはその年齢から、成人するまではBランク以上になれないというギルドの方針があるので、仕方がない。とはいえレベルは年齢に関係なく上げることはできるので、成人までに400まで上げたいらしい。
頑張るなあ。
ちなみに、ヤミンとヤナのレベルは仲良く揃って120だという。ヴィンは500を超えているし、ランツももうじき400、息子二人もギルドランクは低いとはいえ、すでに200を超えてるというんだから驚きだ。
まあ、それだけあの村周辺にいる魔物が強いということなんだろう。
ちなみに、ノンは1200からやっと一個上がっただけ、ピオとエバは720、リコがもうじき650になり、ジルもノンといた関係で900を超えている。私は何の因果か、もうじき550になるんだから、どうなってんだと大声で叫びたかった。
従魔たちは元々高かったし私以上に戦っているからレベルの上がりが早いのはわかるけれど、そんなに戦闘していないばずなのに、明らかに私にレベルの上がりがおかしいんだよ。どう考えてもリュミエールの加護が関係しているとしか思えない!
いつかリュミエールに聞かないとなあ……と今さらなことを考えつつ。
歩くこと一時間、下へ向かう階段に着く。水分補給をしながら軽く休憩し、二十七階層へ。
ここは岩山しかない場所で、ところどころに低木とブルーベリー、ブラックベリーとラズベリー、魔力草と火炎草が生えているだけの景色が広がっていた。一番近いのは浅間山のふもとだろうか。
あんな感じの景色だったりする。
魔物はスライムとロック鳥、コカトリスとビッグシープ。わずかに生えてる草を食べているらしい。
飛び回り、そして走り回って魔物を倒す従魔たちに苦笑しつつ、果物を採取しながら歩くこと一時間。これまた簡単に階下への階段へと来る。
二十八階層は湿地帯だった。暑くはないが湿気が凄いし、外は真冬なのに水が凍ってないのも不思議。
浅瀬にクレソン、土のところにはセリが生えているし、深いところにはレンコンもある。他にも米ともち米が黄金色の稲穂をつけていたりと、季節感丸無視満載だ。
花粉が混ざると困るから、米ともち米は作る時期を変えるか別の場所で作るって聞いていたんだけどなあ……。さすが異世界、なんでもアリだな、おい。
「アリサ、お米とあとはもち米だよね、あれ!」
「そうね。だけど、採取は四十階以降って言われてるでしょ? もうちょい我慢よ」
「はーい!」
ヤミンが興奮したように話しかけてくる。気持ちはわかる、私も稲刈りしたい。
けれど、ヴィンからは採取は四十階層以降と言われているから、マジで我慢しているんだよ。下の階層のほうが美味しいから。
そんなわけで指を咥えて見つつ、階段を目指す。途中でセーフティーエリアを通ったのでそこでお昼にして、休憩後はまた移動。
そうして二十九階に来た。
二十九階は畑。見渡す限りの畑。
一区画ごとに野菜と果物が植えられていて、こっちも季節感と地域性を無視したものが植わっていた。……このダンジョンを考えたのって誰だよ!
若干違うものの、九階とはほぼ一緒なのだ。下に行くほど魔素が濃くなり、その分味もよくなるからと、料理人たちはわざわざ護衛を雇ってまで下の階層まで来るのだ。
ボスさえ倒してしまえば、そこまでは転移陣て来れるしね。
まあ、料理人は三十階層を超えての採取はギルド側が禁止しているので、それ以上は潜らない。ただ、中には冒険者の資格を得て、ランクを上げてソロで下まで潜るとうな強者の料理人もいるから、そこは人それぞれということらしい。
ちなみに、薬草に関しては階層が深くなろうとも、それほど影響はない。Sランクの薬草で初級ポーションを作ったとしても回復量が増えるだけで、中級や上級になったりしないのだ。
なので、Cランク以下は初級ポーションを、Bランクは中級ポーションを、Aランク以上は上級以上のポーションを作るように推奨されている。そうすれば、回復量云々と揉めるもともないらしい。
ちなみに、うちらが欲しいのはSランク以上の薬草だ。これはレベッカの依頼であり、村周辺の魔物の強さの関係で、どうしても上級ポーションが必要になってくるからだ。
医師が作る薬に関しても、レベッカはSランク以上の素材を必要としているので、四十階層以降の素材が欲しいらしい。これは村周辺にいる魔物だけじゃなく、生えている薬草もSランクに当たるからだ。
……ほんと、とんでもない場所にあるんだね、ドルト村って。冒険者ランクA以上推奨なのも頷ける。
そして一人か二人でも魔物を倒せと言ったヴィンに納得だわ。
そんなことを考えているうちに階段に着く。下りると誰もいなかった。
「さて、ボスはシーサーペントの子どもが三体出るんだが、どうする?」
「足場はどうなっているの?」
「網目のように張り巡らされているところと、中央に広くなっている場所がある」
「そこで戦うんですか、ヴィンさん」
「それとも襲って来たら全力?」
「このメンバーなら全力じゃなくてもいいんじゃないか? 何せ、アリサには飛べて雷が使える従魔がいるから、簡単に終わるだろうしな」
『あ~……』
ですよねー!
