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ドルト村の冬編
第143話 ダンジョン攻略 4
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朝ご飯を摂ったあと、装備を整えたり出発準備をしてから結界石を回収し、結界を解く。ヴィン曰く、本来であればセーフティーエリアには五十人から八十人は入れるはずらしいんだけれど、どうも他の季節よりも依頼が少なくて暇であることと、食材が少ないからと料理人などが自分で潜っているか、冒険者を雇って潜っているのではないか、とのことだった。
言われてみれば、確かに冒険者に見えないおっさんやお兄さん、お姉さんがいるしね。きっと彼らが料理人なのだろう。もしかしたら薬師や医師かもしれないが。
まあそんなわけで上の階には人が多いことから、さっさと下の階層に行こうと移動する。
一日半かけて二十一階へと下り、セーフティーエリアを目指す。二十一階は草原なので、歩くのも楽だ。
魔物はレベルの高いスライムと一角兎に加え、ミニミニムートンとミニバイソンが現れた。ムートンとバイソンの大きさは、どちらもゴールデンレトリバーサイズと、かなり小さめだ。
肉だ肉だとはしゃぐ従魔たちに苦笑しつつ、きちんとついて来るのであればと魔物を狩ることを許可すると、あっという間に散ってあっという間に戻ってきた。どんだけ楽しみにしてたんだよ! と、内心で突っ込んだよね……。
夜はきっと串焼きかステーキパーティーだなあと苦笑しつつ歩き続けると、三時ごろセーフティーエリアに着く。一時間ほど周囲を散策がてら肉集めをした従魔たちは、とても満足した顔をしていた。
「かなりの量の肉ではあるが……」
「元の大きさが小さいですからね。すぐになくなりそうです」
ですよねー!
数があるといえども、育ち盛りの少年二人と大食いの竜人、そこそこ食べる魔族三人。さらにこれまた食べる量が半端じゃない従魔が五匹もいれば、あっという間に食い尽くされてしまう量しかない。
朝食に使いたい分と羊腸は私が確保し、残りは串に刺すことに。残ったら別の日に食べればいいだけだし、いざとなったらソーセージの中身にしたっていい。
小さい羊だったからそれなりに短いけれど、それでも全員に配っても二本ずつは食べられるくらいの長さがあるんだから、魔物って不思議だなと思う。日本にいた時と同じと考えたらあかん。
そんなわけで、半ば死蔵していた倒木を綺麗にし、錬金術で全部長めの串にする。それを使って肉と野菜を刺し、金網に載せて焼いていく。
数が少ないとはいえ、五、六組の冒険者パーティーがいるわけで……。その匂いとヴィンがいるからなのか、ちらちらとこちらを窺っていた。
「視線が鬱陶しい」
「そう言うなって、アリサ」
「そうです。放っておけばいいんです」
「ああ。合同でダンジョンを攻略しているならともかく、そうでないなら無視するに限る」
「そ、そうっすか」
おうふ、珍しくヴィンもランツも辛辣だなあ。まあ、こっちを見ている冒険者の中にサンチョとウィルフレッドがいるんだから当然か。
とりあえずあっちは放っておくとして。このあとは寝るだけだし、さっさと結界を張ってしまおうか――。そう考えてみんなに確認すると、めっちゃイイ笑顔とサムズアップで了承された。
そうかい……口ではああ言ってても、みんな鬱陶しかったんかい……。
てなわけで早々に結界石を設置後にピオとエバによる二重の結界プラス、雷を這わせた凶悪な結界が出来上がった。しかもヤナが視界を遮るような魔法を、ノンが防音の魔法を結界の内側に張ったもんだから、余計に視線が気にならなくなった。
ヤナとノンが魔法を展開する直前に数名が顔を引きつらせていたけれど、キニシナーイ!
「これは酒が欲しくなりますね」
「ああ。だが、飲むわけにはいかないしな」
「村に帰ったら集会所でやればいいじゃない。どうせみんな暇なんだろうし」
「「それはいいね!」」
「「そのためにも肉をたくさん持って帰りましょう、父上!」」
「そうですね!」
ノリノリだな、おい。
どこまで潜るつもりなのかは知らないけれど、最低でも二週間、最長で三週間はダンジョンに籠っていたいと話していたから、それなりの量の肉が集まるのは確実だ。楽しそうにしているし、私も楽しみではあるから黙って頷いた。
レベル上げもしたいしね!