ピオとエバがいれば一瞬で終わるわ! 何せピオは親サイズ三体を呆気なく討伐してきたもんなあ……。
その場にいる全員知らない話だと思い出したので、ピオがやらかしたことを話すと全員顔を引きつらせていた。
「それなら大丈夫だな。五分もかからずに終わるだろう」
<<やったるでー!>>
喜々としてそう宣ったヴィンのその判断の元、軽く休憩をしてボス戦。もちろん、期待を一身に背負ったピオとエバが、五分もかからずに戦闘を終えた。
そのまま三十一階のセーフティーエリアに泊まり、そこから二日かけて四十一階層へ。ちなみに、三十五階はゴブリンキングとゴブリンジェネラルが四体、四十階はレッドベア五体が出た。
ボスも少しずつ強くなってきているのがわかる。
さて、四十一階層に来た以上、ここから本格的に戦闘が始まる。ここまで来るのに一週間弱。普通に考えて、その期間でここまで潜れるはずがない。
ヴィンが最短距離で、しかも地図を覚えていたからこそできた芸当であって、採取や戦闘など攻略をしなかったからできたことだ。もちろん、私たちの戦力もあると思うが。
ほとんど戦闘と採取ができなくて、従魔たちがイライラしてたからね~。これから戦闘だと思っているからなのか、みんなそわそわしている。
それは私たちも一緒なわけで、ここからは採取も戦闘もする。
「で、ヴィン。どこまで攻略するつもりなの?」
「時間の許す限りだな。できれば五十五階までは行ってみたい」
「そう……。ここは何階まであるの?」
「わからん。今のところ五十階までは完全に攻略しているが、現在の最下層が五十一階で攻略が止まってるからな。予想では百あるんじゃないかと言われているが、そこは潜ってみないとはっきりしたことは言えん」
そんなに深い階層なのか、このダンジョンは。
まあ、食料だけならここまで来る必要はないしね。だからこそ、五十一で止まってしまったんだろう。
元々五十階層で終わりだと言われていたダンジョンなのに、いざ潜ってみれば五十一階があり、尚且つ今までと同じ順番で草原だったと来ると、攻略に萎えるのも当然だろう。私だって嫌だ。
けれど、階層が深くなれば魔物のレベルが変わる。場合によっては魔物が増える。
最悪の場合、あまりにも攻略がされていないと、ダンジョンコアが階層を増やす可能性もあるのだ。もちろん、部屋自体がモンスターハウスと化していることもあるという。
モンスターハウスだった場合、それが上の階層に押し出され、レベルの低いところにポツンと危険な魔物が混じることになる。そうなると危険極まりないからこそ、常に魔物を倒して数を減らすことをしているのだ。
そんな話をヴィンから聞いて、すっごく嫌な予感がしている。
とりあえず、今は目の前のことに集中し、なるようにしかならんと気持ちを切り替えて、ダンジョン内とは思えない草原を歩き始めた。
時々湖で見た半分以下サイズのシーサーペントに襲われるものの、SSSランクであるヴィンやSランクであるランツの敵ではないようで、瞬殺していた。もちろんそれは私や従魔たち、ランツの息子たちにも言えるけれど、ヤミンとヤナには少々厳しいらしい。
まあねぇ……ヤミンとヤナはその年齢から、成人するまではBランク以上になれないというギルドの方針があるので、仕方がない。とはいえレベルは年齢に関係なく上げることはできるので、成人までに400まで上げたいらしい。
頑張るなあ。
ちなみに、ヤミンとヤナのレベルは仲良く揃って120だという。ヴィンは500を超えているし、ランツももうじき400、息子二人もギルドランクは低いとはいえ、すでに200を超えてるというんだから驚きだ。
まあ、それだけあの村周辺にいる魔物が強いということなんだろう。
ちなみに、ノンは1200からやっと一個上がっただけ、ピオとエバは720、リコがもうじき650になり、ジルもノンといた関係で900を超えている。私は何の因果か、もうじき550になるんだから、どうなってんだと大声で叫びたかった。
従魔たちは元々高かったし私以上に戦っているからレベルの上がりが早いのはわかるけれど、そんなに戦闘していないばずなのに、明らかに私にレベルの上がりがおかしいんだよ。どう考えてもリュミエールの加護が関係しているとしか思えない!