そんな話をしているうちに夜は更けていった。
翌朝。肉を照り焼きにし、レタスやトマト、チーズを丸パンに挟んでバーガーにしてみた。他にもスープと温野菜サラダを用意して食べてもらう。
好評だったと言っておこう。
さっさと身支度やら片付けやらを終わらせて結界を解くと、他の冒険者はまだご飯の最中だった。一足早くセーフティーエリアを抜け、階下へ。
二十二階は森になっているダンジョンで、ここはウルフ種とディア種、ボア種と蜘蛛種が出る。できるだけ早めに階下に行きたいと考えているらしく、襲われない限りはズンズン進んでいった。
そんなペースで進んでいるものだから、二十三階に着くのも早い。階段もある意味セーフティーエリアになっているそうなので、そこで水分と糖分の補給。
といっても、クッキーを二、三枚程度だが。
休憩が終わると二十三階へ。森と草原、川があるフロアだ。川というよりは大河といった風情の、川幅がやたら広いエリアだが。
もちろん橋もかかっているので、向こう岸に行くこともできるけれど、結局はシンメトリーのようになっていて川、草原、森と続くのでどちらを探索してもいい。ただし、下への階段は向こう岸にあるそうなので、橋を渡らないとならないが。
ここに出るのは草原は二角兎とプチモートン、ホワイトカウ。森はウルフとブラックバイソン、バイパー。バイパーの見た目はニシキヘビで、大きさもそれほど変わらない。
そして川はサケマスを中心に、アユとヤマメ、ウナギと沢がにが採れる。ダンジョンだからなのか季節に関係なく採れるのは嬉しいけれど、ここでは釣りも投網もしないと言われているので、ぐっと我慢する。
階層が深くなろうとも結局はレベルが違うだけの魔物が出るし、下層に行くほど美味しくなるというんだから、そっちをねらうべきだよね!
そんなわけで襲われない限りはサクサクと進んでいるんだけれど、そのスピードは尋常じゃない。偏にそれはヴィンの適格な方向を指示しているからで、普通ならそれなりに強くなってきている魔物が跋扈する場所で、二、三時間かからずにワンフロアを突破することなんてできないのだ。
普段は脳筋っぽいヴィンなのに、しっかりと階段までの最短距離を歩いているんだから凄いと思うし、マップが頭の中に入っている証拠だろう。だって、私が展開しているマップと同じルートを辿っているんだから。
さすがは現役SSSランク冒険者といったところか。
今回は階段上からの階段から近いこともあって一時間足らずで階下に降り、二十四階層に下りる。
さて、この階層は最短距離でいけるかな?
言われてみれば、確かに冒険者に見えないおっさんやお兄さん、お姉さんがいるしね。きっと彼らが料理人なのだろう。もしかしたら薬師や医師かもしれないが。
まあそんなわけで上の階には人が多いことから、さっさと下の階層に行こうと移動する。
一日半かけて二十一階へと下り、セーフティーエリアを目指す。二十一階は草原なので、歩くのも楽だ。
魔物はレベルの高いスライムと一角兎に加え、ミニミニムートンとミニバイソンが現れた。ムートンとバイソンの大きさは、どちらもゴールデンレトリバーサイズと、かなり小さめだ。
肉だ肉だとはしゃぐ従魔たちに苦笑しつつ、きちんとついて来るのであればと魔物を狩ることを許可すると、あっという間に散ってあっという間に戻ってきた。どんだけ楽しみにしてたんだよ! と、内心で突っ込んだよね……。
夜はきっと串焼きかステーキパーティーだなあと苦笑しつつ歩き続けると、三時ごろセーフティーエリアに着く。一時間ほど周囲を散策がてら肉集めをした従魔たちは、とても満足した顔をしていた。
「かなりの量の肉ではあるが……」
「元の大きさが小さいですからね。すぐになくなりそうです」
ですよねー!