いつかリュミエールに聞かないとなあ……と今さらなことを考えつつ。
歩くこと一時間、下へ向かう階段に着く。水分補給をしながら軽く休憩し、二十七階層へ。
ここは岩山しかない場所で、ところどころに低木とブルーベリー、ブラックベリーとラズベリー、魔力草と火炎草が生えているだけの景色が広がっていた。一番近いのは浅間山のふもとだろうか。
あんな感じの景色だったりする。
魔物はスライムとロック鳥、コカトリスとビッグシープ。わずかに生えてる草を食べているらしい。
飛び回り、そして走り回って魔物を倒す従魔たちに苦笑しつつ、果物を採取しながら歩くこと一時間。これまた簡単に階下への階段へと来る。
二十八階層は湿地帯だった。暑くはないが湿気が凄いし、外は真冬なのに水が凍ってないのも不思議。
浅瀬にクレソン、土のところにはセリが生えているし、深いところにはレンコンもある。他にも米ともち米が黄金色の稲穂をつけていたりと、季節感丸無視満載だ。
花粉が混ざると困るから、米ともち米は作る時期を変えるか別の場所で作るって聞いていたんだけどなあ……。さすが異世界、なんでもアリだな、おい。
「アリサ、お米とあとはもち米だよね、あれ!」
「そうね。だけど、採取は四十階以降って言われてるでしょ? もうちょい我慢よ」
「はーい!」
ヤミンが興奮したように話しかけてくる。気持ちはわかる、私も稲刈りしたい。
けれど、ヴィンからは採取は四十階層以降と言われているから、マジで我慢しているんだよ。下の階層のほうが美味しいから。
そんなわけで指を咥えて見つつ、階段を目指す。途中でセーフティーエリアを通ったのでそこでお昼にして、休憩後はまた移動。
そうして二十九階に来た。
二十九階は畑。見渡す限りの畑。
一区画ごとに野菜と果物が植えられていて、こっちも季節感と地域性を無視したものが植わっていた。……このダンジョンを考えたのって誰だよ!
若干違うものの、九階とはほぼ一緒なのだ。下に行くほど魔素が濃くなり、その分味もよくなるからと、料理人たちはわざわざ護衛を雇ってまで下の階層まで来るのだ。
ボスさえ倒してしまえば、そこまでは転移陣て来れるしね。
まあ、料理人は三十階層を超えての採取はギルド側が禁止しているので、それ以上は潜らない。ただ、中には冒険者の資格を得て、ランクを上げてソロで下まで潜るとうな強者の料理人もいるから、そこは人それぞれということらしい。
ちなみに、薬草に関しては階層が深くなろうとも、それほど影響はない。Sランクの薬草で初級ポーションを作ったとしても回復量が増えるだけで、中級や上級になったりしないのだ。
なので、Cランク以下は初級ポーションを、Bランクは中級ポーションを、Aランク以上は上級以上のポーションを作るように推奨されている。そうすれば、回復量云々と揉めるもともないらしい。
ちなみに、うちらが欲しいのはSランク以上の薬草だ。これはレベッカの依頼であり、村周辺の魔物の強さの関係で、どうしても上級ポーションが必要になってくるからだ。
医師が作る薬に関しても、レベッカはSランク以上の素材を必要としているので、四十階層以降の素材が欲しいらしい。これは村周辺にいる魔物だけじゃなく、生えている薬草もSランクに当たるからだ。
……ほんと、とんでもない場所にあるんだね、ドルト村って。冒険者ランクA以上推奨なのも頷ける。
そして一人か二人でも魔物を倒せと言ったヴィンに納得だわ。
そんなことを考えているうちに階段に着く。下りると誰もいなかった。
「さて、ボスはシーサーペントの子どもが三体出るんだが、どうする?」
「足場はどうなっているの?」
「網目のように張り巡らされているところと、中央に広くなっている場所がある」
「そこで戦うんですか、ヴィンさん」
「それとも襲って来たら全力?」
「このメンバーなら全力じゃなくてもいいんじゃないか? 何せ、アリサには飛べて雷が使える従魔がいるから、簡単に終わるだろうしな」
『あ~……』
ですよねー!
ピオとエバがいれば一瞬で終わるわ! 何せピオは親サイズ三体を呆気なく討伐してきたもんなあ……。
その場にいる全員知らない話だと思い出したので、ピオがやらかしたことを話すと全員顔を引きつらせていた。
「それなら大丈夫だな。五分もかからずに終わるだろう」
<<やったるでー!>>
喜々としてそう宣ったヴィンのその判断の元、軽く休憩をしてボス戦。もちろん、期待を一身に背負ったピオとエバが、五分もかからずに戦闘を終えた。
そのまま三十一階のセーフティーエリアに泊まり、そこから二日かけて四十一階層へ。ちなみに、三十五階はゴブリンキングとゴブリンジェネラルが四体、四十階はレッドベア五体が出た。
ボスも少しずつ強くなってきているのがわかる。
さて、四十一階層に来た以上、ここから本格的に戦闘が始まる。ここまで来るのに一週間弱。普通に考えて、その期間でここまで潜れるはずがない。
ヴィンが最短距離で、しかも地図を覚えていたからこそできた芸当であって、採取や戦闘など攻略をしなかったからできたことだ。もちろん、私たちの戦力もあると思うが。
ほとんど戦闘と採取ができなくて、従魔たちがイライラしてたからね~。これから戦闘だと思っているからなのか、みんなそわそわしている。
それは私たちも一緒なわけで、ここからは採取も戦闘もする。
「で、ヴィン。どこまで攻略するつもりなの?」
「時間の許す限りだな。できれば五十五階までは行ってみたい」
「そう……。ここは何階まであるの?」
「わからん。今のところ五十階までは完全に攻略しているが、現在の最下層が五十一階で攻略が止まってるからな。予想では百あるんじゃないかと言われているが、そこは潜ってみないとはっきりしたことは言えん」
そんなに深い階層なのか、このダンジョンは。
まあ、食料だけならここまで来る必要はないしね。だからこそ、五十一で止まってしまったんだろう。
元々五十階層で終わりだと言われていたダンジョンなのに、いざ潜ってみれば五十一階があり、尚且つ今までと同じ順番で草原だったと来ると、攻略に萎えるのも当然だろう。私だって嫌だ。
けれど、階層が深くなれば魔物のレベルが変わる。場合によっては魔物が増える。
最悪の場合、あまりにも攻略がされていないと、ダンジョンコアが階層を増やす可能性もあるのだ。もちろん、部屋自体がモンスターハウスと化していることもあるという。
モンスターハウスだった場合、それが上の階層に押し出され、レベルの低いところにポツンと危険な魔物が混じることになる。そうなると危険極まりないからこそ、常に魔物を倒して数を減らすことをしているのだ。
そんな話をヴィンから聞いて、すっごく嫌な予感がしている。
とりあえず、今は目の前のことに集中し、なるようにしかならんと気持ちを切り替えて、ダンジョン内とは思えない草原を歩き始めた。
131
・「転移先は薬師が少ない世界でした」1~6巻、文庫版1~2巻発売中。こちらは本編完結。
・「転移先は薬師が少ない世界でした」コミカライズ 1巻発売中。毎月第三木曜日更新
・「転生したら幼女でした⁉ ―神様~、聞いてないよ~!」
を連載中です。よろしくお願いします!
・「転移先は薬師が少ない世界でした」コミカライズ 1巻発売中。毎月第三木曜日更新
・「転生したら幼女でした⁉ ―神様~、聞いてないよ~!」
を連載中です。よろしくお願いします!