数があるといえども、育ち盛りの少年二人と大食いの竜人、そこそこ食べる魔族三人。さらにこれまた食べる量が半端じゃない従魔が五匹もいれば、あっという間に食い尽くされてしまう量しかない。
朝食に使いたい分と羊腸は私が確保し、残りは串に刺すことに。残ったら別の日に食べればいいだけだし、いざとなったらソーセージの中身にしたっていい。
小さい羊だったからそれなりに短いけれど、それでも全員に配っても二本ずつは食べられるくらいの長さがあるんだから、魔物って不思議だなと思う。日本にいた時と同じと考えたらあかん。
そんなわけで、半ば死蔵していた倒木を綺麗にし、錬金術で全部長めの串にする。それを使って肉と野菜を刺し、金網に載せて焼いていく。
数が少ないとはいえ、五、六組の冒険者パーティーがいるわけで……。その匂いとヴィンがいるからなのか、ちらちらとこちらを窺っていた。
「視線が鬱陶しい」
「そう言うなって、アリサ」
「そうです。放っておけばいいんです」
「ああ。合同でダンジョンを攻略しているならともかく、そうでないなら無視するに限る」
「そ、そうっすか」
おうふ、珍しくヴィンもランツも辛辣だなあ。まあ、こっちを見ている冒険者の中にサンチョとウィルフレッドがいるんだから当然か。
とりあえずあっちは放っておくとして。このあとは寝るだけだし、さっさと結界を張ってしまおうか――。そう考えてみんなに確認すると、めっちゃイイ笑顔とサムズアップで了承された。
そうかい……口ではああ言ってても、みんな鬱陶しかったんかい……。
てなわけで早々に結界石を設置後にピオとエバによる二重の結界プラス、雷を這わせた凶悪な結界が出来上がった。しかもヤナが視界を遮るような魔法を、ノンが防音の魔法を結界の内側に張ったもんだから、余計に視線が気にならなくなった。
ヤナとノンが魔法を展開する直前に数名が顔を引きつらせていたけれど、キニシナーイ!
「これは酒が欲しくなりますね」
「ああ。だが、飲むわけにはいかないしな」
「村に帰ったら集会所でやればいいじゃない。どうせみんな暇なんだろうし」
「「それはいいね!」」
「「そのためにも肉をたくさん持って帰りましょう、父上!」」
「そうですね!」
ノリノリだな、おい。
どこまで潜るつもりなのかは知らないけれど、最低でも二週間、最長で三週間はダンジョンに籠っていたいと話していたから、それなりの量の肉が集まるのは確実だ。楽しそうにしているし、私も楽しみではあるから黙って頷いた。
レベル上げもしたいしね!
そんな話をしているうちに夜は更けていった。
翌朝。肉を照り焼きにし、レタスやトマト、チーズを丸パンに挟んでバーガーにしてみた。他にもスープと温野菜サラダを用意して食べてもらう。
好評だったと言っておこう。
さっさと身支度やら片付けやらを終わらせて結界を解くと、他の冒険者はまだご飯の最中だった。一足早くセーフティーエリアを抜け、階下へ。
二十二階は森になっているダンジョンで、ここはウルフ種とディア種、ボア種と蜘蛛種が出る。できるだけ早めに階下に行きたいと考えているらしく、襲われない限りはズンズン進んでいった。
そんなペースで進んでいるものだから、二十三階に着くのも早い。階段もある意味セーフティーエリアになっているそうなので、そこで水分と糖分の補給。
といっても、クッキーを二、三枚程度だが。
休憩が終わると二十三階へ。森と草原、川があるフロアだ。川というよりは大河といった風情の、川幅がやたら広いエリアだが。
もちろん橋もかかっているので、向こう岸に行くこともできるけれど、結局はシンメトリーのようになっていて川、草原、森と続くのでどちらを探索してもいい。ただし、下への階段は向こう岸にあるそうなので、橋を渡らないとならないが。
ここに出るのは草原は二角兎とプチモートン、ホワイトカウ。森はウルフとブラックバイソン、バイパー。バイパーの見た目はニシキヘビで、大きさもそれほど変わらない。
そして川はサケマスを中心に、アユとヤマメ、ウナギと沢がにが採れる。ダンジョンだからなのか季節に関係なく採れるのは嬉しいけれど、ここでは釣りも投網もしないと言われているので、ぐっと我慢する。
階層が深くなろうとも結局はレベルが違うだけの魔物が出るし、下層に行くほど美味しくなるというんだから、そっちをねらうべきだよね!
そんなわけで襲われない限りはサクサクと進んでいるんだけれど、そのスピードは尋常じゃない。偏にそれはヴィンの適格な方向を指示しているからで、普通ならそれなりに強くなってきている魔物が跋扈する場所で、二、三時間かからずにワンフロアを突破することなんてできないのだ。
普段は脳筋っぽいヴィンなのに、しっかりと階段までの最短距離を歩いているんだから凄いと思うし、マップが頭の中に入っている証拠だろう。だって、私が展開しているマップと同じルートを辿っているんだから。
さすがは現役SSSランク冒険者といったところか。
今回は階段上からの階段から近いこともあって一時間足らずで階下に降り、二十四階層に下りる。
さて、この階層は最短距離でいけるかな?
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