お気に入りに追加
8,883
あなたにおすすめの小説
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
この度、双子の妹が私になりすまして旦那様と初夜を済ませてしまったので、 私は妹として生きる事になりました
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
*レンタル配信されました。
レンタルだけの番外編ssもあるので、お読み頂けたら嬉しいです。
【伯爵令嬢のアンネリーゼは侯爵令息のオスカーと結婚をした。籍を入れたその夜、初夜を迎える筈だったが急激な睡魔に襲われて意識を手放してしまった。そして、朝目を覚ますと双子の妹であるアンナマリーが自分になり代わり旦那のオスカーと初夜を済ませてしまっていた。しかも両親は「見た目は同じなんだし、済ませてしまったなら仕方ないわ。アンネリーゼ、貴女は今日からアンナマリーとして過ごしなさい」と告げた。
そして妹として過ごす事になったアンネリーゼは妹の代わりに学院に通う事となり……更にそこで最悪な事態に見舞われて……?】
転移先は薬師が少ない世界でした
饕餮
ファンタジー
★この作品は書籍化及びコミカライズしています。
神様のせいでこの世界に落ちてきてしまった私は、いろいろと話し合ったりしてこの世界に馴染むような格好と知識を授かり、危ないからと神様が目的地の手前まで送ってくれた。
職業は【薬師】。私がハーブなどの知識が多少あったことと、その世界と地球の名前が一緒だったこと、もともと数が少ないことから、職業は【薬師】にしてくれたらしい。
神様にもらったものを握り締め、ドキドキしながらも国境を無事に越え、街でひと悶着あったから買い物だけしてその街を出た。
街道を歩いている途中で、魔神族が治める国の王都に帰るという魔神族の騎士と出会い、それが縁で、王都に住むようになる。
薬を作ったり、ダンジョンに潜ったり、トラブルに巻き込まれたり、冒険者と仲良くなったりしながら、秘密があってそれを話せないヒロインと、ヒロインに一目惚れした騎士の恋愛話がたまーに入る、転移(転生)したヒロインのお話。
聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったため、異世界でふわふわパンを焼こうと思います!
伊桜らな
ファンタジー
家業パン屋さんで働くメルは、パンが大好き。
いきなり聖女召喚の儀やらで異世界に呼ばれちゃったのに「いらない」と言われて追い出されてしまう。どうすればいいか分からなかったとき、公爵家当主に拾われ公爵家にお世話になる。
衣食住は確保できたって思ったのに、パンが美味しくないしめちゃくちゃ硬い!!
パン好きなメルは、厨房を使いふわふわパン作りを始める。
*表紙画は月兎なつめ様に描いて頂きました。*
ー(*)のマークはRシーンがあります。ー
少しだけ展開を変えました。申し訳ありません。
ホットランキング 1位(2021.10.17)
ファンタジーランキング1位(2021.10.17)
小説ランキング 1位(2021.10.17)
ありがとうございます。読んでくださる皆様に感謝です。

愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
公爵家に生まれて初日に跡継ぎ失格の烙印を押されましたが今日も元気に生きてます!
小択出新都
ファンタジー
異世界に転生して公爵家の娘に生まれてきたエトワだが、魔力をほとんどもたずに生まれてきたため、生後0ヶ月で跡継ぎ失格の烙印を押されてしまう。
跡継ぎ失格といっても、すぐに家を追い出されたりはしないし、学校にも通わせてもらえるし、15歳までに家を出ればいいから、まあ恵まれてるよね、とのんきに暮らしていたエトワ。
だけど跡継ぎ問題を解決するために、分家から同い年の少年少女たちからその候補が選ばれることになり。
彼らには試練として、エトワ(ともたされた家宝、むしろこっちがメイン)が15歳になるまでの護衛役が命ぜられることになった。
仮の主人というか、実質、案山子みたいなものとして、彼らに護衛されることになったエトワだが、一癖ある男の子たちから、素直な女の子までいろんな子がいて、困惑しつつも彼らの成長を見守ることにするのだった。
側妃は捨てられましたので
なか
恋愛
「この国に側妃など要らないのではないか?」
現王、ランドルフが呟いた言葉。
周囲の人間は内心に怒りを抱きつつ、聞き耳を立てる。
ランドルフは、彼のために人生を捧げて王妃となったクリスティーナ妃を側妃に変え。
別の女性を正妃として迎え入れた。
裏切りに近い行為は彼女の心を確かに傷付け、癒えてもいない内に廃妃にすると宣言したのだ。
あまりの横暴、人道を無視した非道な行い。
だが、彼を止める事は誰にも出来ず。
廃妃となった事実を知らされたクリスティーナは、涙で瞳を潤ませながら「分かりました」とだけ答えた。
王妃として教育を受けて、側妃にされ
廃妃となった彼女。
その半生をランドルフのために捧げ、彼のために献身した事実さえも軽んじられる。
実の両親さえ……彼女を慰めてくれずに『捨てられた女性に価値はない』と非難した。
それらの行為に……彼女の心が吹っ切れた。
屋敷を飛び出し、一人で生きていく事を選択した。
ただコソコソと身を隠すつまりはない。
私を軽んじて。
捨てた彼らに自身の価値を示すため。
捨てられたのは、どちらか……。
後悔するのはどちらかを示すために。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。